1970年代の天下一品の味で育った“ラヲタ”が語る、濃くて深い「ラーメン」の世界

1970年代の天下一品の味で育った“ラヲタ”が語る、濃くて深い「ラーメン」の世界

1年365日、必ず1杯はラーメンを食べている、とまそんです。これまでに食べ歩いた店は、ブログに記録しているだけで2,000軒。さらに、食べたラーメンの数は3,300杯を越えてしまいました。

そんな私が、なぜこんなにラーメンにハマったのか。なぜそこまで食べ続けるようになったのかを、この記事で振り返ってみようと思います。最後には「この夏に食べてほしい冷やし中華」を厳選してご紹介しますので、ぜひ足を運んでみてください。

地元・京都のラーメンに囲まれて育った子供時代

京都発祥のラーメン店、通称「京都ラーメン」。全国展開もしている「天下一品」や「魁力屋」をはじめ、「第一旭」「ますたに」「新福菜館」などが京都以外でも人気を集めています。

京都生まれの私にとって、ラーメンは子供の頃からとても身近にありました。町の中華屋にはよく家族で通っていたし、深夜に家族でラーメンを食べに行くことも楽しみの一つ。地元で有名な屋台へ行ったり、うまいと評判の店にも家族とよく食べに行ったりしました。元からラーメン好きになる環境で育ったという感じです。

昔家族でよく通った店のラーメン


家族と行くラーメン屋の中でも一番のお気に入りだったのが、1970年代の「天下一品」。幼心に衝撃を受けたのを、今でも覚えています。まさに神の味でした。1980年代に入ってチェーン展開される前のものなので、今となってはもう体験することのできない、貴重な味わいでした。

創業当初の味とメニューは、今と少し違います。当時注文できたのは「こってり」か「あっさり」、そして「にんにくあり」か「にんにくなし」のみだったと記憶しています。子供の頃の私にとって「こってり」は胃に重過ぎたため、無理して食べてはお腹を壊していたものです。

昔の「こってり」は超濃厚コラーゲンスープという感じで、獣の脂を溶かしたような味わいでした。近年はそのようなスープも都内のあちこちで見かけるようになりましたが、1970年代の京都では驚愕(きょうがく)の味でしたし、生まれて初めて「豚骨臭」というものを知りました。幼かった当時の私は、この味を「動物園の匂いがするラーメン」とやゆしてました。なので大抵の場合は、ニンニクをガッツリ入れないと、バランスがとれる味になりません。

これに対して、獣の匂いを少し薄めて、一般人にも食べやすくしたのが「あっさり」でした。それでも、普通の背脂醤油レベルの味に比べると濃厚です。脂やコラーゲンの溶け具合も半端じゃなかった! スープを丼に注げば、ふちに脂質の塊がこびれつくほど、今より“超濃厚な鶏白湯(とりぱいたん)”だったのです。

「あっさり」でこれなので、いかに「こってり」がすごかったかということになります。そんな「あっさり」ですが、今では醤油味の背脂系になり、食べやすくなりました。

とにかくこの“濃厚ラーメン”のうまさは当時の京都ではインパクトがあり過ぎて、観光案内によく載ったり、テレビで紹介されたりもしていました。まさに「天下一品」との出会いが、私のラーメンライフのきっかけになったのです。

大学まで関西で生活していた私は、当時お金がなかったので、主にチェーン店のラーメンを食べて過ごしてきました。そして縁あって東京に本社のある会社に就職が決まり、上京することになります。1990年代に入った頃のことでした。

当時の関東といえば、関西ではなじみのある「天下一品」や「餃子の王将」も、数店舗しか展開されていない状態でした。そのため、上京後は他店のラーメンを食べ始めることになるわけですが、東京には全国のいろいろなラーメンが集まっていて驚きました。

上京当時は九州のとんこつラーメンが一気に広がっていた時期で、博多ラーメン店「なんでんかんでん」の絶頂期でもありました。その後は「背脂チャッチャ系」と呼ばれる背脂醤油ラーメンも流行します。こうしたラーメン店が多数集まる恵比寿にはよく通ったものです。

また、東京のラーメン文化も深く、これにも衝撃を受けました。特に驚いたのはタンメンの存在。関西ではタンメンを知らない人がほとんどではないでしょうか。これだけ東京の方々に愛されて、しかも安くて野菜が多く、ヘルシーなのは驚きでした。都内の各店で独自のタンメンが味わえるので、歴史の深さを感じます。

