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Wikipedia風「寄付のおねがい」マシーンを作って小銭を稼ごう

Wikipedia風「寄付のおねがい」マシーンを作って小銭を稼ごう

こんにちは、無駄なものを作っている藤原麻里菜(@togenkyoo)です。まじでお金がなくてやばいです。
私は、「来月あたり、ネットに投稿した面白映像かなんかが当たって、ピコ太郎みたいにドカンと人気者になるだろうなー」というフワフワした未来を見越して、お金を使う癖があります。今月もピコ太郎になれませんでした。

お金がなさすぎて、「金が ない」とGoogleで調べたら、織田裕二主演の「お金がない!」のWikipediaがヒットしたので、無心で熟読していました。すると、画面の上にニュッとこんなものが。

インターネット大好きなみなさんならご存知のことかと思いますが、これはWikipedia名物、「寄付のお願い」です。Wikipediaは、非営利組織であり広告なども掲載していないため、こういった寄付を募るテキストがたまに表示されるのです。

「年々画面を占めるテキストの割合が大きくなってきているなあ」というのは置いといて、確かにWikipediaにはお世話になっているし、コーヒー1杯分の値段くらい寄付しようという気にさせられますよね。

……これだ。

このWikipedia寄付のお願いシステムを応用すれば、荒稼ぎできるかもしれない。そう考え、早速図面を引くことにしました。

「リアル寄付のお願いマシーン」を作ってみよう

こちらが設計図。「寄付のお願い」を実際に出すマシーンです。誰かと喋っているときに、このマシーンを発動させれば、それとなくお金をせび……寄付を募れるのです。天才だ。

クラウドファウンディング? そんなことでお金を集めるのはもう古い。このマシーンで手っ取り早く、メイクマニーしよう。

まずは、モーターを搭載するためのマウント(土台)などをCAD((Computer Aided Design:コンピューターを用いた設計。))ソフトでモデリングします。左からモーターのマウント、モーターとローラーを繋ぐやつ、頭に装着するベルトを通すやつです。

CADソフトを使い始めてまだ数ヶ月ですが、このくらいのモデリングだったら目隠しでもできるようになりました。まあ、実際に目隠ししてやれと言われたら怒りますけど……。

CADのデータを3Dプリンタで出力したパーツたちです。出力してから分かったのですが、穴の大きさが全て間違っていました。目隠ししてもできるとかイキったことを言ってしまってすみません。

頑張って穴の大きさを修正し、モーターとパーツを組み立てました。これで、ニュッと紙を出すためのユニットは完成です。

続いては、外箱の作成をしていきます。

MDF((Medium Density Fiberboard:木材繊維を原料にした成形板。まあ、軽くて安くて加工しやすい素材、と理解して頂ければ、本稿を読むうえでは問題ございません。))という加工に向いている板をレーザーカッターでデータ通りに切り出します。

モーターユニットと外箱を組み立てたら、完成です。

「リアル寄付のお願いマシーン」完成

お金が稼げる「リアル寄付のお願いマシーン」が完成しました

「いや、横からモーターはみ出てますよ」という声が聞こえますが、そうです。当初使う予定だったモーターがパワー不足で想定していた機能が得られなかったので、急遽、パワーの強いものに変更したら、横幅が全然合わなくなっちゃいました。てへ。

このスイッチを押している間だけモーターが回り、「寄付のお願い」の書かれた紙がニュッと出てくるという仕組みです。

では、使ってみましょう。

寄付を募ってみよう

着用してみました。こういう頭のサメいますよね。こういう頭のサメはかわいいので一切問題ないです。早速使います。

上の四角い穴に「お願い用紙」を挿入します。モーターが重すぎて頭がグラグラしますが、お金を稼ぐのは忍耐だって偉い人が言っていたので、頑張って我慢します。そして、スイッチを押すと……。

ジジジジ……。

ファックス形式で、挿入した紙が徐々に出てきます。

Wikipediaをベースにして、自分の悲惨な状況を伝える文言を作りました。部屋の秩序が乱れているのは気にしないでください。

これで、確実に寄付をいただけるに違いない。そう確信した私は、800円くらい寄付してくれそうな友人に急いで会うことにしました。

果たして友達は寄付をしてくれるのだろうか

会議室に呼び出したのは、よく遊ぶ友人のやなせくん@yuukiyanase1227。ウォンバットというコンビ名でお笑い芸人をやっています。たぶん、私と同じくらいお金がない彼ですが、めちゃくちゃ優しいんです。人生で一度も“鍋パ”をやったことがない私のために鍋パを開いてくれたこともありました。優しさの塊。絶対800円くらいくれるはず。

優しいやなせくんは、私の頭のマシーンには触れることなく、共通の趣味である映画の話を始めました。

「この前見た『吸血鬼ゴケミドロ』って映画、めっちゃ面白かったなあ」「金子信雄が名演だったね」「わかるわかる。あの水筒を傾けるシーン、すごくよかった!」

ジジジジ……。

「……」




「いや、無理だよ」

「こっちもランニングコストがかかっているんですよ。酒代とか」

あっけなく拒否されてしまった。藤原麻里菜はみんなの公園のような存在のはずなのに……。

もしかしたら800円は高かったのかもしれない。最初に高い要求をし、次いで低めに設定した本来の要求をすることで、要求が通りやすくなるという心理学を聞いたことがあります。だから、次にちょっと安めの金額を提示したら、きっと寄付してくれるに違いない。

ジジ……。

「本当に無理だから」

藤原麻里菜の今後の発展を見たくないのか! 300円くらい払え! コーヒー1杯分だぞ! そう詰め寄りたかったのですが、たぶんこれは恐喝になるのでやめます。

おわりに

寄付してもらえませんでした。でも、ドバイに行ってこのマシーンを使ったら、石油王が1億円くらいくれるはずです。ぜひみなさんも作って、スマートに寄付を募ってみてください。なお、マシーンの材料費に9000円ほどかかったので、素うどんを食べる生活を強いられています。

寄付がもらえず悲しい気持ちになったので、こんな思いはWikipediaにはさせるまい、と少ないですが寄付しました。みなさんは藤原麻里菜とWikipedia、便利だなと思うほうに寄付してみてはいかがでしょうか。

執筆者のプロフィール
藤原麻里菜
藤原麻里菜

2013年から、YouTubeチャンネル「無駄づくり」を開始し、無駄なものを作り続ける。Googleが主催するYouTubeNextUp入賞(2016年)。ライターとしては、第三回オモコロ杯未来賞、週刊SPA!「今読むべきブログ21選」、おもしろ記事大賞佳作など。横浜出身。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。ガールズバーの面接では「帰れ」と言われた。

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