こんなにあるの?Suicaにチャージする方法

交通系電子マネーの中で、最も人気のあるSuica。
Suicaは前払い制の電子マネーなので、利用するには事前にチャージ(入金)が必要となります。
そのチャージですが、他の電子マネーと違ってSuicaにチャージする方法はものすごく多彩なのです。
今回はそんなSuicaのチャージ方法について解説します。
※この記事の情報は、2016年12月時点のものです。
Suicaの基本スペック
Suicaは前払い制の電子マネーで、利用するには事前にチャージ(入金)が必要です。
チャージ限度額は2万円となっており、1回であたりのチャージ額は500円、1,000円、2,000円、3,000円、5,000円、10,000円の6種類から選べます。
現金でチャージする

自動契約機・多機能券売機・のりこし精算機でチャージ
自動契約機・多機能券売機・のりこし精算機では、Suicaカードと一部のモバイルSuicaにチャージできます。支払いは基本的に現金となりますが、多機能券売機に限り、ビューカード(クレジットカード)を利用してチャージできます。
コンビニでチャージ
コンビニでもSuicaにチャージできます。
セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートなど全国展開している大手のコンビニでは、レジでのチャージに対応しており、基本的には、Suicaが使えるコンビニであれば、チャージができると考えてよいでしょう。
チャージをする際は、レジで「チャージをお願いします」と伝え金額を指定するだけです。
クレジットカードでチャージする

Suicaはクレジットカードを利用してチャージできます。
クレジットカードでチャージをすると、カード独自のポイントが貯まるため、現金でチャージするよりもお得になります。
全てのクレジットカードが使えるわけではない
クレジットカードによるチャージの場合、Suicaのタイプによって利用できるクレジットカードが違います。カードタイプのSuicaでは、チャージができるクレジットカードは基本的にビューカードのみとなります。ビューカードとは、Suicaの機能が付帯したクレジットカードの事で、JR東日本などが発行しています。
ビューカードを持っていない方は、モバイルSuicaを利用しましょう。
モバイルSuicaであれば、ビューカード以外のクレジットカードでもチャージできます。
クレジットカードでチャージするとポイントの2重取りができる
Suicaポイントクラブに入会するとSuicaの利用金額に応じてポイントが貯まるようになります。
そのため、クレジットカードでチャージをしたSuicaを使えばポイントの2重取りができるようになります。
オートチャージ
クレジットカードを利用してチャージをするなら、オートチャージ機能が使えるビューカードがオススメです。
オートチャージとは、電子マネー内の残高が設定した金額を下回ると、自動でチャージをしてくれる機能で、Suicaではビューカードを紐付けるとオートチャージ機能を利用できます。
ただし、Suicaでオートチャージが適用されるのは、首都圏・新潟・仙台Suica・PASMOエリアの改札を利用した時です。
他の電子マネーでは、店頭で利用するとオートチャージされるものもありますが、Suicaの場合は改札だけと覚えて起きましょう。
また、2013年から全国の交通系電子マネーと提携を結び、利用できるエリアが拡大しましたが、上記のエリア外の改札では、設定をしていてもオートチャージされることはありません。
ビューカードならネットでもチャージできる
Suicaインターネットサービスに登録すると、パソコンからSuicaにチャージできるようになります。
チャージ以外にも、ネットショッピングの支払いもできるようになり、Suica利用の幅が広がりとても便利になります。
チャージをするには、FeliCaポート/パソリとビューカードが必要です。
FeliCaポート/パソリとは、カード情報を読み取る機械の事で家電量販店や一部のコンビニで購入できます。
ビューカード以外のクレジットカードには対応していませんが、1,000円以上であれば1円単位でチャージできるようになり、一気に上限額までチャージできる「満額チャージ」といった機能が追加で利用できます。
ATMでチャージ
首都圏の駅には「VIEW ALTTE」という多機能ATMが設置されている事があります。
このVIEW ALTTEもSuicaへのチャージが可能で、ATMにもかかわらず、始発から終電まで年中無休で利用できます。
VIEW ALTTEでチャージする際は、ビューカードが必要になり、現金や他のクレジットカードは利用できません。
その他のチャージ方法

