個人でもできるデリバティブ投資とは?

f:id:hironohikari0913:20180410205540j:plain

デリバティブ取引と聞くと個人投資家では取引が難しいと思う人がいます。確かに、通常の株式投資や投資信託などとは少し違いがあるのは確かです。

金融商品が複雑化し、世界経済の今後の予測が立てられない昨今ではデリバティブ取引は将来の損失を少しでも少なくすることに役に立つ取引になっています。

プロの投資家などが行うという印象を持たれがちなデリバティブ取引ですが、はたして個人では難しいのでしょうか?そこで今回は"個人でもできるデリバティブ投資"についてご説明させて頂きます。

【目次】

  • デリバティブとは?
  • デリバティブ取引の種類とは?
  • デリバティブ取引をはじめるには?
  • 初心者のおすすめのデリバティブ取引とは何か?
  • おすすめの業者とは
  • こんな人がデリバティブ取引に向いている

1.デリバティブとは?

f:id:hironohikari0913:20180410205558j:plain

デリバティブ取引とは、ずばり将来の損失を避けることができる、投資に対する武器になる取引です。新しい金融取引ではなく、古代ギリシャや江戸時代の大坂などでも同じような取引が存在したようです。

デリバティブを簡単にいうと「将来の取引価格を今決める」ということになります。例えば、3ヶ月後に多額の資金が手に入る予定があった場合、そのお金で債券を購入しようとします。その時に3ヶ月後に金利が下落し、債券価格が上昇するという相場予測を立てた場合、現在の安い価格で債券を買いたいと思います。

しかし資金は3ヶ月後にしか入ってこないため、すぐに債券を購入することができません。そこでデリバティブ取引を行い、3ヶ月後の購入価格を現時点で決めてしまおうとするものです。実際の債券の購入は3ヶ月後になります。

違う例で言えば、為替相場でもデリバティブ取引を使って数年先の為替相場を確定することができます。デリバティブ取引には将来の損失を少なくするだけではなく、投資のチャンスも見逃しません。

リスクを少しでも回避しながら利益を虎視眈々と狙うことができると言うわけです。例えばA社という企業が米ドル建てで輸出をしたとします。 

輸出の代金は米ドルで受取ることになるため換金時の為替レートによっては為替差損がでることもあります。そのため企業など多額の外貨を円に換金する場合にはあらかじめ為替予約を行って為替相場を事前に確定することになっています。

換金時に事前に為替予約をしたレートに比べてリアルタイムの為替相場の方が利益が出る場合は為替予約をキャンセルすることもできます。このキャンセルができる取引をオプション取引といい、デリバティブ取引の一種になります。

オプションを利用する場合は、為替予約をしているレートか市場相場のレートかを選ぶことができますがその分手数料を支払うことになります。

2.デリバティブ取引の種類とは?

f:id:hironohikari0913:20180410205617j:plain

デリバティブ取引の種類とはオプションから先物、スワップや天候デリバティブなど様々なものがあります。

デリバティブ取引の種類
商品名 先物 スワップ オプション 複合 先渡契約
金利
債券
金利先物
債券先物
金利スワップ キャップ、フロア、カラー
債券現物オプション
スワップション
金利先物オプション
債券先物オプション
FRA
金利先渡契約
株式 株価指数先門   株価個別指数オプション
個別株オプション
   
為替 通貨先物 通貨スワップ 通貨オプション    
複合   エクイティ・スワップ
コモディティ・スワップ
クレジットスワップ
  天候デリバティブ  

デリバティブの分類にはさまざまな方法がありますが、基本的に先物、スワップ、オプションの3つに分けることが一般的です。この3つに先渡契約をつけたりオプションを付けたりすることができます。オプションは現物資産や先物やスワップにもつけることができます。

金利商品は短期金利を利用した金利先物や金利スワップ、FRA(金利先渡契約)があり、長期の金利商品は債券先物や債券現物オプション、債券先物オプションなどがあります。

為替では為替先物や通貨オプション、通貨スワップなどがあります。株式では株価指数先物や株価オプション、個別株オプションなどがあります。天候デリバティブとは気温などをオプションやスワップ契約するデリバティブになります。

デリバティブ取引のしくみ

デリバティブ取引の仕組みな大きく4つの仕組みに分けることができます。その4つの仕組みも取引所を通す取引なのか通さない取引なのかの大きな2つの仕組みに分類することができます。

