ヒルクライムは芸術、峠道はロマン 「ロードバイク」で人生が変わった女子のお金の使い方

ヒルクライムは芸術、峠道はロマン 「ロードバイク」で人生が変わった女子のお金の使い方

初めまして、篠と申します。ロードバイクを始めてまだ4年目の初心者ですが、山が好きで、山ばかり登っています。

2017年の年間走行距離は1万5,000km、累積標高は35万m。「登り過ぎている女子」として、NHK BS1で放送されている自転車情報番組「チャリダー★」に2度出演したり、雑誌に載ったりもしました。軽率な気持ちで自転車を始めてみたら、どっぷり沼にハマってしまったと言ったところでしょうか。

ロードバイクが趣味になると、体を鍛えられることはもちろん、フットワークが軽くなって行動範囲が広くなったり、綺麗な景色を手軽に観に行けるようになったりするというのが魅力でもあります。

もっとたくさんの人にロードバイクの楽しさを知っていただきたいとは思うものの、ロードバイクを始めるにはどれくらいお金がかかるのかが分からなくて手が出しにくい、と悩む人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ロードバイクにハマっていった過程を交えながら、私がこの4年でロードバイクのどういったところにお金をかけてきたかを振り返ってみたいと思います。

『弱虫ペダル』でロードバイク沼へ  4年間でどこにお金をかけたのか

バイト代で手に入れた初めてのロードバイク


ロードバイクを始めたのは、自転車競技を描いた『弱虫ペダル』のアニメにハマったことがきっかけでした。なので、最初に興味を持ったロードバイクも、作中に登場したベルギーのメーカー「RIDLEY(リドレー)」のものです。

フレームに自分好みのパーツを組み合わせ作った、こだわりの1台目

足を運んだお店は、日本最大級のスポーツサイクル専門店「Y’sRoad」の池袋チャーリー店です。そこで「RIDLEY LIZ」2015年モデルに一目惚れして即決。完成車ではなくフレーム(自転車の車体)を購入したので、自分好みのパーツを組み合わせながら作り上げていきました。

私が選んだフレームは、軽くて振動吸収が良く、乗り心地も優れているフルカーボン素材のもの。アルミフレームに比べて値段が高いので、初心者にしては背伸びしたチョイスでした。

選んだパーツと、完成までにかかった費用はこちらです。

フルカーボンフレームセット……17万4,000円
シマノ105グループセット……6万862円
アルミ製ハンドル……3,000円
アルミ製シートピラー……2,000円
サドル……4,000円
シマノWH-RS21クリンチャーホイール前後セット……2万5,627円
フラットペダル……1,500円
ボトルホルダー×2……3,000円
バーテープ……1,500円
タイヤ×2……4,000円
チューブ×2……2,000円
組み立て工賃……1万円

最初は20万円ほどで組み立てたいと思っていたのですが、完成までにかかった最終的な金額は約29万円。このまま乗り込んでいけば安く手に入れたパーツをアップグレードするかもしれないと考えると、予算オーバーだからと妥協するより、始めから納得のいく1台に仕上げておいた方が出費が抑えられると思ったのです。

振り返ってみれば、最初からこんなに大金を注ぎ込んだのも、ロードバイクという趣味と長く付き合っていきたいと強く思ったからなのかもしれません。

最初からこの金額は結構な出費なので、やはりロードバイクは手が出しにくいと思われるかもしれません。でも、エントリーモデルの完成車が10万円台で買えたり、セールなどで完成車が半額になったりすることも多々あります。どうすれば安く手に入るか情報収集しつつ上手に買い物をしていくのも、趣味を楽しむ上でとても大切なことだと思います。

こうして自分だけのロードバイクを手に入れた私でしたが、いざ乗ろうとしても分からないことだらけで、正直不安でいっぱいでした。とはいえ、悩んでいても仕方がないので少しずつ乗ってみることに。こんなに漕ぎ出しが軽くてスムーズに走れる自転車があったんだ! と感動し、ワクワクが止まらなくなりました。

そこまで力を使わなくても速く進むので、当時住んでいた新宿から池袋の自転車屋までの片道8kmという距離も「近い」と感じられたのです。自然と「もっと長く、もっと遠くへ行ってみたい」という欲が湧き上がってきました。

