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投資歴20年の私がおすすめしたい「人口」に着目した投資のメソッド

投資歴20年の私がおすすめしたい「人口」に着目した投資のメソッド

「たぱぞうの米国株投資」というブログを書いている、たぱぞうです。

年収が増えない、所得が増えない、可処分所得が増えない、という時代にあって「どのように資産を増やしていくのか」というのは私たちにとって大きな課題です。

そうした困難な時代を生き抜くためにはどうしたら良いのか。それは、お金を増やすというのが最もシンプルな答えの1つでしょう。

そのためには、まず投資という考え方があると思います。

お金を増やす、投資と投機。その違いとは?

まず投資といえば、何が思い浮かぶでしょうか。ざっくり箇条書きにしてみましょう。

・FX
・暗号通貨
・株式
・債券
・商品先物
・不動産
・太陽光/風力/バイオマスなどの売電

いろいろありますね。不動産や売電系を除けば、どれもパソコンやスマホ1つで投資を始めることができ、さらに最低投資金額も年々小さくなっています。借入金で無茶な1点買いをしない限りは、投資へのハードルはかなり低くなってきています。

この中でも、私は比較的買いやすい株式をメインに投資をしています。最近では特にドルベースでの運用、米国市場での売買を中心にしています。その理由は単純に、リターンが大きいからです。詳しい理由に関しては後述したいと思います。

では、投機とはどのようなものがあるでしょうか。

・カジノ
・パチンコ
・宝くじ
・競馬・競輪・競艇など

これらに共通するのは、胴元が儲かるようになっているということです。よほどの才覚が無い限りは、徐々に資産を削られ、減っていく仕組みになっています。

しかし、これらの世界に飛び込む人は後を絶ちません。自分に才覚、あるいは運があると信じ、そのレッドオーシャンの世界へ飛び込んでいくわけです。どこでも、誰でも、やればすぐに結果が分かる。小難しい経済用語や土地用語などを知らずとも飛び込める世界。これが流行る投機の条件です。

余談ですが、私は海外に住んでいたころ、時々カジノへ足を運んでいました。それは、1つのパターンがあったからです。

大口ツアー客の手口を見て、小銭を逆張りすれば割と確実に小遣いが稼げる。このようなどうしようもないコバンザメのような投機を楽しんでいました。これは逆に言うと、ディーラーがある程度、場をコントロールできることを意味します。

ですから、やはりカジノも基本はマイナスサムゲーム((投資に対する期待値がマイナスになるゲームのこと))であると言えます。ただ、あの雰囲気を楽しみながら時間を過ごすことを考えると、あながち悪くないお金の使い方なのかもしれません。

話を戻しましょう。ズバリ言うと、すべての投機は基本的にマイナスサムゲームのプロ向きだということです。それでは、お金を増やすためには私たちは何をすれば良いのでしょうか。それはプラスサムゲームの投資術に参加することだと思っています。

その中で最も効果的であるものの一つは、「成長国の株式投資」であると私は考えています。

日本の人口動態、労働人口から分かること

出典:労働政策研究・研修機構「データブック国際労働比較2017」(http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/databook/2017/02/p058_t2-4.pdf)より抜粋

迂遠(うえん)に映るかもしれませんが、ここで日本の労働力人口の推移を見てみましょう。

ピークの2000年には6766万人でしたが、徐々に減り始めています。2030年には1割減ると見込まれています。特に注目したいのは15歳~29歳と30歳~59歳の労働人口です。この2つの層の合計はピーク時からおよそ1000万人も減ると見込まれているのです。

これには大変な問題があります。社会保障費を負担する層が減り、社会保障費を使う層が増加することを意味するからです。政府は所得を再分配します。つまり税金を徴収し、それを国のために使うということです。

これまでの日本は税金を社会インフラに投資し、経済成長を促してきました。これが高度経済成長の大きな要素の1つです。労働人口が増え、低い社会保障費で多くの税収が見込まれる国は、経済成長する確率が高くなります。これを「人口ボーナス」といいます。

しかし、今後、見込まれている巨額な社会保障費は、経済を活性化させる資金を奪うことになります。非常に残念なことですが、労働人口が減り、社会保障額が増えた国で、著しい経済成長を遂げた国は有史上ありません。

私たち現役世代は、成長はおろか現状を維持することさえ、危ぶまれる時代を生きているといえるでしょう。

人口動態が有望な国は経済的にも有望

生産年齢の人口がもっとも直接的に経済に寄与するので、この層が増加する国が経済的にも有望だといえます。

では、かつての日本がそうだったように、これから伸びる有望な国とはどのような国が挙げられるのでしょうか。

地域であればアジア、特に東南アジアです。

もっとも、東南アジアならばどこでも良いというわけではありません。具体的にはインドネシア、マレーシア、フィリピンといった国々が挙げられます。アフリカも人口動態だけを見るならば有望といえるでしょう。ただ、アフリカは投資上級者向けの国々が多いのも事実です。

