クレジットカードで分割払いができない原因は?対処法と合わせて紹介!

クレジットカードで分割払いができない原因は?対処法と合わせて紹介!

高額商品を購入する際、クレジットカードの分割払いは非常に重宝します。

しかし、クレジットカードが分割払いに対応していない、または利用限度額以上の決済をおこなおうとするといった場合は、分割払いは利用できません。

このようなケースでは、2回払いやボーナス払いなどの他の支払い方法を利用する繰り上げ返済をおこなって利用限度額に空きをつくるなどして、対処できます。

上述した内容も含めて、クレジットカードで分割払いが利用できない原因および、それぞれの場合での対処法について説明していきたいと思います。

クレジットカードで分割払いができない5つの原因と対処法

クレジットカードで分割払いができない原因としては、主に以下のようなことが考えられます。

クレジットカードで分割払いができない原因
  1. クレジットカードが分割払いに対応していない
  2. 店舗が分割払いに対応していない
  3. 希望する分割回数がそのカードでは利用できない
  4. 決められた利用限度額以上の決済をしようとしている
  5. 支払い延滞によるペナルティで分割払いの利用が一時停止されている

それぞれの原因の詳しい説明と対処法を、以下で説明します。

①クレジットカード自体が分割払いに対応していない場合

クレジットカードでは分割払いができると当たり前に考えがちですが、実はカードによっては分割払いが利用できないものもあります。

たとえば、永久不滅ポイントでおなじみのセゾンカードで選べる支払い方法は、1回払い・2回払い・リボ払い・ボーナス一括払い・ボーナス2回払いのいずれかであり、分割払いは選択肢にありません。

また、ダイナースカードの支払い方法も、1回払い・ボーナス一括払い・リボルビング払いの3種類であり、分割払いは利用できません。

アメリカン・エキスプレスは少々特殊で、分割払いを利用できないわけではありませんが、利用するためには事前の登録が必要です。

なお、登録のためには審査を受けなければならず、審査落ちの場合は分割払い不可となります。

このように、カードによって分割払いへの対応は異なるので、自分が持っているカードが分割払いに対応しているかどうか、あらかじめ確認しておく必要があります。

クレジットカードが分割払いに対応していない場合の対処法

カード自体が分割払いに対応していないのであれば、どう頑張っても分割での支払いは不可能です。

一括での支払いが厳しい場合は、2回払いやリボ払いなどを利用して、1回あたりの支払い負担を減らすようにしましょう。

または、ボーナス払いを利用して支払いを後回しにするという選択肢もありですね。

②店舗が分割払いに対応していない場合

お店でクレジットカードが利用できるのは、そのお店がカード会社の加盟店になっているからです。

クレジットカードによる決済がおこなわれるたびに、加盟店は所定の手数料をカード会社に支払わなければなりませんが、一括払いでの支払いよりも分割払いでの支払いのほうが、手数料が高いケースが多くなっています。

手数料が高いとその分お店の利益が圧縮されるため、お店によっては分割払い不可で一括払いのみ利用可能、としているところもあるのです。

特に個人経営の飲食店等ではその傾向が強いので、そういったお店で分割払いを利用するつもりなのであれば、事前に確認しておくのが無難ですね。

店舗が分割払いに対応していない場合の対処法

お店が「分割払い不可」といっている以上、一括払いなどのほかの方法で支払うしかありません。

ただし、カード会社によっては一括払いでの支払いをあとから分割払いやリボ払いに変更できる、「あとから分割」「あとからリボ」を利用できる場合があります。

③希望する分割回数がそのカードでは利用できない場合

クレジットカードごとに、分割可能な支払い回数は異なります。

代表的なクレジットカードの分割可能回数を、以下にまとめました。

クレジットカード 分割可能回数
楽天カード 3・5・6・10・12・15・18・20・24・30・36回
三井住友カード 3・5・6・10・12・15・18・20・24回
セディナカード 3・5・6・10・12・15・18・20・24・30・36回
ライフカード 3・5・6・10・12・15・18・20・24回
オリコカード 3・6・10・12・15・18・20・24回

こうして見ると、たとえばオリコカードでは、多くのクレジットカードで利用可能な「5回」という分割回数が利用できないことがわかります。

普段と別のクレジットカードを利用する場合などは、そのクレジットカードで利用可能な分割回数を確認したうえで、回数を選ぶようにしましょう。

希望する分割回数がそのカードでは利用できない場合の対処法

上表に掲載したように、それぞれのクレジットカードでは分割可能な回数が決められているので、その範囲内で分割回数を選ぶしかありません。

想定していた回数と異なる回数での支払いとなる場合、毎月の支払い金額がどのように変化するかも、あわせて確認しておくのが賢明です。

④決められた利用限度額以上の決済をしようとしている場合

クレジットカードには、それぞれ利用限度額が設定されており、その利用限度額を超しては決済できません。

たとえば利用限度額が50万円のクレジットカードで、その月すでに45万円分を使っている状態で10万円分を分割払いしようと思っても、利用限度額オーバーとなってしまいますね。