自転車そのものに乗ったのも小学6年生以来でしたが、10年ぶりの自転車にここまでどっぷりハマってしまったのは、もはや運命だと思いました。

お金に余裕がなくても、最低限の装備はそろえておこう

ロードバイクを購入して2カ月後に、思いつきで『弱虫ペダル』聖地巡礼(作品の舞台となった土地を巡ること)の旅に出掛けました。

新宿から目的地の神奈川県秦野市までは往復126kmあるにもかかわらず、出発したのは午後4時過ぎ。12月末だったのでかなり寒い夜道を走ることになってしまいました。

結局、秦野市に到着したのは夜9時過ぎで、帰宅したのは翌朝5時。ライトをちゃんとつけてヘルメットもしっかり被っていたのですが、このときは自分でも装備の甘さを痛感しました。

ロードバイクに乗るのであれば、やはり最低限の装備をそろえておくことが大切です。普通の自転車に比べてスピードが出やすく、車道を走ることが原則なので、道路交通法によって決められた装備を取り付ける必要があります。

明るいフロントライトと視認性の高いリアライト(セーフティライト)は、夜間やトンネル内の走行に必要不可欠です。自分の身を守る装備としてヘルメット、サイクルウェア、グローブ、アイウェアも用意しておきましょう。転倒した際に、体へのダメージを最小限に抑えてくれます。

私が最初にそろえた装備は、以下のような価格でした。

ヘルメット……1万5,000円
フロントライト……1万2,000円
リアライト……1,500円
サイクルウェア……2万円
グローブ……3,000円
アイウェア……2万7,000円

ヘルメットは、安過ぎずある程度しっかりとしたモデルを買いました。フロントライトは、キャットアイ「VOLT800」を購入。充電式でかなり明るいので、夜外を走っていても安心できます。サイクルウェアは、デザインで選んだ上下セットを使用していました。今は機能重視で、上下5万円前後のASSOSのウェアを着用しています。

このように、ロードバイクの装備は用途やグレード、シーズンに合わせて幅広い選択肢が用意されているので、自分に合ったものを選ぶのはとても楽しいです。

最低限のメンテナンス道具として、空気入れ、六角棒レンチ、パーツクリーナー、チェーンオイルなどもあれば十分です。工具一式をそろえてメンテナンス全般を自分でやる人もいますが、私は自転車に乗るのが楽しいので、全ての時間を乗ることに振り分けたい派です。難しいことは自転車屋さんに任せた方が安心だというスタンスでやっています。

GPSデータを使ってアクティビティを記録・分析できるサービス「STRAVA」のログ画面


私にとって欠かせないのは、サイクルコンピューター。走った距離やGPSデータを記録してくれるので、必ず付けて出掛けます。家に帰ってから走行ログの地図を見てみると、自分の足でこんなに走ったんだなあとあらためて感動します。

また、自転車は思ったよりもずっと体力を使うスポーツです。およそ60kmの走行で1,000kcalを消費しますが、高強度(ロードバイクに負荷をかけること)だとさらに1.5倍のエネルギーを消費することになります。出先でハンガーノック(極度の低血糖状態に陥ること)になって動けなくなることを防ぐためにも、タイミング良くカロリーを摂取することが必要です。

携帯補給食としていろいろ販売されていますが、コンビニで簡単に手に入る羊羹、エナジーバー、エナジージェル、和菓子などは重宝しています。真夏に1日中走るとなれば、4L以上のスポーツドリンクを摂取する日もあるので、飲み物代だけで1日1,000円近くかかってしまいます。

パンクや事故……万が一のために大切な「修理セット」と「保険」

自転車といえばタイヤのパンクがつきものです。私が初めてパンクに遭遇したのは、ロードバイクに乗り始めて1年後のことでした。ツールケースをまだ所持していなかった時に、市街まで5km離れたところで後輪がパンクしてしまったのです。普段なら20分もかからない距離を2時間ほどロードバイクを押しながら歩き、自転車屋さんにたどり着いた頃には日が暮れていました。

これが人気の無い山奥での出来事だったとしたら、とても危険です。こうした不測の事態に備えるためにも、携帯ポンプ、予備チューブ、タイヤレバー、携帯工具六角棒レンチを、ボトルケージ(ボトルホルダー)に装着できるツールケースに入れておくと間違いないです。一式そろえて5,000円前後で不安要素を無くせるなら、安い買い物です。

