感動の味を求めて国内外を遠征 1万個以上を食べ歩いた片山智香子が語る、パンの魅力とマイルール


「パン屋さんめぐりの会」なるパン好きコミュニティーを主宰して7年。最近ではパンを求めて旅するブログ「旅するパンマニア」で、国内外のパンを毎日のように紹介している。

今まで食べたパンは1万個以上というと、「どれだけパンマニアなんだ!」「ご飯など食べずに三食パンを食べて暮らしているのではないか」「物心ついた時からパン一辺倒なのではないか」と思われがちだが、実は、もともとご飯党だった。食べ盛りのころは4つ上の姉と競うようにご飯を食べ続けていて、茶わん3杯のおかわりは日常茶飯事だったのだ。

そんな私がなぜここまでパン好きになってしまったのか、パンにどれほどのめり込んでいったかを、その時々の出来事と、それに費やしたお金とともに振り返ってみたいと思う。

きっかけは、フランスで食べたパン

私は18歳まで、埼玉県のとある町で育った。今でこそショッピングモールがあるとはいえ、当時の買い物をする場所といえば近所にある商店街やスーパーだけだった。

どちらかというと和食の方が得意な母親の料理に、バゲットやクロワッサンといったオシャレなパンが出てくるはずもなく。パンといえば朝食に食べる食パンというイメージが強く、パンのお供はマーガリンが定番だった。私にとってパンという存在は、好きか嫌いかよりも、母親がラクをしたいときに出てくる朝食メニューという認識だったのだ。

そんな私が寝ても覚めてもパンのことを考えるようになったのは、25歳のころ。新卒で入った会社のボーナスで、フランスへ旅行したときのことだ。

パリとニースに宿泊したのだが、ふらりと入ったお店で買ったパンが、びっくりするほど美味しかった。さっくりとした食感、じゅわりと口の中に広がる粉のうま味。シンプルなのに後を引くその美味しさにノックアウトされた。日本でいうKIOSKのような売店で買ったので店名までは覚えていないが、フランスではそのような場所で買うパンですら美味しいのか! と衝撃を受けた。

私はパンが好きではなかったのではなく、美味しいパンに出合えていなかっただけ。この25年間、なんてもったいないことをしていたのだ!

それ以来、旅行中は食事のたびにパンをオーダーし、フランスのパンを堪能し続けた。

パン屋巡り、資格取得……パンにのめり込んでいく日々

今までの分を取り返すかのごとく、旅行から帰ってきた後は「美味しい」と聞けば多少遠くてもパンを求めて食べ歩いた。多いときは、仕事の休みごとに月6日ほど。社会人になっていたので、自分の稼いだお金をどう使おうが誰にも文句を言われないという環境が、さらに私をパンにのめり込ませたのかもしれない。

時同じくして、学生の頃から付き合っていた彼(今の主人)との結婚が決まった。そして、結婚までの間に料理教室にでも通うかと説明を聞きに行ったところ、併設されているパン教室の受講を勧められたのだ。

パンは食べる専門だったので、最初は習うつもりはなかった。けれど「これから結婚するんでしょ? お子さんとパン作りなんてできたら素敵じゃない?」という営業トークに背中を押され、まだ見ぬ子供との素敵な生活を妄想しているうちに、気が付けばインストラクターの資格取得コースに入会していた。

パン教室に通っていたのは、1999年から2001年くらいにかけて約2年ほど。当時と今では料金スタイルに少し変化が出ているようなので、現在の料金に当てはめつつ、同じようなコースを受講した場合にどれぐらいの費用がかかるのか調べてみた。

・基礎コース(12回)……5万7,000円
・マスターコース(12回)……8万8,000円
・ライセンス代金……15万円


レパートリーを増やすためのコースなどにも通っていたので、ざっと計算すると、入会金を含めて30万円以上かかっている。

正直、高い。自分1人のためだけだったら習っていなかったかもしれないが、結婚するために資金を貯めていたことと、パン教室の営業トークに押されたこともあり、じゃあやってみるか、という気持ちで始めることができた。まぁ、師範ライセンスを取得してから5年後には自宅でパン教室を主宰していたので、モトは取れているのだけれど。