東京のラーメン文化をひもとくと、つけ麺の元祖としても有名な東京・池袋の名店「大勝軒」の存在も大きいです。まさに東京ラーメンの歴史という感じがしますね。関西には数店舗しかなく、上京するまでは噂でしか知りませんでしたが、味にハマってしまって都内の「大勝軒」と名乗っている看板を全て行脚してしまいました。

さらに、知る人ぞ知る「ラーメン二郎」。上京当時は、東京を中心とする関東にしか存在しませんでした。こんなジャンクなラーメンもあるのだと、東京ラーメン界の懐の広さを知りました。

こうしてバリエーション豊富な東京ラーメンの味を堪能していくうちに、ますますラーメンにのめり込んで行くこととなります。

「中華蕎麦 とみ田」と出会い、食べ歩きにのめり込む

上京して10年以上たち、そこそこのラーメン好きなおじさんになっていた私。ところが転勤の辞令が出たため、再び関西へ帰ってくることになります。

すると今度は、東京のラーメンが逆に気になりだしたのです。東京出張があれば必ず出張前日から友人の下宿を訪れ、ラーメン屋を巡るようになりました。転勤しようとも、ラーメン愛は変わりません。

そして、友人の下宿先がたまたま千葉県松戸市にあったことから、「中華蕎麦 とみ田」と出会います。

当時よく食していた頃の、とみ田。時代とともに少しづつ進化し変化しています


今やラーメンヲタクの間で知らぬ者はいないという名店。2006年の創業当時、まだ世間に浸透していなかった濃厚豚骨魚介のつけ麺を堪能し、衝撃!頭の中で雷が落ちました。濃厚豚骨魚介の濃度が半端なかった上に、関西ではほぼ知られていないつけ麺を味わったことで、二重の衝撃を受けたのです。

関西に帰ってからも、似たような味を求めて大阪、神戸、京都とあちこちさまよい歩く日々が続きます。これがラーメン食べ歩きの沼にハマるきっかけとなり、その後いろいろなラーメンを亡者のごとく食べ始めることになりました。

いろいろ食べ歩いた結果、やがてラーメンに関する情報交換をしてみたくなりました。そして、Twitterはもとより、口コミサイトの食べログやラーメンデータベースなどに参加するようになります。

すると、地道に足で稼ぐよりもはるかに多彩で有益な情報を得られるようになり、ネットを通じて共通の趣味を持つ人とつながることが面白くなり始めます。有名店の限定ラーメン情報や、新店舗オープンの情報など、いろいろ教えていただきました。

偶然にも、ラーメン屋の行列で情報提供者と出会うこともありました(笑)。そんなことが数回重なると「オフ会」と呼ばれるラーメン好きが集まる酒宴などにも招待されたりして……ますます、ラーメン沼から抜けられなくなりますね。

「ラーメンばかりで飽きませんか?」とよく質問をされます。それが……飽きないんですよねぇ〜。

ラーメンにも流行や移り変わりがありまして、どんどんと新しいものが出てきては入れ替わっているんです。例えば、昔は夏というと冷やし中華しかイメージがなかったけど、近年は山形発祥の冷やしラーメンや冷やし担々麺などがはやり、バリエーションが増えました。ラーメン界も、ニューウエーブが台頭するようになったのです。

この前、ある店の若い店主に「なんでラーメン店をやりたいと思ったの?」と質問してみると、「だって、カッコいいじゃないっすか」という答えが返ってきて、少し目から鱗が落ちました。そう、近頃のラーメン店主ってとてもスタイリッシュなのです。

今のラーメン店は昔のように古臭いイメージがなく、店構えもバーか美容院か? と思えるほどおしゃれなところが増えてきました。店主の格好も、極めて今風のスタイル。最近通っているラーメン店の店主も、若くから始めたそうですが、とてもしっかりしています。そしてラーメンは、当然おいしい。豊かな発想のもとで生み出される創作ラーメンも楽しめます。

さらには、店舗の営業状況をSNSで随時発信するなど、ネットにも敏感です。デジタルとアナログの両方を駆使してかしこく営業されており、年の離れた私から見てもすごくかっこよく感じます。

昔ながらのラーメンも大切ですが、このように新しい世代のラーメンの素晴らしさを知ってしまうと……もうラーメンライフから完全に抜け出せなくなってしまうのです。まさに「No Ramen,No Life」。

ラヲタにたどり着く行動ステップ

ここまでは私がラーメンにハマった理由と、ラーメンにのめり込むに至った背景を述べてきました。次は、私の実体験を例に挙げながら、ラーメンヲタク……通称・ラヲタにたどり着くまでのステップを整理したいと思います。

