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出典:twitter

2017/03/13
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西部劇『マグニフィセント・セブン』2016年にリメイクの「荒野の七人」

日本映画の「七人の侍」をご存じだろうか?その映画を題材にしたアメリカ映画『マグニフィセント・セブン』が昨年2016年にアメリカでリメイク公開された。この映画では誰が7人に抜擢されたのか?又、どの様なウェスタンを見せてくれるのか?

はじめに

『マグニフィセント・セブン』はアメリカで作られたウェスタン・アクション映画である。監督はアフリカ系アメリカンのアントワーン・フークアである。

1954年に公開された、日本の巨匠・黒澤明監督の作品の一つである「七人の侍」を基に、1960年に西部劇映画『荒野の七人』が作られ、大ヒットした。

今作は、アメリカ合衆国では同じタイトルで『The Magnificent Seven』であるが、1960年に公開された映画のリメイクで製作された物である。

ちなみに「マグニフィセント」とは壮大な、雄大な、豪華な、すばらしい、見事な、格調の高い、という意味がある。

リメイクされた今作では、どの様なキャストが抜擢されたのか見てみよう。

七人のガンマン

1.デンゼル・ワシントン

アメリカ合衆国の俳優、映画監督、映画プロデューサーである。

これまでにアカデミー賞他、数なる賞を受賞しているアメリカを代表する俳優である。彼は官僚、将校、ジャーナリストなど、硬派なインテリで真面目な性格の人物を多く演じることが多い様である。

身長は184cm。『ラストゲーム』(He Got Game)では、元バスケットボールプレイヤーという役柄を演じたが、彼自身もかなりのプレーヤーだそうだ。

1989年、『グローリー』でアフリカ系アメリカ人では2人目となるアカデミー主演男優賞を受賞した。


《役:サム・チザム》

カンザス州辺の委任執行官で悪人を殺して賞金稼ぎをしている。

南北戦争で北軍の騎兵隊に在籍していた経験があり、敵と戦う為の戦略を持っている。

頭から足の先まで全身黒尽くめで、7人のガンマンのリーダー的存在である。

また、右に出る者がいないぐらいの早打ちガンマンである。

2.クリス・プラット

アメリカ合衆国の俳優で「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「ジェラシック・ワールド」では主役を演じている。

子供に人気の「LEGOムービー」のエメットの声をやっているのも彼である。

2000年にレストランで働いていた時、客として店に来た女優のレイ・ドーン・チョンにスカウトされた事が俳優になったきっかけらしい。

印象に残る演技を見せてくれる俳優の一人である。


《役:ジョシュ・ファラデー》

流れ者のギャンブラーでトラブルの少なくない人生を過ごす。

口達者な人物で、トランプを使った手品が得意。それを利用して、人の注意をそらしたりすることもある。

二挺拳銃の使い手でかなりの腕前である。

3.イーサン・ホーク

アメリカ合衆国の俳優、作家、映画監督。

俳優として1980年中頃から活動をしている。

代表作では「いまを生きる」「トレーニング デイ」「6才のボクが、大人になるまで」などがある。

監督や脚本をも手掛け、幾つも賞にノミネートされている。


《役:グッドナイト・ロビショー》

フランス系の賞金稼ぎ屋。

南北戦争では南軍に所属し、戦後サムに助けられた過去を持つ。

レジェンドと言われるほどの狙撃の達人なのだが、戦争の経験で心に傷を負い、引き金を引きたがらない。

4.ヴィンセント・ドノフリオ

1980年中頃から映画、ドラマで活躍するアメリカ合衆国の俳優である。

多くの作品に出ており、代表作には「フルメタル・ジャケット」「メン・イン・ブラック」「LAW & ORDER:クリミナル・インテント」「ジュラシック・ワールド」等がある。