「au損保」公式サイトより


また、どれだけ注意していても交通事故が絶対に起こらないとは限りません。私は、友人が事故に巻き込まれたことで自転車保険の大切さを痛感しました。

持っている携帯電話のキャリアがauなので、au損保のゴールドコースに加入しました。トラブルが起こった際の個人賠償責任保険、医療保険、傷害保険、賠償事故解決特約などをひっくるめて、月々1,100円です。

便利な「自転車ロードサービス」も用意されています。機材トラブルでチェーンが切れたり、ディレイラー(変速装置)が折れて走行不能になったりした際も、現場から50kmまでの距離であれば無料でロードバイクを搬送してくれます。24時間365日対応で、年4回まで使えるのでとても心強いです。

私自身も利用したことがあり、タイヤバースト(破裂)で走行不能になった時にトラックで自宅まで運んでいただくことができました。

交換にカスタマイズ ロードバイクは購入後もお金がかかる趣味

「ロードバイクは、一度買ってしまえば街がジムになる。好きな時間に好きなだけ通えるから、実質タダ」という誘い文句がありますが、現実はそんなに甘くないです。なぜなら、ロードバイクのパーツは全て消耗品だからです。

代表的なものはタイヤですが、タイヤがすり減るとグリップ力が低下するので、3,000〜5,000kmも走れば必ず交換が必要になります。パンクした場合も、チューブだけでなくタイヤ本体まで傷つけてしまい、買った新品が1週間でダメになることもよくあります。

チェーン、変速機のシフトワイヤー、ブレーキワイヤーも、6,000km走るたびに交換するのが目安。乗り込んでいくと年間1万5,000kmほど走ることになるので、フロントチェーンリング、後輪に付いているスプロケット(歯車)も交換対象になります。気になるフレームが発売するとなれば購買欲が湧いてきますから、ロードバイクは購入後こそが本当の沼です。

2台目は、ロードバイクを始めて3年目に購入
フランスのバイクメーカー「ラピエール」のXELIUS SL ULTIMATE 2017年モデル
フレームのみ購入で38万9,000円(税別)



ロードバイクを完成車で購入したとしても、あとからホイール、コンポネート(変速機やギアなどの駆動系とブレーキ系を合わせた総称)、サドル、ハンドルなどは新しいものを買ってカスタマイズすることができます。ワイヤー金属ボルトのカラーも変更できるので、アレンジの幅は広いです。

このように自分の考えで愛車のオリジナリティーを出していけるのはとても素敵なことだと思います。

自作バーテープ


私のおすすめカスタマイズは、ハンドルに巻くバーテープ。市販でもさまざまな素材やデザインがそろっていますが、私は自分のロードバイクに合った布を購入して自作しました。SNSで公開したところ、かなりの反響があったので嬉しかったです。こういうところで自分らしさを出せるのも楽しいですね。

あとは、室内でも利用できるローラー台も導入しました。梅雨の時期に入ると、せっかくの休みでもロードバイクに乗れないことが多くストレスだったのです。最初は外を走らないということに抵抗がありましたが、実際に買ってみると良いことだらけです。時間がない日に30分〜1時間ほど集中して乗れば、ある程度は“ロードバイク欲”が満たされます。

Tacx NEO Smart


今使っているローラー台は「Tacx NEO Smart 」で、価格は19万円。自動で負荷調整ができるダイレクトドライブローラーで、バーチャルライドアプリ「Zwift」と連動できます。世界中のサイクリストとシミュレーションレースができて、室内で走っていても楽しいです。ローラー台の価格帯は1〜20万円と幅広く設定されています。

イナーメ・リカバリーツール


乗り込むようになったら、アフターケアも大切です。私はロードバイクを始めてから、体をマネージメントすることの大切さに気付きました。今では1カ月に1〜2回ほど整体に通ったり、家でセルフマッサージをしたりと、体を労るようにしています。

愛用しているアイテムは、アスリート向けのアロマなどを販売するイナーメ・スポーツアロマの「イナーメ・リカバリーツール」セット。一式そろえても1万円以内です。特にマッサージスティックが有能です。