所有しているクレジットカードの利用限度額や、当月中に利用可能な金額がどれだけ残っているかは、カードのマイページなどで確認できます。

利用限度額の範囲内には収まっていても割賦払い利用可能枠をオーバーしている可能性も

クレジットカードには、ショッピング枠キャッシング枠が設定されています。

そしてショッピング枠のなかには、ショッピング総利用可能枠ショッピング割賦払い利用可能枠キャッシング枠というみっつの枠がある場合があり、このみっつはショッピング総利用可能枠がショッピング割賦払い利用可能枠とキャッシング枠を包含している関係にあります。

そのため、ショッピング割賦払い利用可能枠が設定されている場合、ショッピング枠として50万円が設定されているカードでも、分割払いのような割賦払いでは50万円分の決済はできない可能性があるのです。

利用可能枠の範囲内で決済をしているはずなのに分割払いができないという場合は、ショッピング割賦払い利用可能枠をオーバーしている可能性が高いといえるでしょう。

決められた利用限度額以上の決済をしようとしている場合の対処法

利用限度額は、カードの引き落とし日を過ぎることで、引き落としがおこなわれた金額分だけ余裕ができます。

そのため、引き落とし日まで待つことで利用限度額に空きをつくることができますが、そこまで待てない場合は繰り上げ返済をおこなうことを検討してみましょう。

繰り上げ返済をおこなえば、本来の引き落とし日よりも早めに利用限度額に余裕を持たせられるので、分割払いが利用できるようになる可能性があります。

手持ちのお金に余裕がなく繰り上げ返済が難しい場合は、ほかの支払い方法に切り替えるか、商品の購入を(一時的に)断念するしかありません。

⑤支払い延滞によるペナルティで分割払いの利用が一時停止されている場合

クレジットカードの支払いを延滞したことがある、もしくは現在進行形で延滞しているような場合は、カード会社が一時的にクレジットカードの機能を制限することがあります。

クレジットカードは、カード会社と利用者の間に信用があってはじめて成り立つサービスです。

クレジットカード会社に、「この利用者にこのままカードを使わせておくわけにはいかない」と判断されてしまったら、これまでのようにクレジットカードを利用できないのも仕方ないですね。

支払い延滞によるペナルティで分割払いの利用が一時停止されている場合の対処法

支払い延滞によるペナルティで分割払いが利用できない場合は、当分の間はきちんと支払いをおこなって、カード会社からの信用を取り戻すしかありません。

具体的にどれくらいの間待っていれば分割払いが利用できるようになるかは、カード利用者の延滞状況にもよりますし、カード会社がどのように判断するかにもよります。

原因がわからない場合はカード会社に連絡をして確認

分割払いができない場合でも、その原因さえわかってしまえば上述したように対処は可能です。

しかし、分割払いができない理由に心当たりがない場合は、対処のしようがありません。

そのようなときは、カード会社に電話をかけて分割払いができない旨を相談してみましょう。

具体的にどのようなシチュエーション(日時・金額・使おうと思ったお店・分割回数など)で分割払いができなかったかを伝えれば、カード会社が原因を突き止めてくれるかもしれません。

原因がわかっている状態とわからないままの状態では、その後の行動も気持ちの持ちようも、まったく違ってきますからね。

クレジットカードで分割払いができない原因まとめ

クレジットカードで分割払いができない原因は、クレジットカードが分割払いに対応していない、決められた利用限度額以上の決済をしようとしているなど、いくつかあります。

原因に応じて対処法も異なるので、まずは原因をきちんと把握しなければなりません。

あとから分割・あとからリボは、店舗が分割払いに対応していない場合や、一括で支払ったものの支払いが少し苦しそうな場合など、さまざまな場合に頼りになります。

お持ちのカードであとから分割・あとからリボが利用できるか、利用できる場合はいつまでに申込む必要があるかなどを、きちんと確認しておきましょう。

不動産広告の営業マンを経て、現在はフリーランスのライターとして活動中。 クレジットカードやカードローンに関する知識を、公平な視点で分かりやすく伝えることを目指しています。 私生活でもいろいろなクレジットカードを使い分けながら、自分にとって最適な使い方を模索中。毎月貯まっていくポイントを見ながらその使い方を考えるのが、ひそかな楽しみ。 自分の実体験や気付きをもとにした、オリジナリティのある記事をお届けしたいと思っています。

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