銀行振込でチャージ
モバイルSuicaでは、銀行振込を利用してチャージすることもできます。
現在対応している銀行はみずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、じぶん銀行の3行で、この銀行の口座をお持ちでモバイルバンキングの契約手続きが済んでいれば利用可能です。
貯まったポイントでチャージ
Suicaやビューカードを利用すると金額に応じてポイントが貯まり、貯まったポイントはチャージにあてる事ができます。
ただし、Suicaの場合はポイントを貯めるには、Suicaポイントクラブに入会が必要となります。
また、ポイントが発生するのはSuica加盟店で利用した時に限り、電車やバスで利用した時はポイント加算の対象外です。
ビューカードの場合は、特別な手続き無しで利用金額に応じてサンクスポイントが貯まりますが、サンクスチャージをするには、ビューカードとのリンク設定が必要になります。
EASYモバイルSuicaでは、携帯電話の決済サービスを利用してチャージができます。
毎月3,000円までチャージでき、支払いは携帯電話の料金とまとめて行います。
現在対応している携帯会社は、ドコモ、au、ソフトバンクです。
チャージ方法 | Suicaカード | モバイルSuica | EASYモバイルSuica |
自動契約機・多機能券売機・のりこし精算機 | ◯ | ー | ー |
コンビニ | ◯ | ◯ | ◯ |
クレジットカード | ビューカードに限り◯ | ◯ | ー |
オートチャージ | ◯ | ◯ | ー |
ネット | ◯ | ー | ー |
ATM | ◯ | ー | ー |
携帯決済 | ー | ー | ◯ |
貯まったポイント | ◯ | ◯ | ◯ |
銀行振込 | ー | ◯ | ◯ |
電子マネーだから気になるポイント
払い戻しはできるの?
Suicaは前払い制の電子マネーのため、使わなくなったので中のお金を出金したいという事もあるでしょう。もちろんSuicaは払い戻し可能です。払い戻しの条件はSuicaの種類によって違うため、1つ1つ説明していきます。
カードタイプの場合
カードタイプのSuicaの場合、返金の手続きは緑の窓口で行います。
残金から220円の手数料を引き、これにデポジットの500円を加算して返金します。
残金が220円以下の場合はデポジットのみの返金になります。
定期券
定期券では払い戻しに身分証明書が必要になります。
定期券部分だけを払い戻す事も可能で、返金後は記名式Suicaとして利用できます。
記名式Suica
こちらも払い戻しには身分証明書が必要です。
無記名Suica
カードだけを持っていけば払い戻しを受けられます。
モバイルSuicaの場合
モバイルSuicaの場合はアプリから退会手続きを行います。
会員メニューから退会手続きを進めていき、振込先の口座情報を入力することで払い戻しを受けられます。
領収書は発行できるの?
お仕事でSuicaを利用している方は領収書が必要な事もあるでしょう。
Suicaでは券売機で利用明細書を発行できるので、これを領収書として使えます。
さらに利用明細書を窓口に持っていくと手書きの領収書を書いてもらう事もできます。
利用明細書の発行手順
1.券売機でチャージを選択
2.Suicaを挿入
3.履歴表示を選択
4.履歴印刷を選択
5.発行
今話題のApplePayに対応
iphoneがおさいふケータイに対応した事で話題のApplePayは、単独では決済が出来ないシステムになっており、既存の電子マネーと連携する事でおさいふケータイの機能を持ちます。
日本国内でApplePayに登録できるのは、2016年11月時点で、id、QUICpayとSuicaのみです。
ここまでご紹介したチャージの方法を使って、チャージしたSuicaをApplePayに登録して、iphoneを更に使い倒してみては、いかがでしょうか?
まとめ
・Suicaにチャージする方法はたくさんある
・Suicaの種類によって利用できるチャージ方法が違う
・Suicaは返金や領収書の発行も可能