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出典:

2019/04/23
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30歳のOLと12歳の少年の淡く儚い世界「私の少年」

このマンガがすごい!2017年オトコ編で2位を獲得した作品「私の少年」夜遅くまでサッカーの練習をしていた少年真修と、元恋人の言葉や思い出に縛られる30歳の女性が出会うことで2人はお互いの心に秘めていた寂しさを埋めあっていきます。

目次

概要

月刊アクションにて2016年2月号から連載中。
高野ひと深による漫画です。
とあるスポーツメーカーに勤めるOL「多和田聡子」はある日サッカーチームに所属する少年「真修」に酔っ払った勢いでサッカーを教えます。
それをきっかけにただの他人とは言えない深い関係を描いた作品です。

あらすじ

多和田聡子は夜の公園で、一心不乱にサッカーを練習する少年の真修と出会います。
夜遅くまで練習をしている真修に聡子は、親は心配していないのかと聞く。しかし真修は心配していないと即答。
放っておけないと思った聡子はサッカーのコーチを名乗り出ました。
最初はコーチと教え子という関係でしたが、次第にお互いが過去や環境からうまれた孤独を埋めあっていく存在になります。

登場人物

物語に関わる登場人物を紹介します。

多和田聡子

大手スポーツメーカー「ヨネサス」に勤める30歳のOLです。
毎朝体温を測るのが習慣になっており、体温計の音がないと目が覚めないと自称するほど。
元恋人で職場の上司である椎川文貴の言動に翻弄され、苛立っている時に真修と出会います。

早見真修

小学校6年生12歳の少年。家庭は母親が亡くなっており父親と弟の3人暮らし。
中性的で美しい顔立ち故に聡子と出会った時には美少女と間違われます。
夜に公園で練習していた理由は所属するサッカーチームのレギュラー入りするための練習でした。

椎川文貴

聡子の大学時代の恋人でしたが交際して1年で破局。
偶然同じ職場の関係になり、意味深な言動で聡子を翻弄します。
夏海という女性と婚約中。

2人の孤独とは

真修の家庭事情

出典:

真修の母親は、作品開始よりも前に亡くなっています。
そして父親も仕事が忙しくあまり真修の面倒を見られておらず、自分の息子が夜遅くまで外出しても気にしていません。
父親から暴力などの虐待の跡は表現されていませんが、年齢にあっていない服や伸びきった髪の毛など、あまり親の目が行き届いていないことを聡子は真修から察します。

聡子が抱える文貴との思い出

出典:

聡子と文貴は大学時代フットサルサークルの合宿で出会って、交際を開始。きっかり1年後に文貴から別れを告げられます。
そのことについて聡子は未練はなかったと話の中で述べていますが、毎朝体温を測る習慣は彼と交際中の出来事がきっかけです。
文貴も職場で下の名前を呼んだり、交際中の出来事を持ち出したりして聡子を翻弄します。

作品の魅力

この作品の魅力を2点紹介します。

繊細で美しい絵

私の少年は、繊細な細い線で人物が描かれています。
聡子や真修のような黒髪の人物は平坦なベタツヤではなく、本当に髪の毛が密集しているような線が密集して後れ毛まで表現。
陰影も線による描き込みで表現されているので、素朴さを感じ特殊設定やファンタジー的な設定が少ない本作の雰囲気が感じられます。

おねショタ?恋とも愛とも違う儚い関係

本作は一言で言えば「おねショタ」と呼ばれる、歳の差が開いた男女の関係をテーマにされた作品です。
同様のテーマの作品と大きく違うのは、真修と聡子は恋人同士でもなければどちらかが片思いをしているわけではありません。
聡子はたまたま公園で出会った真修にサッカーを教える優しいお姉さんであり、真修も環境は複雑ですが普通に学校に通うサッカー少年です。
身内でもなければ、恋人でもありません。ご近所さん以外何者でもない関係です。
第1巻の単行本の帯には「この感情は…母性?それとも---」とありますがその言葉通り。
はっきりと名前がつけられない、あやふやでリアリティのある関係がこの作品の大きな魅力です。

既刊一覧

第1巻(2016年6月11日発売)
第2巻(2016年12月12日発売)

参考元

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