引っ越し、転職、向上心……ヒルクライムにハマって人生が変わった

ここからは、ロードバイクにハマって変わった私自身の生活について振り返ってみようと思います。

ここは自転車乗りの天国! 生活の拠点を都心から山の近くへ

ロードバイク生活を始めた頃は、月に2〜3回のペースで川沿いのサイクリングロードを走っていました。延々と平地を走って走行距離を伸ばしていくのも楽しかったですが、『弱虫ペダル』の中に登場する「峠」にも興味があったので、ふと秦野市のヤビツ峠を訪れてみたのです。最初からスイスイと登れることはなく、何度も足をついたりロードバイクを押し歩いたりしながら、3時間かけてやっと頂上にたどり着くことができました。

自分が苦労したこともあり、重力に逆らって軽々と峠を登っていく人を見て、かっこいい! と素直に憧れました。そしてロードバイクを始めて2年目に、山を登る競技・ヒルクライムにハマったのです。山は平地を走るのとは違って、前に登れなかった坂が登れるようになったり、同じ坂を楽に登れるようになったりと、自分自身の成長を実感しやすいです。目に見える成長はやはりうれしいもので、やる気につながります。

ヒルクライムは芸術です。研究するたびに自分の体重をうまく使えるようになり、より少ない力で速く前に進むことができます。

峠道の九十九(つづら)折りは、曲がる度に違う表情を見せてくれます。頂上で後ろを振り返り、登ってきた道を見下ろせば、自分の足でここまで来たんだ! と実感できます。頂上からの眺めはもちろん、峠道そのものが持つ美しさに魅了されました。

それからはもっと登れるように、もっと山を楽しめるようになりたいと、ひたすら山に通うようになりました。

栃木県日光市の日光いろは坂


ちょうどこの頃、ロードバイク仲間が地元だという橋本(神奈川県相模原市)を案内してくれたことがきっかけで、私の生活は大きく変わり始めます。

10kmも走れば車通りが少ない道に出られる上に、山も近く、道路はアップダウンがあり、自然の多い宮ヶ瀬方面にも山梨方面にも行きやすくて、道志みち(国道413号)を抜ければ富士山にも日帰りで行けてしまう……。橋本って、自転車乗りにとっての天国じゃん!? と衝撃を受けたのです。

それまでは、週2日のペースで山岳のある地域に通っていた私。大学生の頃から住み続けていた都内の信号と交通量の多さに嫌気が差していただけでなく、輪行(公共交通機関で自転車を運ぶこと)をするにもお金がかかる……という悩みがありました。

だったら、いっそのこと引っ越そう! そう思い立ったら、行動に移すまではとても早かったです。決意してから2カ月後には、新宿から橋本への引っ越しが完了しました。

さらに、少しでも自転車に乗る時間を確保したくて、引っ越しと同じタイミングで転職も決意。これまでも休みはきちんと週2日ありましたが、不定休でまとまった時間が取れない上に土日の休みが少なかったので、思い通りにスケジュールを組むことができませんでした。

ハマると一直線の性格なので、とにかくロードバイクに乗るのに適した職業を探しました。そこでパッと目に付いたのが、ホテル業です。

ホテル業の就業体制はシフト制です。1回の勤務で25時間ほど拘束されるので、体に負担はかかりますが、1カ月の出勤回数は8回前後で済みます。シフトによっては次の勤務までに1.5〜3.5日ほど空くこともあり、有給を使えば簡単に6連休以上取れるので、気軽に遠征もできます。自転車にたっぷり時間をかけたい自分には持ってこいの仕事でした。

転職して時間を有効活用できるようになったおかげで、1カ月の走行距離は1,400km、累積標高3万mまで伸ばすことができたのです。

レースに参加して芽生えた「もっと強くなりたい」という気持ち

初めてヒルクライムレースに出走したのは、自転車を始めて3年目のこと。これまでたくさん山を登ってきたので、自分の実力を期待しても良いかな……と、当日はすごくドキドキしたのを覚えています。

ヒルクライムレースのエントリー費は、およそ6,000〜1万円。クリテリウム(短いコースを何度も周回するレース)のエントリー費とほぼ同額ですが、カテゴリーによってはヒルクライムより高い場合もあります。スタート時間が早朝なので、前泊での参加がほとんどになります。ホテル代と移動費を合わせると、1回のレースにつき3万円前後の出費です。

毎年多くのレースが開催されますが、金銭面を考えて何個かに絞ってエントリーするようにしています。私は、毎年「榛名山ヒルクライム」「Mt.富士ヒルクライム」には欠かさずに参加しています。

