ETCカードを紛失したら？必要な手続きと再発行までの流れを解説！

ETCカードを紛失すると、高速道路の利用が不便になるうえ、割引による恩恵もなくなって、利用者にとってはかなりの負担になります。しかし、どれだけ注意していたとしても、ETCカードの紛失や盗難は誰にでも起こりえます。

そこで、この記事ではETCカードを紛失したときの対処法を徹底解説！　紛失時の対応から再発行までの流れをわかりやすくまとめました。いざというときに困らないよう、ぜひ参考にして下さい。

ETCカードを紛失したときに必要な手続き

ETCカードの紛失に気づいたら、すみやかにおこなうべきなのがETCカードの利用停止手続きです。高速道路料金に限定されているとはいえ、ETCカードはお金のやりとりができる決済ツール。持ち主以外の利用を防ぐことが何よりも大切です。

まずはETCカードの利用停止手続きについて、具体的に見ていきましょう。

カード会社に紛失の連絡をして利用停止にする

ETCカードは、カードの発行元であるクレジットカード会社に連絡すれば利用を停止することができます。利用停止にしておけば紛失したETCカードは使えなくなるため、悪用される心配がなくなります。

ほとんどのカード会社にはクレジットカードの紛失・盗難専用ダイヤルが用意されています。ETCカードを紛失したときも紛失・盗難専用ダイヤルに連絡すればOKです。

主なクレジットカード会社の連絡先一覧

紛失・盗難専用ダイヤルについては、各クレジットカード会社の公式サイトなどで調べることができますが、以下、主なカード会社の紛失・盗難専用ダイヤルと受付時間をまとめました。

フリーダイヤルだと一般的に携帯電話からはつながらないため、紛失・盗難時専用ダイヤルには「0570」で始まるナビダイヤルが設定されていることが多いようです。

有料・無料の違いはあっても、24時間いつでも手続きをしてもらえるのはありがたいですね。

ほとんどのカード会社で24時間365日対応

カード会社のほとんどが24時間365日にわたって利用停止手続きをおこなっています。紛失に気づいたのがたとえ真夜中であっても、遠慮せずに利用停止の連絡をして下さい。。

カード会社が手厚い対応をするのには、紛失や盗難によって第3者にカードを使われるのを防ぐ目的もあります。ETCカードの紛失に気づいたら、できるだけすばやく公式サイトなどに記載された専用ダイヤルに連絡しましょう。

連絡時に確認される情報は？

ETCカードの利用停止手続きでは、最初にクレジットカードの登録情報から本人確認がおこなわれます。

さらに、紛失や盗難による利用停止となると、ETCカードをなくした日時や場所、直前の利用状況などをたずねられる可能性があります。スムーズに伝えられるよう、電話する前にメモに取っておくと安心です。

念のため警察に遺失物届を出しておく

高速道路でしか使えないからとETCカードの紛失や盗難を甘く見る人もいるかもしれません。しかし、クレジットカードや財布をなくしたときと同じように、ETCカードを紛失した際にもきちんと警察に届け出るのがおすすめです。

どうして警察に届け出るべきなのか、その理由を含めてチェックしておきましょう。

紛失したETCカードの悪用を防ぐ

高速道路料金に特化したETCカードは、クレジットカードに比べれば悪用されるケースはかなり少ないでしょう。それでも他者に不正利用される可能性はゼロではないのです。

万が一のときに泣き寝入りすることにならないよう、警察へ遺失物届を提出しておくようにしましょう。

また、2018年に施行された割賦販売法の改正に伴い、ETC一体型クレジットカードはETC単体カードへと切り替えが進んでいますが、2019年現在はまだ利用中という人もいるでしょう。その場合には紛失・盗難時のリスクが高くなるので、必ず警察に届け出るようにして下さい。

最寄りの警察や交番で届け出よう

警察では遺失物届(盗難とわかっているときは盗難届)を提出することになります。

仕事などで警察に行くタイミングがむずかしいと思われるかもしれませんが、警察署や交番、派出所とも基本的に24時間対応してくれます。職場の近くなど訪れやすい場所を選ぶのもいいですが、できれば紛失や盗難の起こったエリアで届け出るといいでしょう。

都道府県により対応は異なりますが、最近は電話やインターネットで遺失物届を受け付けてくれる場合もあります。

紛失したETCカードの種類によっては手続き方法が異なる

個人に広く使われているのはクレジットカード会社が発行するETCカードですが、実はETCカードにはほかにも2種類あり、それぞれに紛失時の手続きが異なります。

そこで、クレジットカード会社以外で発行されたETCカードについても、紛失したときの手続き方法を見ていきましょう。

カード会社から発行されていないETCパーソナルカードの場合

クレジットカードを使うのに抵抗があっても、ETCカードは使いたい！　そんな人たちに支持されているのがETCパーソナルカードです。使用するのに保証金(デポジット)が必要ですが、クレジット機能はなく、利用料金は1カ月ごとに銀行口座から引き落としされます。

ETCパーソナルカードはNEXCO東日本をはじめとする高速道路会社6社が共同で発行しています。紛失時は、代表の窓口であるETCパーソナルカード事務局に連絡しましょう。

