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出典:amazon

2019/04/12
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公開25周年『レザボア・ドッグス』が未だにスーパークールな理由

レザボア・ドッグスが今すぐ観れる

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タランティーノが『レザボア・ドッグス』で鮮烈な監督デビューを飾ってから2017年現在で25年の月日が流れました。後代の映画人に圧倒的な影響をあたえたこの作品の魅力を振り返ってみましょう!

目次

『レザボア・ドッグス』公開25周年アニバーサリー

スタッフ&キャストが再集結

1992年にアメリカで公開され、クエンティン・タランティーノの名を一躍世界中の映画界に知らしめた監督デビュー作『レザボア・ドッグス』。
今でもカルト的な人気を誇るこのクライムムービーが本年で丁度公開25周年です。

ニューヨークのトライベッカ映画祭で特別上映が成され、タランティーノ、ハーヴェイ・カイテル、マイケル・マドセン、スティーブ・ブシェーミ、ティム・ロスらが再集結。
当時の撮影裏話などを披露しました。

「レザボア・ドッグス」25周年でタランティーノ&キャストが裏話披露 : 映画ニュース - 映画.com http://eiga.com/news/20170502/12/

バイオレンス・アクションの金字塔「レザボア・ドッグス」の誕生25周年を祝うべく、クエンティン・タランティーノ監督と、ハーベイ・カイテル(Mr.ホワイト役)、マイケル・マドセン(Mr.ブロンド役)、スティーブ・ブシェーミ(Mr.ピンク役)、テ

『レザボア・ドッグス』がアニバーサリーでゲーム化

なんと映画のゲーム化も発表されています。
タイトルは『Reservoir Dogs: Bloody Days 』。

シューティングゲームですが時間軸が交錯するなど随所に映画へのオマージュが感じられるものです。
プレイヤーは6人のキャラクターを使い分け、強盗ミッションをクリアしていきます。

戦略的にかなり頭を使いそうなゲームで、PC版が先行で年内リリース予定、Xbox One版も発売予定です!

RESERVOIR DOGS BLOODY DAYS - Official Website http://reservoirdogsvideogame.com/

Reservoir Dogs: Bloody Days is a new game that brings all the drama and tension from the movie in a unique time-rewind surprising gameplay.

『レザボア・ドッグス』本編解説

最高にスタイリッシュなフィルム・ノワール

暴力描写が頻繁に現れるギャング映画として本作はカンヌ映画祭でも”観賞注意”の警告が成されました。
世界各地の映画祭で途中退場者が続出した作品でもあり、人によっては観賞に耐えられないと思われるシーンは確かに頻発しますが、それでも本作の映画業界への影響は計り知れません。

その後『パルプ・フィクション』でハリウッドのみならず世界的なインディーズ映画礼賛の潮流を生み出したタランティーノ。
たった2作でハリウッドの流れを変えた彼の監督デビュー作である『レザボア・ドッグス』は様々な映画から影響を受けたタランティーノらしい遊び心に満ちた、最高にクールなクライム・ムービーです。

これまでの映画の文法を裏切るシナリオと演出

本作に限ったことではないですが、タランティーノ映画のシナリオは既成のドラマツルギーを裏切るかのような、オリジナリティに溢れています。

本来、映画シナリオには物語の筋に関係のないセリフは出てきません。緻密につくり込まれ、一切のムダは省かれています。

ところがタランティーノ作品の場合は饒舌な登場人物が本筋を逸脱した話を長い時間しゃべり倒します。本作でも冒頭でタランティーノ本人演じるミスター・ブラウンがマドンナの名曲「ライク・ア・ヴァージン」に関して自論を熱く語ります。(後にタランティーノはマドンナ本人から説教を受けたとか…)
ここで一気に観客は心を掴まれますが、映画学校のシナリオ教師に提出したら、赤点になりそうなプロットです。

更に特徴的なのが構成です。
キューブリックの『現金に体を張れ』を想起させる大胆なストーリーの構図、時系列の異なるエピソードの交錯を用いてここまで見事に演出効果を上げた作品は数少ないでしょう。

名優ハーヴェイ・カイテルが発掘

よく知られていることですが、ビデオショップの店員だった映画オタクのタランティーノ青年を見出したのは俳優ハーヴェイ・カイテルです。

タランティーノが主演と脚本をつとめた自主制作映画を気に入ったハーヴェイ・カイテルが、プロデュースと出演を兼ねてリメイクしたのが本作です。

もともと苦労人であり、若手の映画人へ積極的な支援をすることで知られているハーヴェイ・カイテルの”センス”がなければ、この傑作もタランティーノの才能も埋もれていた可能性があります。

そして結果的にはハーヴェイ・カイテル自身のキャリアにも画期となる作品への出演となったのです。

ストーリー

宝石強盗のために集められた6人の男たち。彼らは互いの素性を知らず、それぞれが色の名で呼び合っています。
強盗計画を実行に移した彼らでしたが、この計画は事前に警察が把握しており、彼らの作戦は当然失敗します。