さて、パン教室に通ってみて分かったことがある。それは、パン作りには粉、水、風土が関係しており、フランスで食べたようなパンが日本で食べられるワケではないということ。

フランスで食べたパンに衝撃を受けた私には少しばかりショックだったけれど、新たな目標ができた。それは、自分が住んでいる日本ならではの美味しいパンを見つけるということだ。

近場はエリアごとにコンプリート! パン巡りのマイルール

私にはパン屋さん巡りのマイルールがある。

(1)都内近郊のパン屋さんは、各エリア内をコンプリートするべく1回に1~3軒は巡ること
(2)用事で出掛ける場合は、必ず近くにパン屋さんがないか事前に確認し、行けるようならついでに寄ってくること
(3)国内外を問わず、旅行の際は必ず現地のパン屋さんにも足を運ぶこと。そのため、基本的にホテルで朝食を食べず、パン屋さん巡りのためにお腹をすかせておくこと
(4)自分の好みに関係なく、訪れたお店の一番人気のパンは必ず食べること


都内だと小ぶりなサイズで300~400円くらいするパンもあり、コストパフォーマンスだけで考えると割高に感じるかもしれない。しかし、素材にこだわっていたり、製法に手間暇がかかっていたりと、作り手の背景にあるものを知ると食べてみずにはいられない。これはもうパンマニアの性(さが)なのかもしれない。

ちなみに、代々木・三軒茶屋・駒沢あたりは激戦区と呼ばれていて、パン屋さんが多いのはもちろん、どこで食べてもハズレがない。また、小田急線沿線も美味しいパン屋さんが多く、パン屋さん巡りを始めた当初は、そのエリアに狙いを定めて集中的に訪問していた。

今では各駅周辺を一つのエリアと決めて、コンプリートを心掛けている。神奈川在住の私の場合は交通費の方が高くつくこともあるので、そういった意味でも、1回のパン屋さん巡りで1軒だけ訪問ということはしない。また、私はパンを大量に買い置きするというよりも再度お店に足を運ぶことを好むので、1回の購入金額は1,000円前後で済ませている。

(4)の「訪れたお店の一番人気のパンは必ず食べる」に関しては、パン好きな人ならぜひまねしてほしい。

きっかけは、店員さんにパンの情報を上手に聞きたいという気持ちからだった。最初は「オススメはありますか?」と聞いていたが、それだと「お客様の好みによります」と返され、話が途切れてしまうということも多々あった。

どうすれば話を続けられるだろうと考えた結果、どのお店にも一番人気のパンはあるだろうと思い、「一番人気のパンはなんですか?」と聞いてみることにした。すると、話が続くようになったのだ。

私自身「好きなパンは?」と聞かれたらバゲットと答えるくらい、リーンなパンが好きである。どのパンを買おうか迷ったら、ついついハード系のパンを選んでしまいそうになる。

でも、これではパンの幅が広がらない。そういうときに一番人気のパンを尋ねれば、そのパンを買わないワケにはいかない。そうこうしているうちに、どのお店でも一番人気のパンを食べることになり、食べるパンの幅が広がったのだ。

用語解説【1】リーンなパン……小麦粉・イースト・塩・水などの基本材料で生地を作る、油分の少ないシンプルなパン


パン遠征、デビューの地は聖地・京都

日本で一番パンが消費されている場所をご存じだろうか? 都内にこれだけパン屋さんがあるので東京だと思う人もいるかもしれないが、意外なことに京都なのだ。

パンマニアの間で、京都は「パンの聖地」と呼ばれている。なので、私がパン屋さん巡りの遠征デビューに選んだのも京都だった。

京都のパンが美味しいというのは業界では昔から有名な話だったので、早くパンを食べるためだけに行ってみたかったのだが、息子が小さいうちはなかなか1人で遠出することができず、子供が小学校に入学した2011年ごろにやっと日帰りでの遠征が実現した。

京都駅周辺のパン屋さんは、町家の雰囲気が漂う街並みになじむような路面店が多い。京都市内の北に位置する北山や北大路といった土地には、なぜかベーグルのお店が多く見受けられる。

