栄光と挫折を経て復活した男・三井寿のエピソード集

三井寿

出典：

プロフィール

三井 寿（みつい ひさし）

5月22日生
湘北高校3年3組

身長：184㎝　体重：70㎏

ポジション：SG、GF

出身中学：武石中学校

中学時代は全国大会優勝

出典：

主将としてチームを優勝に導く

武石中の主将として全国大会決勝に進出した三井。
決勝では終盤までリードを許す展開になります。

「このスーパースター三井がいる限り武石中は絶対勝ァつ！！」
と高らかに豪語します。

武石中2点ビハインドで残り時間数秒という場面で三井は相手のボールをスティールします。

そして、試合終了のブザーと同時に逆転の3ポイントシュートを沈め優勝を決めました。

決勝での活躍はもちろんのこと、大会通しての活躍が認められ三井は大会最優秀選手に選ばれました。

安西先生との出会い

武石中の優勝には、安西先生が大きく関わっています。

「このスーパースター三井がいる限り武石中は絶対勝ァつ！！」
とチームメイトに高らかに豪語していた三井でしたが、実際は、もう勝てないと諦めかけていました。

ルーズボールを追いかけ来賓席に飛び込んだ際、来賓として試合を観ていた安西先生から

「最後まで・・・希望を捨てちゃいかん　あきらめたらそこで試合終了だよ。」

と声をかけられ、三井は気持ちを立て直し優勝を勝ち取りました。

この出来事以来、三井は安西を師と仰ぐようになりました。

安西先生率いる湘北高校へ

湘北を日本一にすると高らかに宣言

三井は、安西先生の元でバスケをしたいという思いで、湘北高校へ進学します。
入部初日の自己紹介で三井は

「目標は湘北高校全国制覇日本一です。」

と高らかに宣言し、チームメイトを驚かせました。

安西先生の元で希望に満ち溢れた高校バスケ生活が始まりました。

練習中に膝の怪我を負う

安西先生の指示で1年生が2チームに分かれてミニゲームをすることになりました。

三井は、試合開始直後から得意の3ポイントシュートを立て続けに決め、中学MVPを獲得した実力を発揮します。

負けじと相手チームの赤木剛憲もダンクシュートやブロックショットを決め対抗します。

そんな白熱した試合の途中、三井にアクシデントが襲います。

赤木をフェイクでかわしてシュートを打とうとした瞬間、左膝に激痛が走りました。
三井はその場に倒れこみ、その後入院することになりました。

すぐに復帰するも再び怪我をし退部

三井は入院中も看護師の目を盗んでこっそり抜け出してバスケをしていました。

まだ完治していなかったとはいえ、動いていても痛みが感じないことをいいことに三井は練習に復帰します。

そして練習中に再び左膝を痛め入院することとなりました。

入院中ふと観に行った湘北の試合で同級生の赤木が活躍している姿を見て三井は挫折を味わいます。

そしてそのままバスケ部を辞めてしまいました。

想いを断ち切れずバスケ部に復帰

出典：

宮城への復讐目的でバスケ部に乱入

バスケ部を辞め、不良となった三井は仲間と共にバスケ部を襲撃しに行きます。

因縁が生じた宮城リョータと桜木花道を潰すことが目的でした。

「頼むから帰ってください！」とお願いする安田靖春を三井が殴ったことがきっかけで大喧嘩が勃発しますが、桜木軍団の登場で三井たちは返り討ちにあいます。

本当はバスケがしたかった三井

その後、副主将で三井の同級生である木暮公延が、三井の心の中に「バスケがしたい。バスケ部に戻りたい。」という気持ちがあることに気付きます。

木暮は、また一緒にバスケをしようと歩み寄りますが三井は応じません。

自暴自棄になった三井は、バスケには何も未練は無い、嫌いになったと言い張ります。

そんな三井に対し木暮は

「何が全国制覇だ・・・何が日本一だ！！何が湘北を強くしてやるだ！！夢見させるようなことを言うな！」

と強く叱咤しましたが、それでも三井はバスケは嫌いだと言い張り続けました。

安西先生、バスケがしたいです

そんな状況の中、三井が師と仰ぐ安西先生が登場します。

安西先生を見た瞬間に、バスケへの熱い思いが溢れ出します。

そして三井は
「安西先生・・・！！バスケがしたいです・・・・・。」
と、恩師である安西先生に本当の気持ちを涙ながらに打ち明けます。

翌日、三井は髪を短く切り、恥も外聞も捨ててバスケ部に戻ってきました。

バスケ部復帰後の三井

無駄な2年間を後悔する

バスケ部に復帰後は、得意の3ポイントと天性のバスケセンスを武器にスタメンに名を連ねます。

しかし、ブランクの影響でスタミナ面に大きな不安を抱えています。

試合終盤では疲れ切ってしまうことが多く、インターハイ予選の陵南高校戦ではスタミナ切れで試合中に倒れてしまうということがありました。

三井は、そういった自分の不甲斐なさが情けなくなり、しばしばバスケ部を辞めた後の無駄な2年間を後悔し、中学時代を美化して今の自分を責めるようになってしまいました。

あきらめの悪い男・三井寿

三井は自らを「あきらめの悪い男」と呼びます。
中学時代に安西先生からかけられたあの言葉を今でも忘れずにいます。

そんな三井は、スタミナ切れで動きのキレが悪くなったり、相手にリードを奪われている状況の時こそ燃える男です。

決勝リーグ進出決定戦の翔陽高校戦では、スタミナ切れになりながらも、10点近くリードされた状況から立て続けに3ポイントを決め逆転勝利に貢献しました。

そしてインターハイ2回戦の山王工業戦では、20点以上のリードを許す絶望的な状況から立て続けの3ポイントを決め追い上げムードを作り、試合終了間際にはファールをもらいながら3ポイントを決め、4点プレイを完成させその後の逆転勝利に繋げました。

インターハイ終了後

出典：

赤木と木暮は引退するが・・・

インターハイ終了と同時に、赤木と木暮は受験勉強に専念するためバスケ部を引退しました。

しかし、三井は冬の選抜大会に出場するために、引退はせずにバスケ部に残ります。

赤木が抜けたことによってリバウンド力が落ちることを想定し、3ポイントの精度を高めようと早朝から体育館でシュート練習をしています。

三井は、赤木や木暮と違って勉強が苦手なため、冬の選抜大会で目立ち、大学からの推薦をもらおうと考え、冬に向けた練習を行っています。