この他にも、観光有料道路の箱根ターンパイクを登れる「箱根ヒルクライム」など、普段はロードサービスで走れない道路が開放されるイベントもあるのでとても楽しいです。初めて参加した榛名山ヒルクライムでは、自分よりもずっと小柄の女性がすさまじく速いタイムで同じコースを登っていたので、衝撃を受けました。

レースは自分を客観的に見る良い機会になるし、視野が広がる上に、貴重な経験が得られます。参加を迷っている方がいたら、ぜひ一歩踏み出してほしいです。

長野〜岐阜の乗鞍エコーライン


私が初めてヒルクライムレースにエントリーしたときは、力試し的な気持ちが大きかったです。最初はレースに本気で打ち込む人たちの熱意についていけず、なんでそんなに必死になるんだろう、と思っていた時期もありました。後から考えれば、全力で挑んで思い通りの結果を出せなかったときのことを心のどこかで恐れて、いつも逃げ道を作っていたように思えます。

初めてのレースではそこそこ良い記録を出すことができたものの、その後は他人ではなく自分の弱さに負けてしまうことが度々あり、悔しくて涙が出たこともありました。でも今は、その悔しさも含めて楽しんでいます。レースに出ると決めたら、言い訳ができないぐらい最高な仕上がりにして、全力をぶつけてみたくなったのです。

「悔しくて悔しくてたまらないけど、でも楽しい。そうだ、もっと強くなろう」と考えられるようになったのは、自分でもすごい心境の変化だと思います。時間の推移や周りの影響で、物の見方や価値観はどんどん変わっていくのだと実感しました。

ロードバイクに乗っているだけで楽しいという気持ちは今でも変わりませんが、もっと長く、遠く、限られた時間の中でより多くの山を巡りたいと思うようになり、「走力をつけたい」「ベース(基礎能力)を上げたい」という願望が芽生え始めました。

なので、2018年に入ってからは、自分の走りをデータ化してさらに分析するためにパワーメーターを導入。ロードバイクに装着できるアメリカのメーカー・Garminのペダル型パワーメーター「Vector3」を選びました。トレーニング機材としては高価な部類なので、これは必要性を感じたら買う程度で良いと思います。

ロードバイクの魅力を伝えていくために、もっとスキルを磨きたい

2018年で、ロードバイクを始めて4年目になります。

長く続けている方に比べたらまだまだど素人ですが、自分なりに考えたり色々な方のアドバイスを参考にしたりするうちに、乗り方が少しずつ変わってきています。時には「筋肉の使い方」など、最初はあまりしていなかったような少しマニアックなテーマで長時間話し込んだりすることも……。

2018年2月には、私のヒルクライムに対する情熱を買っていただけたのか、恐れ多いことにサイクリングウェアブランド「ASSOS」のアンバサダーに就任しました。

最近は、雑誌やメディアへの露出も少しずつ増えてきました。ロードバイクや山の魅力だけではなく、ロードバイクを始めた方にとって有意義なことをSNSで発信していくためには、自分自身のスキル向上は欠かせないものだと考えています。

ロードバイクの乗り方や楽しみ方に正解はないですが、体に負担がかからないように、もっと洗練した走りを自分が納得できるまで突き詰めていきたいこの頃です。

ロードバイクと出会って、一生の宝物を得ることができた

振り返ってみれば、自転車という趣味には時間もお金も本当にたくさん注ぎ込んできました。

物欲には時効があります。そのとき欲しいと思ったものを、そのとき手に入れることに意味があると思っています。それが、私が趣味を楽しむ上でお金を使う基準です。

良い意味でロードバイクに人生を狂わされた身なので、正直自転車を始めていなかったら、今頃何をしているのか想像もつかないです。そして、ロードバイクという趣味を通じてたくさんの仲間と出会うことができました。

栃木県日光市の金精峠


自転車で見に行った景色も、経験したことも、一生の宝物です。最高に充実した日々をくれたロードバイクに感謝の気持ちを抱きつつ、これからもこの趣味と末長く付き合っていきたいです。

ロードバイクで登坂レースに出たり、気ままに景色の良い峠を巡ったりするのが好き。自転車の楽しさをSNSメインで発信。ブログではライドの記録や自転車乗りのために役立つ情報をつづっています。

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