STEP1:ラーメンを食べない日が寂しくなる

ラヲタに目覚める最初のきっかけは、自分でも覚えていない程度のささいなことだと思います。ただ「今日ラーメン食べてねーなぁー」とか「なんかラーメン食べたかったんだよなー今日は」などと、自分で明確に自覚しだしたら、これはもうラヲタの素質ありだと私は思うのです。

寂しさから行動を起こす。アメリカの心理学者として知られる、かのアブラハム・マズローも、欲求5段階説の「社会的欲求」で、人は寂しさを埋めてくれる存在の必要性を求めるものだ、と言います。私はまさにそれですよ。ラーメンを求めてやまなかったのです。

STEP2:ラーメン本を買い出し、クーポン利用を名目に遠征する

「他人より少しばかりラーメンが好きなのかもしれない」と感じたら、次は本屋へ行ってラーメン本を手に取っているはずです。最初は、過去に自分が訪問した店やその店のラーメンが紹介されているのを見て、嬉しくなり、心が満たされます。

しかし、本を読んでいると、まだ行っていない店が多い! ということに気付きます。おまけに、こういう本の最終ページには、大抵の場合クーポン券が付いてきます。そして「このクーポンを使い倒すと、この本の代金すら回収できる」……というようなあおり文句が目に入るでしょう。結果、雑誌が用意した罠に、自ら喜んで引っ掛かっていくのです。

STEP3:制覇欲が芽生えだす

やがて、毎年・毎シーズンのようにラーメン本を買っていたのに、ある時期からは「立ち読みはするけど、購入はしない」程度に留まってしまいます。なぜなら、掲載されているラーメン店を、ほぼ行き尽くしてしまうからです。

しかし、それでもまだ満足できなくなってしまいます。これは、マズローの欲求5段階説でいう「承認欲求」で、人から認められたい、承認されたいと感じる段階なのでしょうか。ある分野を「制覇」して、知らしめたいと思ってしまうのでしょうか……。

例えば私個人の場合、「東京にある大勝軒制覇」「直系二郎制覇」といったテーマを自分で作り上げ、実際に行動することによって、自己顕示していたこともありました。

STEP4:新店舗開店情報に異様に食らいつく

STEP3までいくと、心も落ち着き、少し純粋に、好きなラーメン活動ができるようになりました。ただ前述の通り、ラーメン界にもトレンドがあり、毎年のように流行が入れ替わったり、新分野が生まれたりします。

なので、この段階までくると、新店舗情報には非常に敏感になります。STEP3の制覇欲を満たす活動と並行して、新店舗情報もチェックしつつ、抜け漏れのない行動を心掛けます。

STEP5:ブログでエピソードを語り出す

ここまでくるともう、立派な「ラヲタ」と言っても良いでしょう。全くアホです。振り返ると、この10年だけでもラーメンに対して相当な投資をしてきたと思います。毎月3万円程度のラーメン費に加えて、1万円前後の交通費がかかるとします。ついでに酒を飲んだり、ブログ記事をまとめるためにカフェに入ったりすると、さらに費用はかかっているはず。

先日、10年分のラーメン投資額を試算したら……高級欧州車が買える金額だと判明しました。それ以来、街中でBMWを見かけると……妙な葛藤を覚えてしまうのです。

しかし、これだけラーメンに投資した甲斐もあってか、面白いラーメン体験も得ているかもしれません。例えば、密かに店側に私の顔が割れていて、突然「試作メニューを食べてくれないか」と頼まれたり。「このエピソードを、自分の中で閉じておくのはもったいない」と思い立ち、自然な流れでラーメンブログを始めたりもします。

ラヲタが紹介する、この夏食べてほしいおすすめの「冷やし中華」

2017年の夏は冷やし中華にハマり過ぎて、毎日のように食べ歩いていました。そんな私が個人的に「穴場ながら注目すべき」と思う東京の冷やし中華をいくつか紹介しようと思います。では行きます!

まずは元祖を知ろうよ! 「揚子江菜館」(神保町)

諸説ありますが、冷やし中華の発祥と考えられているのが、このお店の「元祖冷し中華」です。少しお高い中華屋さんですが、その分、中華らしさをしっかり感じられると思います。

「元祖」という特徴だけでなく、盛り付けの美しさにもきっと魅了されるでしょう。コニーデ型火山の代表格である富士山の稜線を意識したかのような盛り付けを前にすれば、これだけでも探訪した価値があると思えてきます。

当然、味わいもどこか高級感があり、トッピングの一つ一つがおいしい。冷やし中華の一つの基準となる1杯ですから、一度くらいトライされてはいかがでしょう?