そして、奈良方面へ向かう黄檗(京都府宇治市)という場所には、行列の絶えない名店「たま木亭」がある。


遠方からも訪れる人が多いという名店「たま木亭」


「たま木亭」のパン

用語解説【2】たま木亭……十勝の小麦粉を使ったカンパーニュなどハード系にこだわりがありつつも、ここの美味しさはなんといっても総菜パン。私が行ったときは「カレーパン1人3個まで」という個数制限がかかっていた。個人的には、ゴロリとジューシーなベーコンが入っているベーコンハースがオススメである。


ベーグル好きということもあり、4〜5軒ほど巡ったうちの2軒がベーグル店だった。北山にある「Radio Bagel(レディオベーグル)」では九条ネギ入りのスプレッドをベーグルでサンドしてもらい、イートインスペースで店主と話をしながら食べていたら、奥様が東京出身だということが分かり盛り上がった。

もう1軒の「ブラウニーブレッド&ベーグルズ」(今は、北山から京都市左京区にある平安神宮の近くへ移転した)にはイートインスペースがないので、外で食べることにした。鴨川のほとりのベンチでベーグルの写真を撮りながら食べていたら、知らないおじさんに「何してるの? それ、パンやろ? なんで写真撮ってるの?」と怪訝な顔で声をかけられるという、思わぬハプニングも。

パン自体は1個300円以内くらいで購入できるので高くはないのだが、そんなに頻繁に来られるわけではないからと、ついつい1店舗で4~5個ほど買ってしまい、帰りのキャリーバッグがパンパンになった。

せっかくなので、京都のパン屋さん巡りでかかったお金を算出してみる。

・伊丹空港から京都市内までの往復交通費……約2,000円
・京都市内でパン屋さん巡りをする際の交通費……約2,000円
・パン購入費……約6,000円


初めての日帰り遠征は、パン代金も含めて1万円ほど。東京から大阪(伊丹空港)までの移動手段は飛行機だったが、日本航空(JAL)のマイルを利用したので、無料で済ませることができた。

これは行ってから分かったことなのだが、京都の地下鉄は初乗りが210円と、都内より高い。土地勘がなく細切れに電車移動したということもあり、店から店へと移動するだけで交通費は2,000円近くかかってしまった。

しかし、地下鉄が1日乗り放題になる「市営地下鉄1dayフリーチケット」が600円(大人料金)で販売されているので、これを使えば交通費はかなり抑えられる。天気の良い日だったら、駅前で自転車を借りてサイクリングを楽しみながらパン屋さんを巡るのも良いかもしれない。

1泊2日の福岡遠征! 10軒のパン屋さんを巡る

パンの聖地は京都だという話はしたが、実は福岡も熱い。行列のできる有名店「パンストック」がある福岡の中心エリアから、2時間に1本くらいの本数しかない単線を利用して行くような場所まで、本当に幅広く美味しい店があるのだ。

2015年ごろに行った福岡遠征では、1日で10軒のパン屋さんを訪れることができた。このときは、お昼ごろには売り切れてしまうであろう博多近辺にある有名店から攻め、ゴールと決めていた遠方の店までを順々に巡るというルートをたどった。

京都と同じく土地勘のない福岡で、なぜこんなに多くのパン屋さんを巡ることができたのか。これはひとえに、パンを通じて知り合った「パン友」のおかげである。

もともと知り合いだった福岡在住のパン友が、さらに友人に声をかけてくれて、パン屋さん巡りのために車を出してくれたのだ。その上、無駄なくたくさんのパン屋さんを巡れるようにとルートの予行練習までしてくれたというのだから、本当に感謝の言葉しか見つからない。


福岡のパン屋「パンストック」


「パンストック」で購入したパン

用語解説【3】パンストック……行列ができる福岡の有名店。明太フランスが大人気で、焼き上がる時間を目指して行かないと売り切れていることも多い。街のパン屋さんというよりも、スタイリッシュな進化系のパンが数多く並ぶ。