法人専用のETCコーポレートカードの場合

何度も高速道路を利用する法人向けに発行されているのがETCコーポレートカードです。首都高速と阪神高速に限定し、利用頻度などに応じた割引が適用されます。

発行しているのは、NEXCO東日本・中日本・西日本の高速道路会社3社。紛失時の連絡先となる窓口は、申し込んだ地域によって異なります。

いずれの窓口も、平日9時から17時が受付時間となっています。紛失時には該当するエリアに電話連絡のうえ、紛失届を提出します。

法人契約となるため、組合に所属する法人は各事業協同組合にも連絡しておきましょう。

紛失したETCカードが盗難補償の対象外になるケース

クレジットカード会社はETCカードが盗難されたときに補償してくれるもの。しかし、状況によっては補償の対象外になってしまうこともあるのです。

そこで、紛失したETCカードが盗難補償の対象外となるケースについてまとめました。

車載器に挿しっぱなしになっている

カード会社は、カード会員が責任をもってETCカードを管理していることを補償の前提としています。そのため、車載器に挿しっぱなしにしていると、管理が不十分とみなされて、管理盗難にあっても補償されないことがあるようです。

ETCカードは車載器に挿入して使うものなので、挿しっぱなしという人も多いかもしれません。挿入はしていなくても、車のダッシュボードなどに置きっぱなしという場合もあるでしょう。

しかし、不正利用による補償を受けるためには、ETCカードはきちんと管理しておくことが大切です。

警察に遺失物届を提出していない

ETCカードの紛失を警察へ届け出ることは義務ではありません。カード会社に連絡するだけで悪用される心配はなくなるのですから、必要ないと考えるのも間違いではないでしょう。

しかし、注意しておきたいのは、紛失時には必ず警察への届け出をおこなうように会員規則に明記しているカード会社もあること。カード会社に利用停止を届け出るときには、警察への届け出についても確認しておくのがおすすめです。

カード会社のルール以外にも、警察へ届け出ることで不正利用の事実を証明しやすくなるというメリットもあります。

ETCカードの再発行手続きの進め方

紛失したETCカードの利用停止手続きが終わったら、すぐにETCカードを再発行しましょう。

とはいっても、通常、カード会社の紛失・盗難専用ダイヤルに電話すれば、そのまま新しいETCカード発行についても案内されます。

むずかしい手続きは不要で1本の電話で再発行までの手続きが完結しますが、カード会社によっては会員専用サイトでの申込みを求められることもあります。

再発行手数料がかかるほか、発行までに3週間の期間がかかることも

手続きそのものは簡単であっても、ETCカードを再発行するには2つの注意点があります。

1つめは再発行手数料がかかること。カード会社によりますが、500～1,000円の手数料が再発行された日付で請求されます。

2つめは再発行されたETCカードが手元に届くまでに1～2週間を要すること。

ETCカードは本カードに紐付けられて発行されているので、クレジットカードの使い方に問題がなければ、すぐにも再発行してもらえます。しかし、滞納などがあれば審査に時間がかかり、再発行までに3週間かかるケースもあるようです。

再発行後はカード番号や有効期限が変わる

再発行とはいえ、新たに届くETCカードは紛失したETCカードとは別物。そのため、カード番号や有効期限が更新されています。

車載器に挿入して使うだけであれば、カード番号の変更などは特に気にしなくても大丈夫。ただし、ETCマイレージサービスを利用しているなら、利用停止手続きとともに登録カードの変更手続きが必要です。

ETCマイレージサービスは登録されたETCカードの利用に応じてポイントが貯まり、貯まったポイントを高速道路の利用料金に使えるもの。登録カードを変更しておかなければ、ポイントが付与されないのです。

カード変更はオンラインもしくは郵送ではインターネットから手続き可能。オンラインなら手続き完了の翌日午前0時から新しいカードが適用されます。

紛失したETCカードがみつかったときはすみやかに破棄する

カード会社で利用停止手続きを終えると、そのETCカードは2度と使うことができません。カード会社に連絡したあとにETCカードがみつかっても、使わずにすみやかに破棄して下さい。

クレジットカードと同じように、磁気ストライプを分断するようにハサミで細かくしてから捨てるのがおすすめです。

破棄しないで置いておくと、再発行されたETCカードと混同してしまう恐れもあります。うっかり古いETCカードを使ってしまうと、通行ゲートが開かず、思わぬトラブルを招くことにもなりかねません。

ETCカード紛失のまとめ

ETCカードを紛失したときには、不正利用で後々困らないように、カード会社での利用停止や警察への届け出などの手続きを進めることが大切です。紛失がわかったらできるだけ時間を空けず、すぐに行動に移しましょう。

再発行されたETCカードが手元に届くまでの期間が気になる人も多いと思います。高速道路の利用頻度に応じて、再発行を待つか新しいETCカードを手に入れるか、慎重に検討してみて下さい。

執筆者

掛川

マネ会編集部

お得情報が大好き! 5の付く日にはyjカードでヤフーショッピング。もちろんヤフープレミアム会員！電子決済はキャンペーンに釣られPayPay・LINE Payに登録。 動画配信サービス系のライター・編集を経て現在はマネ会にてクレジットカードの記事を担当。 休日は日の当たる公園のベンチで読書か、美味しい中華屋のある街を散歩。焼酎は「麦」ウイスキーは「スコッチ」野球漫画は「キャプテン」と「タッチ」が好き。

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