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出典:amazon

2017/07/03
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必ず我々にも関わる税金にまつわる群像劇『ゼイチョー! ~納税課第三収納係~』

皆さんは、「確定申告」していますか? 実は「年末調整」とは別に、正社員でも確定申告する事で税金が返還される場合があります。 「医療費」や「仕事に関わる本」「通勤できる背広」などの「必要経費」 我々と密接な関係にある筈の「税金」 そんな税金に関するトラブルをマンガにした作品『ゼイチョー! ~納税課第三収納係~』をご紹介します。

目次

あらすじ

舞台は架空の都市「幸野市」。その幸野市役所納税課が舞台となっている。

新人女性職員である「百目鬼華子(どうめきはなこ)」は、有能であるが少々歯に衣着せぬ物言いをする女性。
コンビを組んでいる先輩・「饗庭蒼一郎(あいばそういちろう)」は、仕事に対してのらりくらりとした態度だが、「百目鬼華子」の教育係。

税の徴収には真面目でクールな「百目鬼華子」だが、その滞納している状況を理解して、常に真摯に向き合おうとする。
そして、不真面目を装いながらも、彼女をさりげなくバックアップする「饗庭蒼一郎」。

ふたりは、今日も税金滞納者とのトラブルを解決しながら徴税の仕事を遂行する。

『ゼイチョー! ~納税課第三収納係~』の魅力

ガイドブックとしての利用性

作者「慎結」は、他意はありませんが「ごく普通の少女マンガ家」です。
恋愛物を主とし、恋愛の機微と心情を描くマンガ家でした。
本作品では、そんな少女マンガ家から大きく方針転換をして、税によって起きるトラブルを真っ向から描写した人間ドラマとなっています。

実際のところ、天引きされる基本的な税金は大別すると「国税」と「市民税」があります。
実は本作品では、「国税」は取り扱っていません。
国税で有名なのは「マルサ」でしょう。
「マルサ」に代表される様に、「国税」の場合は滞納額が大きな場合もあります。

本作品では、一般市民に起きる税のトラブルをテーマとしている為、「市民税」などが対象となっています。
その為、滞納額は数十万円と少額な場合が殆どです。
そうする事で、身近に税金を読者へ意識させる事に成功しています。

税に関する知識やウンチクも、実際に考証をされた正しい知識であり
作者のツイッターでも、現役徴税吏員や公務員の方から激励を受けている事を報告しています。
中には研修に使っている自治体もある様です。

現代日本の一般生活を描き出した作品

今の日本は経済成長も鈍化し、少し足を踏み外すと貧困へと落下するケースが多々あります。
そんな貧困による税金滞納は、現実的な問題です。

本作品では、そうした貧しい環境へ陥った人達に対し、真摯に向き合う新人女性徴収官の成長ドラマも描かれています。
そして、「迷った時に他人を頼る」という姿勢を、「税務担当官と滞納者」「先輩と後輩」といったコンビのやり取りで描写しています。

単行本1巻あとがきで作者「慎結」は、「前から抱いていたテーマ」と告げています。
ツイッターでも以前構想した作品プロットを公表しています。
その間も様々な日本の現状を見続け、長い期間で構想を練り続けた事が伺えます。
そして、本作品を補強して、シッカリと重厚な人間ドラマへと昇華させています。

TVドラマ化して欲しい作品

税金は我々から徴収されていますが、その仕組みやルールについて驚くほど理解していません。

本作品は税を徴収する税務担当官と生活困窮によって税を滞納する滞納者との人間ドラマです。
相反する互いの立場を尊重しつつ、どう折り合いをつけるかを丹念に描写し、マンガを読まない一般層にも受ける内容だと思います。

最近はTVドラマも、恋愛や犯罪以外のテーマを扱う作品が多くなってきました。

本作品は、舞台は現代日本、そして納税という身近な設定でドラマ化に向いたマンガといえます。
ドラマ化は、民法よりもNHKの方が適しているかも知れません。

まとめ

時としては読者も巻き込まれそうな、身近な税のトラブルを取扱った人間ドラマです。

そんな少し変わった女性マンガ「ゼイチョー!」は、単行本全4巻で講談社「KCデラックス(BE LOVE)」から刊行されています。

ちなみにタイトルの「ゼイチョー!」は、「徴税」をひっくり返して「ぜいちょう」を元にしています。
それと「税金ちょうだい=ぜい(きん)ちょー(だい)」の略だそうです。

参考元

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