先進国では移民大国であるアメリカ。それから意外かもしれませんがオーストラリアも人口増加が顕著な国です。

出典:労働政策研究・研修機構「データブック国際労働比較2017」(http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/databook/2017/02/p058_t2-4.pdf)より抜粋

上の表は各国における労働人口の実数なのですが、これを見ると先に挙げた国々の労働人口の伸びが実感されると思います。

ヨーロッパの落ち込みが概して緩やかなのは、移民政策を行っているからです。中でもフランス・イギリスの人口政策は数字上では非常にうまくいっているといえるでしょう。フランスの場合は出生率の改善もされています。

ただし、そのぶん異文化間の断絶や衝突といった問題もありますから、一元的に「この政策が良い」という判断は安易にしかねるところです。次に労働人口が人口に占める比率(%)の推移を見てみましょう。

次に労働人口が人口に占める比率(%)の推移を見てみましょう。

出典:労働政策研究・研修機構「データブック国際労働比較2017」(http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/databook/2017/02/p058_t2-4.pdf)より抜粋

注目なのが2050年に対全人口比率が50%台前半まで下がる国々です。日本の50%という数字が目立ちますね。次に、イタリア、韓国、香港、それからタイといった国が並びます。イタリアは現在先進国ですが、GDPが2050年時点では韓国に抜かれるという予想もあります。イタリアが世界史において果たしてきた役割を考えると、時代の移ろいを感じずにはいられません。

また、東南アジアにおいて大きな存在感を示すタイにも注目です。東南アジアならばどこでも労働人口が増加するわけではなく、タイも高齢化社会が既に始まりつつある国です。

これらの国は成長国から成熟国への移行が必至と考えられる国です。今現在、世界をリードする先進国・覇権国であるアメリカが2050年時点でも成長国であり続けることは、驚異的といえるでしょう。

私たちの将来は真っ暗?

「おいおい、たぱぞうはこんな暗くなる資料を引っ張り出してきて、何を言い出すんだ」と思われるかもしれません。これは逆です。私は私たちの将来に全く悲観をしていませんし、むしろポジティブです。

平均寿命が伸び、高齢者が増える。そして私たちもいずれ高齢者になる。日本が成熟国になる。これはある意味では予測可能であることがお分かりいただけたかと思います。

そう、分かっているならば、備えれば良いのです。

たしかに、この20年で日本のGDPは停滞し、気が付けば1人当たりのGDPは世界25位前後まで落ちています。しかし、人口1億人超の人口大国であることには違いなく、世界3位の経済大国でもあります。

この今の豊かさを活用しない手はありません。今あるキャッシュを使って、有望な国に投資をすれば良いのです。そして、日本にいながら成長国の果実を得れば良いのです。

今は、証券会社を通して世界中の株式が買える時代です。成長国に住んでいないという理由で、成長国の株が買えない時代ではないのです。

だから投資をしよう

ここでやっと最初の話に戻ります。私たちは誰もが「お金が欲しい」と思っています。そして「どこでも・誰でも・いつでも」できる投機に走りがちです。しかし、投機は難しく、基本は誰もが勝てるものではないマイナスサムゲームなのです。お金を増やす、そのためには投資が必要です。

今までの時代は投資が必要ない時代でした。日本に生まれ、日本で育ち、日本で仕事をすれば、誰もが経済成長著しい“日本丸”という船に乗れたからです。勤勉に働きさえすれば、誰もが経済成長の果実を得られたのです。

しかし、これからは“アメリカ丸”、あるいは“フィリピン丸”、“インド丸”。そういった船の乗船切符も買っておくべきです。そう、それが成長国の株式投資ということになります。前述した私が米国株の売買を中心に投資をしているのは、アメリカ丸に乗船することに大きなメリットを感じているためです。

それらの国の株を買い、利益を得て、日本で税金を納める。私はこのプラスのスパイラルは個人レベルはもちろん、国家レベルでも、大変意義あることだと思っています。

では、具体的にどのような商品が魅力なのか。それを語るには紙幅が足りなくなりましたので、前回の記事を読んでいただければと思います。

弊ブログ「たぱぞうの米国株投資」でも毎日このような投資にまつわるお話を記事にしています。あわせてよろしくお願いいたします。

※この記事は2017年10月現在の内容になります

執筆者のプロフィール
たぱぞう
たぱぞう

20年近くになる、米国株ブロガー。「たぱぞうの米国株投資」の運営者。

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