親子、教師と生徒、友人関係。様々な人間模様を描く「甘々と稲妻」を紹介

甘々と稲妻とは

good!アフタヌーンにて2013年3月号より連載中の雨隠ギトによる作品。
現在8巻まで発売中です。
妻を無くした高校教師の犬塚公平と娘のつむぎ、公平の教え子である飯田小鳥が料理を通じて成長していく物語です。
テレビアニメ化され、2016年7月から9月まで全12話が放送されていました。

あらすじ

犬塚公平は半年前に妻を亡くしました。
慣れない弁当作りはほとんど冷凍食品ばかりで、自分の食事もパウチのゼリー飲料のみという食生活。
ある日、犬塚親子は花見に出かけると母親のドタキャンに泣きながら弁当を平らげる女子高生の小鳥に出会います。
後日、それをきっかけにつむぎに美味しいものを食べさせてあげたい気持ちが強くなった公平は小鳥の母親が営む料理屋を訪ねる。
そこで食べた小鳥のご飯を3人で食べた後、小鳥は公平に「一緒に料理をしてご飯を食べませんか」と提案しました。

登場人物

犬塚公平

本作の主人公。職業は高校教師。
妻を半年前に亡くし、現在は男手ひとつで娘のつむぎを育てるシングルファザーです。
物語開始時は料理はほとんどできず、自身の食事には無関心。つむぎの食事は出来合いの惣菜や外食を用意していました。
愛娘に手料理を食べさせてあげたいという気持ちで、小鳥が提案した料理会に応じます。

犬塚つむぎ

公平の一人娘で覚えたてのギャル語を時々使用。
肉料理が好きで、嫌いなものはピーマンなどの苦い野菜。
性格は天真爛漫で時々友だちと喧嘩してしまうこともあります。小鳥のことは「ことりちゃん」と呼んで姉妹のように仲良しです。

飯田小鳥

食べることが大好きな女子高生。
母親と花見に行く予定が突然来られなくなり、1人で花見弁当を食べているところを犬塚親子と出会います。
料理の知識はありますが、幼少期に包丁で指を切ってしまったことがトラウマとなっており料理の経験はほとんどありません。
母親は料理研究家としてテレビに出演しており不在が多く、母親の店の明かりを消したくない思いから公平とつむぎと共に料理を作ることを提案しました。

飯田恵

小鳥の母親で、料理屋を営む女性。
しかし料理研究家としてテレビ出演するようになってから店を閉めたり急な予定のキャンセルをしがちになりました。
それでも小鳥たちが行なっている料理会の場所やレシピの提供など陰ながら協力しています。

みどころを紹介！

真似ができる料理

本作では料理が苦手な公平が何も知らない状態で小鳥に料理を教えてもらいます。
派手なパフォーマンスが行われたり一般家庭でとても再現できないような料理は登場しません。
本編中で美味しくするためのコツが会話として紹介されるため料理をしている人は本編を読むだけで参考になりますし、普段は料理をしない人でもコミックスのおまけとして作った料理のレシピが載っています。
美味しそう！と思ったらすぐに真似をして公平たちと同じ気分を味わえるのが本作の魅力です。

つむぎや小鳥の成長

公平の娘であるつむぎは本編開始時はまだ5歳です。
新しいことだらけで、自分の気持ちの収め方もわかりません。
幼稚園の友だちと喧嘩をしたり父に反抗したり、様々なトラブルを起こしながらつむぎは成長していきます。
小鳥も幼少期に包丁で薬指を切ってしまってから包丁を扱えなくなりました。
最初は味付けのみを担当する形で料理に参加しますが、初心者の公平が努力する姿をみて徐々に握れるようになり料理の才能を伸ばしていきます。
普段料理に関わっていなくても、どこか共感できて応援したくなるストーリーです。

現在第8巻まで発売中

甘々と稲妻は現在8巻まで発売中です。
1巻では5歳だったつむぎが小学校に入学して、今まで関わらなかった子と関わっていきます。
今後のつむぎの成長にも注目したい作品です。