取引所取引

取引所を通して行う取引は①オープン・アウト・クライ方式と②システム方式の2つに分けることができます。

①オープン・アウト・クライ方式
これは昔からの伝統的な取引方法で取引所内の商品別取引所でせり方式によって行われる取引のことです。

②システム方式
この方法はオンライン取引とも言われていて、取引所のコンピューターが注文処理を行いそれぞれの投資家が注文する条件が合致した注文を成立させるというものです。注文が成立すると即座に確認書がだされることになっています。

相対取引(OTC)

相対取引とは取引所を通さない取引で投資家が直接やり取りする方法になっています。この相対取引も①ブローカー取引と②ダイレクト取引の2つに分類することができます。

①ブローカー取引
ブローカー取引は参加者からの注文を他の参加者とマッチングさせます。ブローカーは条件の合う取引を結びつける役割を担います。

②ダイレクト取引

市場の参加者が直接、インターネットや電話を通して他の条件のあう他の参加者を見つけるというものです。このダイレクト取引の場合は手数料が格段に安くすみます。

このようにデリバティブ取引には4つの取引の仕組みが存在しています。

3.デリバティブ取引をはじめるには?

f:id:hironohikari0913:20180410205640j:plain

デリバティブ取引の中でも先物オプションの日経225先物やTOPIX先物、日経225オプションやTOPIXオプションが一般投資家に人気があります。
業者が指定する証拠金を預けると気軽に始めることができるため初心者でも簡単です。まずは先物業者を選んで口座を開設することが必要です。

口座開設の手順

口座開設を行う場合はまずは店頭取引がオンライン取引のどちらで開設するかを決めます。オンライン取引の場合は選んだ業者のウェブサイトに行くと口座開設の箇所をクリックします。

必要事項をウェブ上で入力し、個人番号カードや本人確認書類を郵送ですると数日~1週間後ぐらいにログインIDの入った書面が送られていきます。書面に記載してあるIDでログインして入金し入金確認が取れたら取引が開始されます。
口座開設は審査があるため無職の方や主婦、投資方針が合わない場合は通らない場合がありますので注意が必要です。

4.初心者のおすすめのデリバティブ取引とは何か?

初心者におすすめなのが株価指数先物取引や日経225オプション、TOPIXオプションなどになります。これかの株式は投資の初心者でも一度は耳にしたことはある投資法で仕組みも理解しやすく情報も比較的に入手しやすいのが特徴です。更に詳しく初心者におすすめの理由をご説明します。

指数取引なのでリスク分散ができる

日経225先物や日経225mini 、TOPIX先物やJPX日経インデックス400先物などは個別の株式とは違いリスク分散することができます。たとえ1社が倒産したとしても損失は限定されます。

そして何より投資の初心者が数千ほどある株銘柄の中から値上がりする銘柄を選ぶことは難しいためこのように多数の銘柄を組合わせている株価指数だと銘柄選択を誤ったりすることがないからです。投資情報の収集やその他の銘柄選びの時間や手間を考えると株価指数取引は投資初心者に向いているといえます。

16:30~翌5:30まで取引ができる

先物オプション取引は夜間も取引をすることができます。夜間立会時間といい、この時間帯での取引は通常の市場が閉まった後のニュースやヨーロッパ市場、米国市場などのニュースなどを見ながら取引を行うこともできます。日中忙しい会社員でも取引することができます。

証拠金取引ができる

証拠金取引とは、担保として証拠金を預けて取引を行うため実際の自己資金よりも大きな金額で取引することができます。少ない自己資金でも投資を始めることができます。

買売と売買の両方ができる

先物取引で買→売と売→買の取引の両方を行うことができます。そのため株式相場が上昇局面でも下落局面でも利益を上げることができます。先物取引をオプション取引も組合わせることができるためリスクを最小限に減らしながら堅実に利益を出すことができます。

ロスカットがある

業者によってはロスカット(強制決済)システムを採用していることもあります。ロスカットとは相場が急変した場合、自分の保有している建て玉の含み損がこれ以上の損失を出さないために業者が行う強制決済のことになります。このロスカットがあると相場が自分の予想と反した動きをしても全ての自己資金を失うことがなく、損失が限定されます。