パンストックでは明太フランス、キビック(クリームパン)、カカオショコラと同店のベスト3を購入。他にも魅力的なパンが多かったが、とにもかくにもここは人気店なので、あっという間にパンの前に人がたくさん並んでしまう。この前にも福岡遠征で一度こちらへ来たことがあるのだが、売り切れのものがあったので、あらかじめ「絶対これは買うぞ!」と決めていたのだ。

中でも、キビックはきび糖を使った自家製カスタードクリームが入っているもっちりしたパンで、他の店ではあまり見かけたことがない。パンストックならではのパンだ。

このときの福岡遠征は1泊2日で訪れていたので、1日目に車でがっつりとパン屋さんを巡り、2日目には他のパン友も含めてベーカリーカフェでオフ会を開催した。まさにパン尽くしの福岡旅だった。

パンの情報は雑誌やネットから得ることも多いが、一番有力なのはやはりパン友からの情報だ。情報収集の場所になっているのが、今では2万人のフォロワーを抱えている主宰コミュニティー「パン屋さんめぐりの会」。都内はもとより、その他の地域でもオフ会を何度か開催してきた。

日頃パンへの愛を周りの友人たちに話してもいまいち理解してもらえない者たちが集まると、すごいことになる。余計な話は飛ばして、延々と好きなパンのことについて「あのお店にはもう行った?」などの情報交換が始まる。オフ会の主催者が盛り上げる必要がないくらい盛り上がってくれる上に、パンの有益な情報を得られるのだ。

さて、ここでも京都と同じく、福岡のパン屋さん巡りでかかったお金を算出してみる。

・宿泊費……約1万5,000円
・パン購入費……約1万円


福岡での移動はほとんど車だったので(ガソリン代を払いたい! と言ったのだけれど、福岡に来てくれたことだけでうれしいのでいらないと断られた)現地での交通費はほとんどかかっていない。

福岡のパンの細かい値段帯は忘れてしまったが、有名店だからといってべらぼうに高いというイメージはなかった。200円前後、高くて300円くらいだったような気がする。ちなみに福岡のパンの特徴として、どのお店でもたいがい明太フランスは売っている。もはや彼らのソウルフードなのだろう。

東京からの飛行機代は、京都と同じくマイルを利用したので無料だ。一番お金のかかる移動手段をマイルで無料にしていたらパン旅の予算がつかみにくいじゃないか! と言われてしまいそうなのだが、これには理由がある。

パン遠征において、交通費にコストがかかることはやはりネックだ。なので、クレジットカードをJALカードに変更し、マイルを貯めて交通費に当てることにしたのだ。今では、通常の買い物や旅行代金はもとより、家計の光熱費もカードで引き落としている。そしてこのマイルを利用し、北海道にもパン遠征へ行っている。
 

店の前は断崖絶壁 北海道へ唯一無二のパンを食べに行く

都内のパンのレベルはかなり高い。フランスやドイツなどで修業してきたシェフのお店が多いことはもちろん、最近では食パンやコッペパンの専門店なども続々とオープンしており、日々、進化したパンを目にする。非常に乱暴な言い方をすれば、美味しいパンを食べ続けたいのであれば、何も地方に遠征することなく都内のパンを食べればよいと言い切ってしまうくらいレベルが高い。

しかし、全国各地には、風景や空気も含めて堪能したいパン屋さんがあるのだ。また、そういった情報はその土地の人に教えてもらうことが多いので、やはりパン遠征をやめることはできない。

メディアNG。地元のパンマニアのみぞ知るパン屋さんが、北海道・小樽にある。札幌のパン屋さんを巡る際に会ったパン友に教えてもらったのだが、そのときはスケジュールが合わず行くことができなかった。

あらためて伺ったそのお店は断崖絶壁の場所にあり、目の前には綺麗なブルーの小樽湾が広がっている。あぁ、この景色を見るために私はここに来たのだな! と思えるくらい素晴らしい景色だった。


小樽のパン

そのパン屋さんではハード系のパンが充実していたが、せっかくなので北海道の新鮮な具材がトッピングされているものをその場でいただいた。目の前には吸い込まれそうなくらいに綺麗な海。知る人ぞ知る名店のパンに、体の細胞一つ一つが美味しい! と喜んでいるようだった。

