SHARE

contents kv
2017/06/02
2,758 1

多くを考えさせられる、実在の事件がモチーフとなった邦画5選

今回は、近年の日本で起こった事件をモチーフとした映画を5作品紹介します。映像化に当たりフィクション化されている箇所などもありますが、いずれの作品も実在の事件がモチーフとなっています。

「誰も知らない」

2004年に公開された「誰も知らない」は、主演の柳楽優弥さんが一躍有名になった映画としても有名です。

この作品で柳楽優弥さんは史上最年少でカンヌ国際映画祭の最優秀主演男優賞を受賞しています。

「誰も知らない」のあらすじ

あるアパートに引越してきた福島けい子と息子の明。周囲には父親は長期出張中で親子二人暮らしと説明していますが、実は福島けい子はシングルマザーで父親の違う子供が4人いました。

子供たちは全員、出生届けが出されていないため学校にも通っていません。また、明以外の子供たちはその存在自体が隠されているため、周りに見つからないように騒がないこと、外に出ないことを約束させていました。

明はそんな弟妹達の面倒を必死に見ます。

仕事を見つけて働き出したけい子ですが、そのうちに恋人が出来てアパートに帰ってこなくなります。そうして子供たちだけの生活が始まりますが、けい子から送られてくる生活費もじきに届かなくなります。

残された子供たちは、自分たちの力だけで行きていこうとするのですが・・・。

モチーフとなったのは「巣鴨子供置き去り事件」

「誰も知らない」のモチーフとなった事件は、1988年に起きた巣鴨子供置き去り事件です。母親は恋人と暮らすために長男に幼い妹弟を任せ、その間に三女が亡くなってしまうという痛ましい事件でした。

この作品に出演した子役たちは、台本をもらわず当日に演じる内容を是枝裕和監督から曖昧に伝えられていたそうです。

子供たちはそれを基に、自分たちの言葉でそれぞれのシーンを表現しているため、作られた演技ではない自然な仕上がりとなっています。

結果、子供たちの置かれた状況がリアルに伝わり、事件の重さを観客がより実感出来た作品となりました。

「バッシング」

2006年に公開された「バッシング」は、東京フィルメックスの最優秀作品賞を受賞した他、カンヌ国際映画祭でコンペティション部門として上映された作品でもあります。

「バッシング」のあらすじ

自転車で勤務先のホテルに向かう高井有子。職場では黙々と働いていますが、支配人から呼び出されクビを言い渡されます。

高井有子はかつてボランティアとしてある国で活動していたのですが、その時に武装集団から人質として監禁され開放されたという過去がありました。

このことが世間からバッシングされ、職場でも噂となり空気が悪くなったことがクビの理由でした。

立ち寄ったコンビニでは好奇の目にさらされ、嫌がらせを受けます。家族と暮らすアパートにも嫌がらせの電話がかかってくるため、両親も疲労困憊しています。

バッシングは有子だけでなく、その家族にまで及び次第に家族は追い詰められて行くのですが・・・。

モチーフとなったのは「イラク日本人人質事件」

「バッシング」のモチーフとなった事件は、2004年4月に起こったイラク日本人人質事件です。イラクで3名の日本人が武装集団により誘拐・拘束され、後に全員無事に開放されました。

この事件では、事前に外務省から退避勧告が出ていたこともあり、事件に巻き込まれた方々に対して一部非難の声もありました。

事件そのものについての詳細は作中では直接的には描かれていませんが、事件によって主人公やその家族の生活がどのように変わっていったのか、またそんな中でも変わらなかった物は何かを真摯に問う映画となっています。

「凶悪」

2013年に公開された「凶悪」は、日本アカデミー賞や報知映画賞を始め、監督や出演者が多くの賞を受賞しています。

また、公開後はロングランヒット作品となり、興行収入的にも成功を収めた作品です。

「凶悪」のあらすじ

スクープ雑誌「明潮24」で記者として働く藤井修一は、死刑囚として収監されている須藤純次に面会に行きます。元暴力団組長である須藤純次には既に死刑判決が出ていて、上告中です。