商品先物

商品先物と言えば金や白金、銀やパラジウム、原油やゴムなどといったものがあり、一見すると初心者には敷居の高い投資のように思われますが実は初心者でも簡単に行なうことができます。商品や業者によってはミニに対応しているので通常の倍率よりも小さな倍率でも取引を行うことができます。

注文方法も成行や指値、逆指値や引成値注文などさまざま注文方法もあり、証拠金として保有している株式で代用することもできます。オンライントレードなら24時間注文が可能でスマホからでも発注することもできます。

商品先物の仕組み

商品先物の仕組みは至ってシンプルです。将来の一定の時期に物を受渡する約束をします。価格は約束をする時点であらかじめ決めて、決めた価格と受渡の時期の価格の差額を利益をする投資になります。現物がなくても売買に参加することができ、受取も商品ではなく現金で受け取ることができます。

取引期限とは

先物取引は銀行の預金と似ていて取引の機嫌が存在しています。先物取引の場合は同じ銘柄でもコースによって取引期限が1年や2年などことなります。この期限が来ると差金決済を行ったり、現物取引に移行したりとその先物取引が終了したことになります。

5.おすすめの業者とは

個人でもできるデリバティブ投資をするのにおすすめの業者をご紹介します。

日産証券

日産証券とは、通常の株式取引から先物・オプション、くりっく365やくりっく株365、商品先物や店頭FXなどを取扱っている業者になります。日産証券の魅力は豪華なキャンペーンが定期的に開催されていることにあります。

過去のキャンペーンではオンライン対象口座で期間中に1回以上取引をすると抽選でジュースセットのプレゼントがもらえたり、食品プレゼンとがあったり、和牛や有名菓子店の焼き菓子詰め合わせなどがもらえました。

現在ではオンライントレード口座開設キャンペーンで現金5,000円のプレゼントや対象取引銘柄での取引を行った場合は手数料をキャッシュバックプレゼントがあります。国内業者でこれほどキャンペーンに力を入れている業者は珍しいといえます。

手数料

先物・オプション取引の手数料

 

通常コース(ロスカットあり) アクティブコース
日経225先物 230円+(消費税) 200円(消費税)
TOPIX先物 230円+(消費税) 200円+(消費税)
日経225mini 33円+(消費税) 23円+消費税
ミニTOPIX先物 33円+(消費税)

 

JPX日経インデックス400先物 33円+(消費税)

 

商品先物手数料 オンライントレード アクセスCX

手数料(片道、1枚) システム使用料 口座管理料
181円+(消費税)~ 0円 0円

証拠金額

銘柄 通常証拠金 アクティブ証拠金
66,000円 16,500円
白金 48,000円 12,000円
東京ガソリン 90,000円 22,500円
東京原油 90,000円 22,500円

以上になります。1日に何度も取引を行う場合はアクティブ口座を開設すると低コスト、低証拠金で取引を行うことができます。このアクセスCXはスマートフォンやタブレットでもパソコンでのトレードと遜色ないほど使いやすいです。

パソコン用ではリアルタイムの自動更新機能やプリセット機能なども付いています。インストールの必要がなくインターネット環境がある場所ならどこでもトレードすることができます。スマホやタブレット用のツールは価格情報やチャートがリアルタイムで更新されていて、口座情報もすぐに見ることができます。相場に関連する情報や経済評論家のコメントなども配信されます。

このアクセスCXに情報コンテンツは全て無料で使えることも大きな魅力になっています。時事通信や有名アナリストのレポートなども充実しており、ニューヨーク市場やシカゴ市場の情報はわずか10分の遅れで見ることが可能です。

岡地株式会社

創業60年以上の老舗先物取引業者の岡地株式会社もおすすめです、昭和26年名古屋繊維取引所の開設ともに開始さえた会社です。オンライン取引、サポート・オンライン取引、アドバイス取引、エネルギー取引、法人ヘッジ取引など多彩な取引方法を展開しています。

オンライン取引

岡地のオンライン取引は取引手数料が安く、通信回線が高速で安定しています。特に手数料は1枚当たり往復で918円(ミニの場合は半額)と業界最安値水準を提示しています。回線も国内で初めてになるインターナップが誇るP-NAPシステムを導入しているため高速な上に安定していると定評があります。 

注文機能も充実していてIFO注文やOCO注文などFXでも使われている多数の注文システムを利用することができます。チャートや相場表、受発注画面も表示切替で一度で見ることができます。