Mr.ホワイト(ハーヴェイ・カイテル)は重傷を負ったMr.オレンジ(ティム・ロス)を連れて、何とかアジトへ戻ってきます。
そこへMr.ピンク(スティーブ・ブシェミ)も帰ってくるのです。

「このなかに裏切者がいる」

Mr.ピンクはそう主張するのですが…。

クセのあるキャストが勢ぞろい

『レザボア・ドッグス』には個性派俳優が勢ぞろいしています。

この作品をきっかけに大ブレイクを果たしたティム・ロス。個性派の代名詞のような俳優であるスティーブ・ブシェミ。キャリア最大の評価を得たマイケル・マドセンの不気味な演技はスーパークールです!
それぞれがその才能をいかんなく発揮し、強烈な印象を残しています。

ちなみにMr.ブロンド(マイケル・マドセン)の本名はヴィック・ベガ。なんと『パルプ・フィクション』のヴィンセント・ベガの兄だという裏設定があります。

更にタランティーノ本人もMr.ブラウン役で登場。役のなかでも饒舌です。

2006年に惜しくも亡くなったクリス・ペンは本作のナイスガイ・エディ役で一躍脚光を浴びました。

そして先に触れたハーヴェイ・カイテルは本作の出演で完全に低迷期を脱し、その後の輝かしいキャリアとインディーズ映画への前向きな姿勢でいまでも尊敬を集めています。

日本映画からの影響

タランティーノは映画オタクとして知られ、特にB級映画への造詣が深く、更にはアジア映画のファンであることも公言しています。
日本のマニアックな映画、音楽、アニメにも精通し、彼の作品での引用やオマージュは枚挙にいとまがありません。

『レザボア・ドッグス』ではタランティーノが大ファンである深作欣二監督の『仁義なき戦い』に影響を受けていることを自ら語り、親日家の一面を見せてくれています。更に福田純監督の60年代の映画『血とダイヤモンド』の影響もよく指摘されています。

他にはチョウ・ユンファ主演の香港映画『友は風の彼方に』、キューブリックの『現金に体を張れ』などなど、
本当にマニアックな映画からの引用に満ちていますね…。

公開後の影響

『レザボア・ドッグス』は直接・間接問わず多くの映像作品に影響を与えています。

最近の日本のテレビドラマ『6人のバイプレイヤーズ』のオープニング映像はどう見ても本作へのオマージュです。
他にも『SMAP×SMAP』中のコント、テレビCM、ポップミュージックなど本作を観たことのある人間なら誰もが気づく引用・オマージュが多いです。

間接的な影響は計り知れません。

その後の映画業界のインディーズ志向やシナリオの解体と再構築という方法論的な部分、ポップカルチャーの作品への取り入れ方、音楽の使い方、そして何より”作品の持つ雰囲気”など、製作サイドの作品へのあり方を問い直したと言えるかもしれません。
90年代当時、行きづまったハリウッドにタランティーノの登場は新たな道への指標となりました。

主題歌【リトル・グリーン・バッグ】

タランティーノ作品といえば音楽センスが抜群という評価を得ています。
本作でも70年代の少しレトロなサウンドが物語を盛り上げ、絶妙な雰囲気を醸しだしています。

特にメイン・テーマとなる『リトル・グリーン・バッグ』はオープニングシーンで鳴り響き、映画のハイライトとして抜群にカッコイイです!

日本でもその後キムタクのサントリー・ウィスキーや佐藤浩市のトヨタ・マークXのCMでおなじみですね。これも本作での同曲起用があってこそといえるでしょう。

タランティーノ作品は【パクり】?

タランティーノは映画製作に独自なセンスで新たな文法を持ち込みましたが、批判も多いです。
他の映画のパロディやオマージュは短絡的に”パクり”として評価され、中身がない、と揶揄されるきらいもあります。

しかし、そんな引用に満ちたタランティーノ作品ですが、なぜかそのオリジナリティは抜群です。

例えばレゲエは同じリズムを複数の歌い手が共有します。知らずにパクリだと騒ぐファンも多いそうですが、
そういう文化です。
日本には本歌取(ほんかどり)という和歌の文化があります。これはパクリとは一線を画します。さらに言えばノーベル文学賞受賞のT.S.エリオットの『荒地』は過去の文学作品からの引用に満ちた作品ですが、現在文学界の最重要作品のひとつです。

話がそれましたがタランティーノ作品もパクリではありません。過去の作品のオマージュでつくられた作品それ自体の独自性は、同じようなヒットシリーズの続編ばかりつくり続けるハリウッドのなかにあって、むしろ新鮮でさえあります。

まとめ

記念すべきタランティーノの初監督作品『レザボア・ドッグス』は、公開から25年がたった今でも色褪せない名作といえます。

黒づくめのスーツを身にまとった男たちのキャラクター、気の利いた会話とジョーク、目を覆いたくなるような暴力、緻密なプロット…。デビュー作にその監督の全てが現れるとよく言いますが、乾いた雰囲気とクールな音楽に彩られた本作は、まさにタランティーノ節が炸裂!
原点にして傑作といえる最高にかっこいい映画です!

参考元

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