「揚子江菜館」
営業時間:午前11時半~午後10時(午後9時半ラストオーダー)
定休日:無休

金に糸目をつけずに食ってみよう! 「原宿はしづめ」(原宿)

原宿といえばにぎやかな竹下通りというイメージなのですが、少し路地裏に入れば結構大人っぽい飲食店もあり、若者だけの街ではないと再認識しました。

説明しづらい路地裏をくねくねと入ったところに、瀟洒(しょうしゃ)な洋館がいきなり現れます。かなり高級感のある雰囲気ですが、めげずに入店しましょう。ホスピタリティーが高い店ですから、緊張はすぐにほぐれます。

こちらの店は、麺のスペシャリストという感じで、普通にいろいろな中華の麺料理が楽しめそうです。汁なし「よだれ鶏の冷し麺」をいただきましたが、名前だけでもう、うまそう。大陸系*1の醤油とか、本格的な山椒のアレンジなどが楽しめます。本場・四川の担担麺は「汁なし」が基本なのですが、近年になってようやく日本でも「汁なし担担麺」が認知され始めましたね。

途中から、冷やし中華であることを忘れるくらい感動します。ご家族や大切な人と一緒に行くべき店ですね。1人で行って、もったいなかったです。

「原宿はしづめ」
営業時間:火曜日〜金曜日:午前11時半~午後2時半/午後6時〜午後11時(午後10時ラストオーダー)
土曜日・日曜日・祝日:午前11時半〜午後11時(午後10時ラストオーダー)
定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日が定休日)

安い! 早い! うまい! 「博多天神」(御茶ノ水など)

有名なので、ご存知の方も多いはず。ワンコインで替え玉が1つ無料の、博多とんこつラーメンのお店です。

都内のあちこちにありますね。こちらも夏になれば「冷し中華」を提供してくれるのですが、これがワンコインでおつりがくるという激安さ。冷やし中華って、普通のラーメンより高く設定しているお店がほとんどなので、ウソみたいに感激してしまいます。

お味はとてもイメージしやすい、醤油系で酸味がキリリと効いた感じ。ゆで置きなどせず、ちゃんと注文を受けてからゆでて、ホース水で冷やします。暑さでへばると、博多天神へ逃げ込んで、これを食べて冷えたビールをあおるのが我が夏の風物詩。これは1回騙されたと思って食べてみて!

「博多天神」博多天神 お茶の水1号店
営業時間:午前11時~深夜3時

冷やし中華の教科書! 「栄屋ミルクホール」(神田)

【東京都内で町中華「カレーラーメン」ならここ!シリーズ その4】 <相変わらず町中華の代表作のような佇まい!外も内もラーメンも!> 困ったことやトラブル、大切な仕事は朝一番で対応するのが仕事の流儀。そもそも後回しにても心が落ち着かないだけだからね・・・。若い時は早合点と取られて失敗したこともあったけど、何度も続けていると、分かった分かったもういい、伝わったから・・・と相手も態度が軟化してゆくもんです。これオレなりの必勝法って言えば大げさだけど、ま、そういうもんです。ただ・・・終わったあと、暇すぎて昼飯タイムまで時間が余ってしまう。仕方なく、コーヒーショップでしばらくモバイルワークで過ごす…

「町中華」というジャンルは昔ながらの中華屋さんを指すのですが、この代表格と思っているのがこのお店です。まず、店の風貌がすごい。通りすがりの観光客がカメラに収めることもしばしば。実に昭和を感じさせる、味がある店です。

ここは普通のラーメンやカレーラーメンもうまいのですが、私としてはやっぱり「冷やし中華」を強くおすすめしたい! まるで教科書みたいな、典型的ともいえる一品が出てきますので。

そして、慣れ親しんだ味わいは、平凡とは感じさせず、この味だったよな! と忘れかけてたうまさを思い出させてくれるかもしれません。具材もしっかりしているし、チャーシューの千切りだけで、ビールが欲しくなってきます。なじみの味の崇高さを楽しんでください。

「栄屋ミルクホール」
営業時間:午前10時半~午後5時
※営業時間は変動あり
定休日:土曜日・日曜日・祝日

近年のニューウエーブ冷やし中華はすごいよ! 厳選3品を紹介

本当はもっと紹介したい店があります。しかし一旦切り替えて、近年東京で噂と人気を集めるニューウエーブ系の冷やし中華を3つご紹介いたします。私は毎年この3つは必ず食べています。これを食わなきゃ夏がこない!

