『甲鉄城のカバネリ』カバネ化とは？ 種類や正体・目的を徹底解説！

『甲鉄城のカバネリ』カバネの正体とは？

カバネとは『甲鉄城のカバネリ』に登場する身体能力に優れた、人間の血を吸う不死の怪物のことです。

カバネは人の血液に反応し、人を襲います。

「カバネはどこから現れたのか？」「なぜカバネウイルスは拡散したのか？」などカバネの正体や目的・謎を考察していきます。

『甲鉄城のカバネリ』カバネの謎①　どこから現れたのか？

カバネは、イギリスからの産業革命が発達した時代、突如として現れた不死の怪物です。

ウイルスに感染した人間は、次々とカバネとなり人間に襲い掛かります。

カバネに噛まれた者だけではなく、引掻き傷を負わされただけでもカバネウイルスに感染し、カバネとなってしまいます。

一見ゾンビのように見えますが、ゾンビとは異なります。

ゾンビは脳が弱点ですが、カバネは固い鋼鉄皮膜に覆われた心臓が弱点になっています。

『甲鉄城のカバネリ』カバネの謎②　ウイルスか？呪いか？

生駒は、カバネは“ウイルス”によるものだと考えていますが、無名はウイルスではなく“呪い”だと言っています。

いったいそれが何の呪いなのか、作中で無名の口から明かされることはありませんでした。

無名もカバネによる被害者なので、彼女が何かを知っているということは考えにくいかもしれません。

ただ、生駒も引掻き傷を負わされ、カバネ化する寸前で食い止めたということは、カバネのウイルスによる感染と考えてるのが打倒なのではないでしょうか。

それでもやはり無名の発した“呪い”という言葉は、何かの伏線のように感じます。

カバネウイルスに感染すると、生死を問わずカバネとなってしまいます。

カバネに噛まれ、生き延びていた場合でも、潜伏期間が過ぎると誰しもがカバネ化してしまう…。

無名のいう“呪い”とは、無名自身に降りかかった出来事から、そう思っているのかもしれません。

生駒が推測するように、カバネ化の原因がウイルスだとしたら、誰かが故意的にウイルスを拡散している可能性もありますよね。

『甲鉄城のカバネリ』カバネの謎③　倒し方・弱点は？

カバネ化すると、心臓は強固な心臓皮膜に覆われ、発光し始めます。これがカバネの心臓の仕組みで、どんな武器であっても破ることはできません。

心臓を保護するように網状の組織が作られ、弱点を保護しています。

つまり、カバネを倒すためには、この強固な網状の皮膜で保護された心臓を破壊しなければならないのです。

一般的に普及している蒸気銃では、心臓の破壊は困難なので絶望的な状態を生み出しています。

しかし、生駒の開発したツラヌキ筒は、対カバネ用に作られているため、カバネを倒すことができる画期的な武器です。

墳流弾を装填してあり、爆発的な威力を発揮します。強固な心臓皮膜に覆われた心臓も貫くことが可能なのです。

『甲鉄城のカバネリ』カバネの種類とは？

カバネの中には、武器を扱ったり、技を覚えたり…と、知能をもつカバネもいます。こういった特殊なカバネは名前が付けられており、カバネのなかでも厄介者です。

ここからは、カバネの種類ごとに解説していきたいと思います。

カバネの種類①　カバネ

カバネは人間よりも身体能力に優れ、物凄いスピードで走ることも可能です。

ゾンビのようにゆっくり…というわけではなく、素早い動きで襲い掛かってくるので、油断できない存在。

カバネの種類②　ワザトリ

ワザトリというのは、まれに武術を使うカバネのことを呼びます。

カバネたちも戦闘を繰り返し戦い方を覚え、強くなります。武術だけではなく、格闘をするワザトリも存在します。

ある程度武術に長けている武士でも、手に負えないほど俊敏な動きをするワザトリに成長することも。

カバネの身体能力に技術がプラスされると、人間では太刀打ちできない驚異的な化け物となりますよね。

カバネの種類③　黒煙

黒煙とは、集合体になったカバネのこと。

カバネだけではなく人間さえも取り込み巨大化します。

中心部には心臓を青く光らせたカバネが1体いて、そのカバネの心臓を破れば集合体は崩壊します。

カバネでも人間でもない…カバネリとは？

この物語の主人公である、生駒と無名は“カバネリ”と呼ばれる存在です。

カバネリとは、人間でもなくカバネでもない存在のことを指します。肉体はカバネであっても、脳も心も正常に機能している状態です。

