最終回を迎えた「クラシカロイド」が早くも第2シリーズ決定!!

TVアニメ『クラシカロイド』

第2シリーズは2017年10月放送！

2016年10月8日よりNHK Eテレビにて放映されていたTVアニメ『クラシカロイド』は、2017年4月1日の放送をもって全25話で最終回を迎えました。

本作は、近年では珍しい完全オリジナルアニメとして製作され、その独特なギャグやノリと共に、異常に高いテンションで視聴者を魅了します。
アニメ製作は『ガンダム』などでお馴染みとなったサンライズ、監督は『銀魂』や『おそ松さん』などギャグ作品でヒットを飛ばす藤田陽一さん。

また作中で使われる曲のほとんどを、現在活躍する多くのアーティストが「ムジークプロデューサー(MP)」と称してキャラごとに専属参加。
モデルとなった楽聖らの原曲(クラシック曲)を、現在のアーティストらが個性的にアレンジした事でも話題となりました。

こうしてファンから惜しまれながらも迎えた最終回。
ところが、スタッフロールと共にEDが流された後に「第2シリーズ決定」の告知がされたのです。

放送は2017年10月。
期間など様々な詳細は現在未発表となっています。

発表が4月1日だったから…。

とは言え、発表されたのが丁度4月1日の「エイプリルフール」であった為、NHK公式による『クラシカロイド』のTwitter上でも「これはホントに本当です。」と念を押される始末。

それもそのはず。
実は製作・著作として参加するBN Pictures(バンダイナムコ)公式『クラシカロイド』のTwitterでは、「個性豊かな面々にアニメで会えるのも最後～」の文言でエイプリルフールネタを投下していたからです。

放映中は散々しっちゃかめっちゃかした作品だったので、NHK側も視聴者が疑うのではないかと心配だったのかもしれませんね。

ところで余談ではありますが、上記でも触れましたように『クラシカロイド』の公式Twitterには、NHKのものとBN Picturesの2つがあります。
前者はアニメスタッフや商品を中心に、後者は放映や本作のNHK特集に関するアカウントとなっているようです。

第1シリーズの再放送は4月9日(日)午前0時から

また同時に第1シリーズ・全25話の再放送もアナウンスされました。
こちらは公式サイトなどに「真夜中の『クラシカロイド』」のキービジュアルとして、夜空をバックに音羽館の屋根にたたずむベトとモツの新規絵も公開されています。

いつもと違ったシックで大人向けなふたりの姿。
ですが勿論、この雰囲気に騙されてはいけないことは、一度でも視聴した方ならお解りかもしれません。

第2シリーズが始まる半年間を、この再放送で“おさらい”して待ちましょう。

意外なアレやソレ？ 『クラシカロイド』豆知識

「餃子」にこだわる理由とは？

ベトの餃子へのこだわりと共に、公式Twitterで延々と「餃子」の実況中継を続けるなど、本作と餃子とは切っても切れない関係となっています。
ですが、どうしてこんなにも「餃子」に固執するのでしょうか？

その答えは意外なところにありました。

本作の舞台であり歌苗がクラシカロイドらと暮らす音羽館(おとわかん)は、「音楽が盛んな地方都市」にあります。
ところで、その“地方都市”名が「ハママツ」であるのをご存知でしょうか？

実は物語の舞台となる「ハママツ」は、静岡県の浜松市をモデルにしているのだそうです。
この事は『そうだったんだ！アニメ「クラシカロイド」』という番組内で、監督である藤田さんが言及しています。

また浜松と言えば、宇都宮と「餃子消費ランキング」で毎年上位を競い合う都市で、餃子以外に鰻やみかんも有名です。

なぜ、公式Twitterに焼きみかんが登場したり、ショパンがみかんの箱を被っていたり、さらには作中で鰻の形をした餃子が出たりしていたのか…全てが「浜松の名物」だからなのは確かでしょう。

そして公式Twitterでは度々作中に関連した食べ物の写真がUPされました。

例えば1月7日放送時に今週のムジークと題して、フランツ・シューベルト作曲「ます」に因んだ「ます寿司」。
同じくシューベルトの「魔王」でアボカドをリスペクトする回では、何故かTwitterでアボカド鍋をしたりなど、本当に自由で楽しい作品です。

ムジークってどんな意味？

作中でクラシカロイドらが使う能力「ムジーク」ですが、ところでムジークとはどんな意味なのでしょう？

モーツァルトの名曲に「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」がありますが、これは日本語で直訳すると「小夜曲セレナーデ」となります。
この曲はドイツ語で「Eine kleine Nachtmusik」と表記され、「Nachtmusik(ナハトムジーク)」は「Nacht＝夜」＋「musik＝音楽」の合成名詞。

実は本編でもベトらがムジーク発動時に「Spielen wir unsere “Musik”.」などと叫びますが、こちらもドイツ語で意味は「さぁ、音楽を奏でよう」となります。

つまり"ムジーク"＝ドイツ語で“音楽”の意味となるようです。

モツってなんであんなに自由なの？

1984年に公開された映画『アマデウス』をご覧になった方ならご存知かも知れませんが、実在のモーツァルトも下ネタ好きでイタズラ好き、そして多くの女性遍歴でも名を馳せた人物です。
また映画では、その才能ゆえに嫉妬されたり、無礼な振る舞いで眉をひそめられるなどもされています。

因みにアニメ20話「その名はモーツァルト」で流されたモツのムジーク「疾風怒濤 ～交響曲第25番より～」の原曲「交響曲第25番 ト短調 K.183」は、上記『アマデウス』の冒頭にて流された曲です。
本編でも語られましたが、この曲はモーツァルトが17歳の時に作られており、モツの「17歳の恋人に会いに行く」の台詞がこの曲を指すのかが気になります。

パッドくん、実は美形？

作中にて巻き起こる騒動の原因を解説したり、端末としての役割も備えた“パッド君”。
その声を担当するのは、『エヴァ』の渚カヲルや『マギ』のユナンなど、謎めいた美形キャラを多く演じる石田彰さん。

実は第10話「愛しのジョリー」にて、奏助やクラシカロイドらがweb世界に入った際に、パッドくんは青い髪で片目を隠した執事風のイケメン姿で登場したのです。
この姿は最終回にて、奏助を乗せるマシンになる際も一瞬だけ垣間見えます。

やはり石田彰さんが演じるキャラは、無機質なモバイルであっても謎めいた美形です。

バダが「一発屋」と呼ばれるのは？

ことあるごとに「一発屋」と自虐ネタにしているバダですが、それは有名な曲が「乙女の祈り」以外は世間に知られていないため。

実は彼女は生涯35曲ほどを作曲し、5人もの子供をもうけた“母”でもあったのです。
ところが病弱だったために、20代中頃でその生涯を閉じてしまいます。

もしも彼女が長生きしたのなら、「一発屋」で終わる事はなかったのかもしれませんね。

キャラクター原案は『戦国BASARA』？

本作のキャラクターデザインには劇場アニメ『伏-鉄砲娘の捕物帳-』などを担当したアニメーター・橋本誠一の他に、キャラクター原案として土林誠さんが参加しています。
実はこの土林さん、カプコンの人気ゲームシリーズ『戦国BASARA』のキャラクターデザイナーでもあるのです。

土林さんによるティザー(広告)は、放送前から様々なメディアにも使われていましたので、目にした方も多いかと思われます。
アニメで動いていたモツや歌苗に比べると、かなり大人っぽいデザインでした。