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2017/06/20
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恋愛頭脳戦と言う恋愛コメディ『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』

普通の恋愛マンガでは、互いの些細な間違いから生じるすれ違いや、気持ちがうまく伝わらないもどかしさを味わうのが王道です。 しかし、そんな気持ちや行動が計算された「駆け引き」であった場合は? 『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』は、そんな互いの打算的な駆け引きを扱ったコメディです。

●あらすじ

主人公は、『秀知院学園(しゅうちいんがくえん)』の生徒会役員たち。
彼らが通う『秀知院学園』は、社会的身分度が高い子息や秀才だけが入学できるエリート名門校。

副会長である高等部2年A組の女子「四宮かぐや」は、日本で有数の財閥令嬢として知られている。
何事も1位であった彼女が、生徒会選挙と学業で勝てなかった相手が生徒会長「白銀 御行(しろがね みゆき)」である。
そんな二人が互いに興味を持ち、惹かれ合うのは必然だった。

しかし、深窓の令嬢である「四宮かぐや」はプライドが高く、自分から相手を誘えない。
一般家庭の出身である「白銀 御行」も、彼女との身分違いであることから彼女を誘うことができない。

そんな二人は、告白することを「負け」と考え、互いに持ち前の頭脳の良さを利用して相手を罠にハメようと試みる。
策略にハメめて相手より恋愛身分的に優位に立とうと、あの手この手を使って頭脳ゲームを繰り広げてゆく。

●「かぐや様は告らせたい」の面白さ

・恋愛コメディとしては新機軸

普通、恋愛物というと「恋」をして、それに対してキャラクター達が右往左往する姿を楽しむものです。
しかし、本作品ではそうしたアクシデントより、「四宮かぐや」と「白銀 御行」が互いに恋愛的優位に立とうと試行錯誤する姿がメインです。

「好きだから」「愛しているから」というよりも、そうした感情より「いかに相手に好きと言わせるか」を主眼に置いた謀略の仕掛け合い。
まさに恋愛のデスゲームが繰り広げられます。

しかし、二人とも「恋愛感覚」が皆無という訳でもなく、理性と謀略が感情に流されて自滅する時もあります。
しかし、その謀略や知略も、実は恋愛未経験に対する不安の表れでもあります。

通常、恋愛マンガのヒロインは、他人に優しく、慈愛に溢れた女性であることが多いです。
本作品の「四宮かぐや」は、財閥の跡継ぎとして帝王学も学んだ才女です。
それゆえに、親しい友人女性に対しても辛辣な感情や、冷酷無比な思いを抱くことがあります。

相手側の「白銀 御行」は、実は学校の勉強以外は至って普通、または全然ダメなタイプです。
性格は優しくて正直者ですが、それゆえに他人の顔色を窺うタイプで、「四宮かぐや」に対しても気後れしない様に見栄を張ったりします。
その体面を保とうとして、「四宮かぐや」と普通に接することができず、何かと回りくどい策略を仕掛けます。

ある意味、ふたりが取る行動に近いことを、読者の方の中にも想い人にしているかもしれません。
そんな記憶や気持ちを思い起こさせ、読者へ共感を与える作品です。

・スタンダードな恋愛設定も踏襲している

ヒロインである「四宮かぐや」は、美人で天才肌な財閥令嬢。
ヒーローである「白銀 御行」は、努力型の天才で正直者、そして貧乏な家庭の生まれ。
片方が天才、片方は普通で努力タイプ。
片方がお金持ち、片方は貧乏。
こうした際立つほど正反対な設定は、恋愛コメディのオーソドックスな設定と言えます。

そして、お金持ちは権力やお金は持っていますが、自由がありません。
そんな不自由な生活から救い出してくれるのが、反対の性質を持つ相手側になります。
『かぐや様は告らせたい』も、そうした性格や家庭環境を正反対に設定しています。
これによって「意見の相違」や「意識の違い」を際立たせ、物語を展開させています。

・実は恋愛以前なコメディ

メインキャストのふたり以外にも、魅力的なサブキャラクター達が物語を盛り上げます。
政治家の娘で、天真爛漫な性格な「藤原 千花(ふじわら ちか)」。
「四宮かぐや」の侍女であり、様々な隠密行動もこなす同世代の「早坂 愛(はやさか あい)」。

実は単行本の中で、作者は必ずしも「四宮かぐや」と「白銀 御行」が相思相愛になるとは限らないと述べています。

確かに「藤原 千花」と「白銀 御行」は、非常に仲が良いことを窺わせる描写が多く見受けられます。
特に「白銀 御行」の妹とも仲が良く、その中の良さに「四宮かぐや」が嫉妬することもしばしばです。
確かに「四宮かぐや」と「白銀 御行」の関係も恋愛以前であり、互いの気持ちを思いやることよりも優位な立場に立つことを優先しています。

陰日向に「四宮かぐや」を守護している「早坂 愛」も、「四宮かぐや」が悪戦苦闘している姿を見て、恋愛に対して憧れを抱いています。

そうした周囲の登場人物の関係性も考慮すると、これからも二人が関係を維持していけるかどうかは、読者としては知ることができません。

●まとめ

互いの知略の限りを尽し、恋愛的優位に立とうする二人のドタバタコメディ。
周囲の人達の思惑も作用して、ますます混迷の度合いを深めて行きます。

誰と誰がパッピーエンドへゴールインできるのか。
これからの展開が気になる作品です。

参考元

当社は、本記事に起因して利用者に生じたあらゆる行動・損害について一切の責任を負うものではありません。本記事を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者本人の責任において行っていただきますようお願いいたします。

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written by 悪魔ベリアル

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