駅前からタクシーで片道3,000円。小樽には海の幸を使った寿司の名店などもあるようだったが、そちらには脇目も振らずパンを食べに行くためだけに往復で6,000円をかけた。それでも、やはり行って良かったと思っている。後にも先にもあんなに感動したのはあのパン屋さんだけである。

パン遠征で海外へ 食文化を反映したご当地パン

パンと小麦粉は非常に密接な関係で、粉が変われば食感も味わいもまったく違う。そして、小麦粉は育つ国によっても特徴があり、ドイツならライ麦、フランスならバゲットなどに使う中力粉、インド周辺ではナンのように平焼きに適した粉などが良くとれる。

また、トッピングの具材もその国の食文化が大きく影響しているので、パンにはまってから行った海外旅行先では必ず現地のパンを食べるようにしている。ベトナム・シンガポール・ハワイ・オーストラリア・台湾と行ったが、その中でも台湾は大好きで何度も行っている。

行ってみて気付いたのだが、台北市内のパン屋さんを巡っていると、ほとんどのお店に必ずといって良いほど用意されているパンがある。それが「葱パン」と「肉鬆(ローソン)パン」だ。


台湾の葱パン


台湾の肉鬆パン

肉鬆とは肉デンブのことで、豚肉をじっくり煮てほぐし炒めたもの。味は結構甘い。台湾など中国圏ではご飯やお粥などにもかけるらしく、ふりかけに近い扱いらしい。個人的には圧倒的にパンより米に合うと思うのだが、台北のどのパン屋さんに行ってもあるので、きっと彼らは肉鬆自体が好きなのだろう。

日本人の口に合うかは好みによると思うけれど、私は何度食べてみても肉鬆の奥深さがいまいち理解できないでいる。ただ、現地の食文化を知るという意味でも、自分の好き嫌いは一旦横におき、現地ならではのパンも必ず食べるようにはしている。

ちなみに、行く国の物価によって多少差はあるけれど、パン自体は日本でもそんなに高いものではないので、国によってすごく安かった! 高かった! と感じることはあまりないように感じる。

暮らしの一部としてパンを楽しみたい

遠征をすれば交通費こそかかってしまうが、パン自体は意外と安く食べることができる。2017年11月から2018年1月の3カ月間を見てみると、これだけ食べ歩いている私でも、だいたい月に8,000円ほどで済んでいる。年間だと約10万円の計算だ。

これを高いと思うか安いと思うかは人それぞれだが、食の中でもコスパの良い趣味だと思うので、この機会にはまってもらえる人が増えれば私もうれしい。

また、私には世界を旅しながらパンを食べ歩きたいという野望がある。その国によって粉の種類や得意とするパンが違うということは前述したが、歴史的背景や食文化をさらに詳しく調べた上で赴き、実際に現地の人と交流しながら、できれば旅行というよりは短期間でも滞在してみたい。暮らすように、生活の一部としてパンを堪能したいのだ。

1万個以上食べ歩いてきた私であるが、今でもたまにパンの概念を覆すような感動的なパンに出合うことがある。

それがあるから食べても食べてもパンへの飽くなき探求が止まらないわけだが、日本でもそんなことがあるのだから、世界には私が見たことも食べたこともないパンがまだまだあるのではないか。その中には、私のパンへの考え方をさらに変えてくれるものもあるはず。それらのパンを知らずに、いや食べずに死ねるかとさえ思っている。

それを日本に持ち帰り、世界にはまだまだこんな美味しいパンがあったよ! と発信していくことができれば本望である。

著者:片山智香子id:panyameguri

片山智香子

国内外を旅し、食べ歩いたパンは1万個以上。全国のパンを紹介する日本最大級コミュニティー「パン屋さんめぐりの会」を主宰。著書に『ボウルで3分こねるだけ!ラク!早!カンタン!おうちパン』(学習研究社)『愛しのパン』(洋泉社)がある。パンマニアとしてテレビや雑誌など数多くのメディアにて出演。


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