色んな役が出来ると俳優としての評価が高い人気の俳優である。


《役:ジャック・ホーン》

人里離れた山に住む山男である。

ワイルドに攻撃する大男で、ガンマンやネイティブ・アメリカンに恐れられる存在である。トラッキングをして一行を追いかけ、仲間に加わる。

ライフルなどの装備の他、斧とナイフでの接近戦も得意としている。

信教者で、神に唱えながら戦いに挑むシーンに重みを感じる。

5. イ・ビョンホン

韓国のソウル特別市出身の俳優。

アルバイトで多数のCM等でモデル活動していたところ、母親の友人がオーディションの願書を持ってきて、俳優の道を薦められた。

1990年にKSB公開採用14期生に合格。翌1991年にトップの成績で研修を終えて直ぐに俳優としてテレビドラマ『アスファルト、我が故郷』でデビュー。

母国語の韓国語の他に、英語、フランス語も話し、日本語も少し話せるらしい。

韓国に止まらず、海外でも活躍する人気俳優である。


《役:ビリー・ロックス》

東洋系ガンマン。

以前は一匹狼だったが、ロビショーに腕を見込まれて二人で行動を共にしている。

ナイフの達人で、ガンベルトに短刀を携えていて、投技は他人のガン捌きよりも俊敏。
勿論、ガン捌きもナイフ捌きに劣らないものである。

6.マヌエル・ガルシア=ルルフォ

メキシコのハリスコ州出身の30歳代中半。

乗馬を得意とし、英語も話せる彼だが、元々は映画作りに興味があった様だ。しかし、国に帰り俳優として歩むことを決め、2006年頃から俳優として活動している。

この映画で、可愛い、ハンサム、モデルの様にスタイル良し…っと女性の心を捉えた様子。


《役:バスケス》

賞金を懸けられた無法者のメキシコ人。

テキサスでの殺人の罪でサムが探している人物の一人だったのだが、助っ人の一行にスカウトされる。

二挺拳銃の使い手で、ロープ扱いにも長けている。

7.マーティン・センズメアー

アメリカのアラスカン・ネイティブ出身の俳優。

現在31歳であるが20歳前後の様に若く見える。

俳優としては2014年頃から活動を始め「Wind River」などに出演、モデルとしても活躍しているこれからが楽しみな人材である。

鍛えられた筋肉と整った顔がファンを魅了している様だ。余談だが、以前は長髪だった。


《役:レッド・ハーベスト》

ネイティブ・アメリカンで、一行に自分から近づき、助っ人に自らの意思で合流する。

拳銃も扱えるが、主に使用するのは弓矢と斧である。

英語も少ししゃべれると言っているが、実際どのくらいしゃべれるのか分からない。

他の重要キャスト

ヘイリー・ベネット

アメリカ合衆国の歌手、女優。

2007年に『ラブソングができるまで』で映画デビューした。

セクシーさの中に、それだけではない何かを感じさせる女優だ。


《役:エマ・カレン》

ローズ・クリークの村人。
ボーグに夫を殺された未亡人である。

ボーグから村を守る為に助っ人を求めて村を出て探しに行く。

ピーター・サースガード

アメリカ合衆国の俳優で1995年頃から活動をしている。

2003年の作品「ニュースの天才」では助演男優賞を受賞。ハリウッドなどの大作ににも出演するが、低予算の小作品にも積極的に出る事で知られている。

悪役も似合う俳優である。


《役:バーソロミュー・ボーグ》

ローズ・クリークの土地を狙う資本家。

自己営利の為に非情なやり方で力無い者から略奪する事をものとも思わない。



数年前にトム・クルーズが主演だとか、ケビン・コスナーやマッド・デイモン、モーガン・フリーマンなども出演だとかの報道があったが、実現には至らなかった様だ。

音楽

映画音楽はジェームズ・ホーナーが担当だったのだが、自ら操縦していた飛行機の墜落により61歳で死亡。

しかし、生前に音楽は出来上がっていた事が分かり、サイモン・フラングレンが共同構成者となり、サウンドトラックが作られた。

ジェームズ・ホーナーは映画音楽の作曲家で数多くの映画を手掛けているが、もっとも有名な曲は1997年公開になった映画「タイタニック」の主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」だろう。

「荒野の七人」のサウンドトラックはあまりにも有名だが、今回はどの様な音楽が西部劇の背景を彩ってくれているのか、楽しみなところだ。

ストーリー

時は1879年のアメリカ。ローズ・クリークという小さな町の話。ここの住人たちは苦労して町を開拓し、暮らしていた。

そんな折、近郊の鉱山から金が採れることが分かる。その金鉱を独占したい悪徳実業家のバーソロミュー・ボーグが、金採掘の拠点とする為に、ローズ・クリークの地上げにかかる。