身体能力はカバネ同様で、傷を負っても再生することもできます。

ただし、定期的に人の血を摂らないとカバネ化してしまうので、ふたりが“お弁当”と呼ぶ、腰に下げた竹筒には血液が入っています。

生駒は、自ら作り出したカバネウイルスの侵食を阻止する機械の実験台となりカバネリとなりました。

一方で無名は、生駒とは違う方法でカバネリとなったようです。

無名は力を得るため、自らカバネリになったのか？

無名は、穂積(ほずみ)という名前があり、母とふたり暮らしでした。

当時住む町がカバネに襲撃されたとき、ふたりをカバネと思い込んだ男に母親を殺されてしまうのでした。

無名も危うく殺されそうになっていたところを、狩り方衆の総長・美馬に救われます。

穂積の名を捨て、無名と名づけられ「弱い者は死ぬ」と叩き込まれました。

無名は強くなるために自らカバネリになることを決めます。

カバネリであっても決して油断できない…。無名は同じカバネリの少女の死を目の当たりにしてから「弱い者は死ぬ」という恐怖と戦っていたのでした。

カバネリである生駒・無名の身体の色を比較

無名と生駒では身体の色が違います。

生駒はカバネになりかけたのでカバネに近い血色ですが、無名は普通の人間と変わりません。

カバネリになる過程が生駒と無名で異なるので、身体の色にも表れているようですね。

カバネリの“リ”が意味することとは？

「こいつはカバネじゃないよ。人でもないけど。私たちはカバネリ。人とカバネの狭間（はざま）にあるもの」

無名が『甲鉄城のカバネリ』の2話で、上記のようにカバネリの意味を説明しています。

“死”がない屍で“カバネ”。

“カバネ”は怪物・ゾンビのことだと理解したのですが、“リ”の意味については疑問が残りました。

“リ”の意味について何種類か考えてみたいと思います。

カバネリの“リ”の考察①　「カバネ人(リ)」説

舎人(とねり)などと同じ「人間」という意味の「り」。

荒木哲郎監督のインタビュー記事に、カバネリは「カバネマン」という意味と書いてあったので、カバネと人を組み合わせた造語で確定です。

正解は「人」ですが、いろんな考察をご紹介していきます！

カバネリの“リ”の考察②　「カバネRe(リ)」説

カバネリの“リ”は、蘇るというところから「Re」を意味するという説もあるのではないでしょうか。

「Reverse」や「Return」の「Re(リ)」説もひとつありますね。

カバネリの“リ”の考察③　「カバネ理(リ)」説

理性を持ったカバネという意味で、理性の理から取ってる説。

カバネリの“リ”の考察④　「カバネ裏(リ)」説

屍離または屍裏のような、死人とも異なるものという説

カバネリの“リ”の考察⑤　「カバネ吏(リ)」説

官吏の吏という意味で、カバネを斃す役人という説

カバネリの“リ”の考察⑥　「カバネリ＝生成り」説

生成りという、「未完成・まだ十分になりきっていないこと」という意味が由来なのではないかという説。

カバネの未完成体ということですね。

カバネ化するウイルスを作成・拡散させた目的とは？黒幕が気になる！

無名は“呪い”と言っていますが、一般的にカバネはウイルス感染によるものだと作中では考えられている。

ただ、誰が何の目的で拡散させたものなのか不明です。しかし、これがこの作品の真髄となるものであることは間違いでしょう。

記事冒頭で記載したとおり、初めてカバネが発生したのは英国ですが、当初何体のカバネがいたのかは明かされていません。

日ノ本の将軍がいる金剛郭では、カバネに関しての研究もされていましたが、ウイルスを拡散した目的などを含め、詳細は掴めていなかったようです。

生駒が憧れ、無名が行きたがっている目的地・金剛郭は、日ノ本で最も堅牢かつ最大の要害とされる首都です。

金剛郭はTVアニメ1期の最終話で崩壊してしまいますが、物語の核心に迫る情報が詰まっているのではないでしょうか。

TVアニメ1期の続編である、劇場版『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』が5月10日(金)から公開されています。

カバネの正体や謎について、進展はあったのでしょうか…。

Amazon Prime Videoなどの動画配信サービスで独占配信もしているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。