破天荒なゆとり現代人サブローと本物の信長が奏でる！信長協奏曲のストーリーダイジェスト①

信長協奏曲の概要

『信長協奏曲』は、小学館の月刊誌「ゲッサン」の2009年創刊号から連載されている作品です。
単行本は15巻まで発刊されています(2017年4月現在)。
小学館漫画大賞も授賞し、2014年には小栗旬主演でドラマ化や映画化もされた作品です。

破天荒であった信長が、実は現代からタイムスリップした高校生であったという斬新な設定や、史実の行間を読み解く形で色付けされた作者の石井あゆみ独自の歴史解釈が面白さを引き出しています。
そんな信長協奏曲の魅力に迫るべく、ストーリーをご紹介していきます。

信長協奏曲のあらすじ

サブローのタイムスリップ

高校生のサブローは、タイムスリップしてしまいます。
タイムスリップした先で、偶然本物の信長に遭遇します。

信長は、サブローを見て自分と瓜二つであることに驚きます。
そして「病弱な自分の変わりとして、織田家当主になってほしい」と伝え、姿を消してしまいます。
そこから、サブローの信長としての生活が始まります。

サブロー演じる「うつけもの」信長

サブローの破天荒ぶりから、尾張の当主信長はうつけだという評判が広まっていました。

そんな中、今川義元の間者である伝二郎が尾張にスパイとして登用されるのを試みて、尾張の地に訪れます。
しかし、家老の平手に門見抜かれて前払いされてしまいます。

美濃の斎藤道三もタイムスリップしてきた現代人！？

信長の嫁である帰蝶の父親であり、「美濃のマムシ」として恐れられる斎藤道三が尾張に訪れることになります。

そんな中、サブローは家臣の制止を聞かず、道三に会うために正装しようと学生服で面会します。
その姿を見た道三は、サブローと二人きりにしてほしいと申し出て、実は自分も現代からタイムスリップしたことを告げます。
家督を譲った義龍との長良川の戦いでは、道三の窮地に唯一道三のもとに援軍を送ります。
この行動が偶然道で拾った日本史の教科書(サブローの落とし物)にも記されていたことから、道三は最後にサブローこそが偽物ではなく本物の信長であると認識します。そして、サブローに手紙を残し、討たれたのでした。

サブローが信長であったからこそのの桶狭間の戦い

今川義元が軍4万を引き連れて、尾張に侵攻してきました。

尾張の清洲城では、「よく食べ、よく寝る」という信長の言葉にあるように、籠城作戦が進められていました。
その様子を見た今川の間者である藤吉郎(伝二郎が改名)は、今川軍に伝えます。

また、籠城する一方で信長は普段仲良くしていた農民に、今川義元の場所が分かったら連絡するよう頼んでいました。
その農民から今川義元の居場所を田楽狭間であると突き止め、電光石火の勢いで討ち取りに向かいます。
その行動の早さに、犬千代などの一部の家臣を除いては家臣の大半がついていけないほどでした。
その勢いもあって、間者である藤吉郎が今川義元に進言する間もなく、今川義元を見事に討ち取るという番狂わせを演じるのでした。

この一件をきっかけに、今川義元の間者であった藤吉郎は今川という帰る場所を無くします。
そのため、藤吉郎として尾張での立身出世、さらには今川義元の仇を討つべく、虎視眈々と信長の首を狙うようになるのでした。

まだまだ、これから信長協奏曲は盛り上がりを見せていきます。
面白さが止まらない『信長協奏曲』はドラマや映画はもちろん、アニメに原作漫画など、様々にメディア化されているので要必見です。