ボーグは住民たちを町から追い出そうと、教会に放火し、抵抗した住民たちを見せしめに射殺する。

夫を殺されたエマは、失意を抱えたまま、テディQと共にボーグをどうにかしなくてはいけない、と町を出て助っ人を探しに行く。

近郊の町に辿り着いたエマとテディQの二人は、そこで殺人犯を射殺して賞金を得る、委任執行官サム・チザムを見かけて助っ人を依頼する。

初めは興味を示さなかったチザムだが、標的がボーグだと知り、依頼を引き受ける。

その後、三人は共に街を出て、助っ人になる人材を探しに行く。

見どころ

ガンマン7人の出会い

エマ達がサム・チザムを見つけてから、旅の中で誰がどういう経緯で他の助っ人たちと合流して行くのか、楽しみである。

この七人は、ギャンブラーだったり、殺し屋だったり、全くの善人ではないというところが人間味があって面白いところだ。

また、1960年に製作された「荒野の七人」と大きく違うのは、色んな人種の7人だという事だろう。

アフリカン・アメリカン、白人の中でもフランス系もいる、東洋人、メキシカン、そしてネイティブ・アメリカン。現代のグローバル化された時代の背景が映し出されている。

撮影・描写

撮影は主にアメリカのルイジアナ州バトンルージュという所で行われた。

3月から8月の真夏の5か月間の撮影。連日30℃を超す暑さの中の撮影だったに違いない。

西部劇では欠かせない背景が満喫できる映像が楽しめる。

撮影テクニックに時代の流行りというのがあるのだが、テクノロジーの進んだ現代、前作に比べると描写も大いに違いを感じる。

しかしながら、昨今のアクション映画はCGを用いたものが多いのに対し、テクニックだけで見せる今作には、西部劇としてのポリシーを感じる。

時代の違い

前作の1960年と言えば、今から55年以上前。

あの時代は煙草を吸う事が悪のシンボルみたいなところがあり、映画の中でも喫煙をカッコよく見せるシーンが多くあったが、禁煙ブームの現代ではちょっと控えめになっている。

また、ガン・コントロールが大きな問題になっている今のアメリカではあるが、前回の作品、同様派手な撃ち合いを見せるシーンは外せない。

今回の映画も原作のイメージを崩さず、ストーリーそのままにリメイクされている。

この映画の面白味は、ならず者のガンマン達が他の人達の為に自分を犠牲にして戦うというところである。

従来の様な、撃ち合いを見せるだけの西部劇ではないテクニック、そして内面描写を見せる今作には新鮮さを感じる。

西部劇

若者には西部劇はどの様に受け止められるのであろう?

日本において、時代劇は視聴者があまり求めてはいないジャンルなのかもしれない。

その背景には、善と悪のわかりやすい、決まったストーリー展開を欲しない現代人の現状がある。

また、製作側も時代劇をあまり作りたがらないのも事実の様だ。問題は、費用が掛かるのと、時代劇をやれる役者がなかなかいない事らしい。

しかし西部劇の場合、一番の問題は人種差別である。

従来の西部劇は善人が白人、悪人がインディアンという描写のストーリー。
人種差別が表出されるようになった1960年以降、西部劇が作りにくくなったと言われる。

白人がヒーローを謳った西部劇の裏には奴隷として連れて来られたアフリカンがおり、白人フロンティアにより征服されたネイティブ・アメリカンの実態などが論じられるようになったからだ。

しかし今、新しい西部劇が生まれた。
時代の移り変わりと言えよう。

映画を観るにあたって

日本では2017年1月27日に劇場公開となった。

撮影現場は、笑いの絶えないフレンドリーな楽しい空間だった様である。

この映画『マグニフィセント・セブン』は多様面で差別を超越したストーリーとなっている。

物語では、勿論7人のガンマンがメインだが、エマ役のヘイリー・ベネットが、あの時代を強く生きる女性を上手く演じている。映画の中でもかなり強烈な印象を残していた。

また、悪人のバーソロミュー・ボーグ役のピーター・サースガードもなかなかのはまり役である。

宣戦布告を仕掛ける為に、サムがボーグの元に寄こした保安官にボーグが「相手は何人だ?」と問うシーンがある。

「7人」と答える保安官。痛快なシーンである。

最後に

今回の作品を観ると、前作「荒野の七人」と比べてみたくなる。

新しい作品を観て、古い作品を振り返るのもいい機会かもしれない。

皆さんにも新しいスタイルの西部劇をタイムスリップした気分で、音楽と共に最後まで是非楽しんでもらいたい。

参考元

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written by クリスティーン

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