貴金属に関しては現金だけではなく現物の受渡にも対応していて、一般的な貴金属販売店よりも安く購入することができます。

サポート・オンライン取引

サポート・オンライン取引とは、専用のアドバイザーが担当についてくれて売買に関するアドバイスやサポートを行ってくれる取引になります。専用ダイヤルにコールすると担当アドバイザーが相場情報や相場感、相場分析情報などを教えてくれます。

通常のサポート・オンライン取引のプレミアムコースではアナリストによる分析レポートや専門雑誌などを無料で配布してくれます。これは初心者にはありがたいシステムになっています。

アドバイス取引

アドバイス取引はお客様と密に連絡を取り、アドバイスに乗ってくれる専用アドバイザーになります。銘柄選びから売買のタイミングなどフルサポートしてくれるシステムになっています。投資アドバイザーが必要な方、パソコン操作が苦手な方や岡地の投資情報が欲しい方に向いているコースになっています。

エネルギー取引や法人ヘッジ取引は法人専用になっています。

セミナーが充実している

岡地株式会社では商品先物取引や経済・金融に関するセミナーが充実しています。大阪、名古屋、東京の3都市でセミナーを開催しており、個別銘柄や初心者向けの勉強会、テクニカル勉強会や相場展望なども学ぶことができます。

このように岡地株式会社は初心者やデリバティブ取引だけではなく、金融・経済などを学びたい人に向いている業者だといえます。

楽天証券

大手のネット証券で唯一商品先物を取扱っている業者になります。株価指数先物や日経225オプション、海外先物や金や原油などの商品先物まであります。楽天証券は大手ネット証券の安心感と豪華なキャンペーンで口座数を堅実に伸ばしています。

特に国内商品先物では国内商品先物取引リトライキャンペーンを実施しており、期間内の手数料を抽選で最大5,000円もキャッシュバックしてくれます。

その他には取引ごとにポイントが貯まる国内商品先物デビューキャンペーンなども実施しています。金や原油などの標準銘柄1枚ごとに50ポイントをプレゼントしてくれます。

国内商品先物取引手数料

楽天証券の商品先物取引の手数料は一律コースとサヤトレーダーコースの2つの種類に分けられています。一律コースでは片道1枚当たり350円(税込)、サヤトレーダーコースは片道1枚あたり285円(税込)、電話による代行発注コースでは片道1枚あたり1,543円となっています。

一律コースでは銘柄関係なしに片道1枚当たりの手数料になっていて、サヤトレーダーは国内商品先物専用取引ウェブツールのスプレッド取引画面やコンビネーション注文画面からの注文の場合に適用されます。サヤトレーダーは国内商品先物銘柄すべてが対象になります。自分に合った投資法によってどちらのコースにするかは決めると良いでしょう。

株価指数先物の手数料について

楽天証券の株価指数先物の手数料

日経225先物取引 278円(税込300.24円)
日経225ミニ取引 38円(税込41.04円)
マザーズ先物取引 38円(税込41.04円)

楽天の魅力は手数料の安さ以外に取引ツールの使いやすさにあります。楽天の取引ツールマーケットスピードは20種類以上のテクニカルチャートを搭載していて、建て玉情報や価格、マーケット情報などがリアルタイムで自動更新されます。

逆指値注文や注文予約など複雑な注文方法にも対応しています。初心者から上級者まで幅広い投資レベルのトレーダーに向いてる業者と言えます。

6.こんな人がデリバティブ取引に向いている

デリバティブ取引が向いている人の特徴をあげてみました。

・自己資金が少ない人
・夜間に取引がしたい人
・リスクをとりながらも堅実に資産運用を行いたい人
・売からの取引を行いたい人
・大きなリターンを目指したい人

以上になります。特に証拠金を預けてると自己資金が少なくても日経225先物取引で日経平均株価の1,000倍、日経ミニ225取引なら日経平均株価の100倍、マザーズ先物なら東証マザーズ指数の1,000倍もの値段の取引を行うことができます。

いかがでしたか。この記事が皆様の一助になれば幸いです。

著者:hironohikari

元大手証券会社で資産運用コンサルティングとして働いていました。現在は投資家兼金融ライターとして活動しています、皆様のお役に立てる記事を配信していきたいと思います。