須藤は藤井に、まだ誰にも話していない3件の殺人事件と首謀者である「先生」のことを告白しました。

須藤の告白には曖昧な点も多く藤井は半信半疑ながらも取材を進め、報告書を上司に提出します。

ところが上司はその報告書を見ても記事にならないと判断したため、藤井は須藤に再度面会に行き依頼された件を断るのですが、須藤も後には引きません。

須藤の熱意に負けた藤井は自分一人で事件について調べ始めるのですが・・・。

モチーフとなったのは「上申書殺人事件」

「凶悪」のモチーフとなった事件は、1999年から2000年に起きた上申書殺人事件です。

映画同様に、死刑囚が月刊誌「新潮45」に告白手記を寄せたことがきっかけとなり、事件は明るみになりました。

この経緯は「凶悪 ある死刑囚の告発」と題して出版され、こちらの本を原作として「凶悪」は映画化されました。

「I am ICHIHASHI 逮捕されるまで」

「I am ICHIHASHI 逮捕されるまで」は2013年に公開されたディーン・フジオカさん主演の映画です。台湾で大人気俳優として活躍していたディーン・フジオカさんが日本で活動を始めた最初の作品でもあります。

「I am ICHIHASHI 逮捕されるまで」のあらすじ

千葉県のあるマンションベランダで若い女性の変死体が発見され、警察は市橋達也の自宅を家宅捜査します。その際に市橋達也は捜査員の隙を見て逃走してしまいます。

以降、市橋達也の逃亡生活が始まります。

イヤホンでラジオのニュースを聞きながら事件の動向をチェックし、日雇いや住み込みの仕事で生活を賄う毎日を送る市橋達也。

指名手配されているため、自分の顔を傷つけたり整形手術したりと足掻きながら、彼が生活の拠点として目指したのは無人島でしたが・・・。

モチーフとなったのは「リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件」

「I am ICHIHASHI 逮捕されるまで」のモチーフとなった事件は、2007年に起きたリンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件です。

逮捕された容疑者の2年に渡る逃亡生活は連日メディアで放送されていたので、覚えている方も多いのではないでしょうか。

「日本で一番悪い奴ら」

2016年に公開された「日本で一番悪い奴ら」は、主演の綾野剛さんがニューヨーク・アジア映画祭でスクリーン・インターナショナル・ライジング・スター賞を受賞した作品です。

「日本で一番悪い奴ら」のあらすじ

学生時代に柔道をしていた諸星要一は、その腕っ節の強さを買われ、北海道警察に刑事として採用され、県警の柔道部を優勝に導きます。

真面目で正義感が強い諸星要一ですが、仕事では中々成果を挙げられないため、周りからは邪魔者扱いまでされてしまいます。

ある日、諸星要一は先輩刑事の村井から高級クラブに誘われます。村井は諸星要一に、刑事にとって必要なことは点数を稼ぐこと、そのためには協力者(S=スパイ)を作ることだと教えます。

諸星要一はそのアドバイスに従い、点数を挙げていくのですが・・・。

モチーフとなったのは「稲葉事件」

「日本で一番悪い奴ら」のモチーフとなった事件は、2002年に起こった稲葉事件です。この事件は現職の警官が起こした不祥事事件であり、逮捕された稲葉圭昭氏(当時の階級は警部)が後に執筆した「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」が本作の原作となっています。

現職警官の犯罪ということはもちろんですが、それ以上にセンセーショナルだったのはそれまで知られることのなかった日本の警察に残る悪しき習慣だったのではないでしょうか。

参考元

当社は、本記事に起因して利用者に生じたあらゆる行動・損害について一切の責任を負うものではありません。本記事を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者本人の責任において行っていただきますようお願いいたします。

この記事に付けられたキーワード

この記事に関連する記事

yuki-rock

written by yuki-rock

メジャーなことからマイナーなことまで。楽しめるエンタメ情報を探していきます。

あなたが観たい作品が見つかる!VOD動画配信サービス 28社を徹底比較!

アクセスランキング

前日のアクセス数が最も多かった「邦画」記事のランキングです

もっと見る

MS!編集部記事一覧

もっと見る

記事に関連するキーワード