駒場東大前の「千里眼」。ラーメン店「ラーメン二郎」の系統を受け継ぐ、いわゆる「二郎系」に分類される店の中でも、とても人気を集めています。豚骨醤油をベースにした脂とニンニクが強いスープが特徴で、山脈のようなもやしと麺をたいらげる「ジロリアン(ラーメン二郎が好きな人)」と呼ばれる方々が多く来店しています。

ですが冷やし中華では、さっぱりした味わいを楽しめるのです。さっぱりといっても、やっぱりすごいボリュームになるのだけど……。面白いのは、豚骨醤油じゃなくて、汁なし系ラーメンにドレッシングをかけていただくような1杯だということ。普段のラーメンに盛り付けられているもやしの代わりに、大根サラダみたいなトッピングが付いてくるのも特徴的です。ヘルシーなのかそうでないかは難しいところですが、一度食べれば理屈なきうまさに魅了されるはずです。

「千里眼」
営業時間:午前11時~午後2時半(ラストオーダー)
午後5時〜午後9時45分(ラストオーダー)
定休日:水曜日

代々木の「麺恋処 いそじ」は、普段から、とても質実で誠実さがうかがえるような、豚骨魚介系スープのラーメンを提供してくれるお店です。ファンも当然ながら相当多くて、人気店です。ここには、ラーメン好きなら必ず知っているであろう冷し中華があります。

こちらのスープは……いや、タレは豚骨魚介の汁がジェル状になっており、濃厚な冷え方をしております。また、タレを凍らしたブロックも1つ投入されているのです。唯一無二の冷し中華に違いないです。そして、麺顔(麺の見た目)もとても美しい。そして、最後まで面白いと思えるのは「スープ割」です。冷し中華なのに、最後はスープで割るというスタイルが、これもまた唯一無二。

「麺恋処 いそじ」
営業時間:月曜日~金曜日……午前11時半~午後8時半(ラストオーダー)
土曜日……午前11時半〜午後7時(ラストオーダー)
※ 麺またはスープがなくなり次第終了
定休日:日曜日・祝日

立川の「立川マシマシ」も、いわゆる二郎系に入るお店。ところが、同じく二郎系の千里眼とは全く違った形で、二郎系冷やし中華をあみ出してくれました。ポイントはタルタルソースです。これをかけると何でもうまく思えるからずるいといえば、そうかもしれません。関西エリアの冷し中華では、時々マヨネーズを薬味としてのせてくる店がよくあり、その発想に近いかは不明ですが、ずるさ以上においしいという感動を与えてくれます。

そして忘れてはならないのが、肉トッピング。ソースで甘辛く炒めたバラ肉がトッピングとしてのります。マヨネーズ系の味と、炒めた肉の相性の良さは、生姜焼きがすでに証明しているはず。そんな味風景が、この1杯にも見え隠れ? しているのかもしれません。

「立川マシマシ」立川総本店
営業時間:月曜日~金曜日……午前11時~午後3時/午後6時~深夜1時半
土曜日……午前11時〜深夜1時半
日曜日・祝日……午前11時〜深夜0時
※ 平日の午後3時~午後6時は中休み
定休日:無休

これが私の「NoRamen,No Life」な毎日。正直言って、自分を本当にバカだと思います。ただ、好きなことに思いっきり、バカなことをできる幸せとか喜びは、かけがえのないものです。

おそらくきっと、ラーメン以外にそんな世界はあると思う。いろいろな人がいて、いろいろな「バカな世界」がきっとある。そんな世界が世の中に溢れんことを、切に願う次第です。もっとバカでもいいから、今の日本で夢を見ようよ! そんな気分。

そんな皆さまの麺ライフにも幸あれ!

仕事の合間と余暇を利用して、毎日ラーメンを食べ続けているオヤジなサラリーマンです。 日常のちょっとした環境の変化に、ラーメンを食べて感じたことと、その時々の心境を最後に詠ってしまいます。好きなもの「ラーメン」に喜怒哀楽を映しつつ、これからも食べ続けます。

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(※掲載されている情報は、全て2018年7月現在のものです)

*1:汁なし系で、中国素材の本場の山椒を使っていることを指す。日本の山椒とは痺れる度合いが段違いで、香りも強め……というのが私の独断です

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