高金利通貨南アフリカランドとは?

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世界にはまだまだ5%を超える高金利通貨があります。日本のように低金利もしくはマイナス金利を導入している国にとって高金利通貨での取引は投資のチャンスにもなります。 

高金利を導入している国は、トルコ共和国やメキシコ、南アフリカ共和国などがありますが中でも南アフリカ共和国に人気が集まっています。それは一体なぜでしょうか?今回は高金利通貨”南アフリカランド”についてご説明させて頂きます。

【目次】

  • 南アフリカ共和国とは?
  • 南アフリカランドの動きや展望
  • 南アフリカランドのおすすめの投資法とは?

1.南アフリカ共和国とは?

南アフリカ共和国は日本の約2倍の面積を持つ、人口5,590万人の国です。首都はプレトリ、で公用語は英語やアフリカーンス語など合計11言語です。国民の80%がキリスト教徒でついでヒンズー教、イスラム教徒が多いです。

南アフリカ共和国のGDPは2954.5億ドルで、これはアフリカ経済の3分の1を占めています。経済成長率は0.3%、物価上昇率は4.0%となっておりインフラ傾向にあるようです。失業率は25.5%と国民の4人に1人が失業中と高い値を示しています。

南アフリカの経済を支える金やダイヤモンド

南アフリカ共和国は金やダイヤの産出量が多い国として知られています。2017年の金産出量はカナダについで世界第6位になっています、ダイヤモンドに関して世界第8位に位置していますが少し前までは世界の90%以上が南アフリカ産のダイヤモンドであったようです。

2.南アフリカランドの動きや展望

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南アフリカランドは2005年につけた18.53円を最後に徐々にランド安に転じています。現在は8.9~9.5円ほどを行ったり来たりしている状況が続いているようです。2016年にはプラチナの価格が上昇したことからランド高に転じる場面もありました。2017年には格付け機関S&Pが南アフリカ国債の格付けをBB、ムーディーズがBaa3に引き下げたことから投機的債券に分類されるようになりました。

しかし政権交代などで政治経済の安定の期待から投資適格債券へと昇格することもできそれに伴い、今後利下げが行われる可能性も浮上してきたため南アフリカランドは今後ランド高に転じる可能性が大きくなってきました。

前南アフリカ大統領のズマ氏は汚職や不正疑惑が絶えず政治が不安定でしたが、新しいラマポーザ政権では堅実な政策を打ち出しているため格付けが投資適格に引き上げられました。為替相場も落ち着きを取戻し、安定的な動きをすると予想されます。

3.南アフリカランドのおすすめの投資法とは?

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南アフリカランドを活用したおすすめの方法は以下のものです。

・スワップ金利
・債券
・投資信託

以上になります。南アフリカランドの6.50%にも上る金利を投資に利用しない手はないでしょう。投資法について詳しく説明します。

スワップ金利

FX取引におけるスワップ取引で得る金利になります。FXでは売買差益を狙う投資法と中期~長期投資家が行うスワップ取引による金利収入を狙う方法があります。南アフリカランドなどの高金利通貨ではこのスワップ取引が投資に向いていて、低レバレッジで安定的に収入を得ることができます。

例えば300万円の自己資金をレバレッジ2倍で南アフリカランドで保有したとします。300万円ですが取引では2倍の600万円分の資金でトレードすることになるため年間で得られる金利は447,825円にも上ります。これを10年間続けると(金利が変動しないと仮定して)4,478,250円ものスワップ金利が得られることになります。これは非常に大きな金額です。

ここで確認しておくべきことはFX業者によって得られるスワップポイントの額とスプレッドです。この2つは各社違いがあるため確認しておく必要があります、スプレッドはFXの実質的な売買手数料になりますが今回のスワップ取引では売買回数が少ないためさほど問題にはなりませんができるだけ狭い業者を選ぶ方がよいでしょう。

スワップポイントに関しては日々ついて長期間保有するため重要です。多くのスワップポイントを得られる業者を選ぶと良いでしょう。現在、FX業者のほとんどが南アフリカランドを取扱っています、南アフリカランドと円ペアで取引を行った場合のスワップ1日あたりのスワップポイントを比較してみましょう。

ランド/円の1日あたりのスワップポイントの比較表
FX業者 最小取引通貨量 スワップポイント/日 スプレッド ランド/円
SBIFXトレード 1 15.0 0.99銭
GMOクリック証券 100,000 17.0 1.30銭
楽天証券 1,000 13.0 1.00銭
外為ジャパン 1,000 13.0 1.30銭
マネーパートナーズFXPFX 10,000 12.0 1.00銭
ヒロセ通商 1,000 15.0 1.00銭
サクソバンク証券 50,000 17.0 1.0銭
DMMFX 10,000 13.0 1.3銭

以上が主要FX業者による比較になります。スワップポイントの高さで選ぶとするとGMOクリック証券やサクソバンクが良いでしょう。但し、スプレッドや最少取引通貨量を考慮するとSBIFXトレードや楽天証券、ヒロセ通商などが効率よくしかも自己資金が少なくても始めることができます。

債券

南アフリカランドの高金利を活用するには債券での運用もおすすめです。南アフリカ共和国債券もしくは南アフリカランド建ての債券などがあります。例えば現在売出中の南アフリカ国債についてみています。

南アフリカ共和国国債(既発債)概要
発行体 南アフリカ共和国
利率 6.75%(南アフリカランド建)
販売価格 日々変動
発行日 2006年3月31日
償還日 2021年3月31日
利払い日 年2回(3月31日、9月30日)
信用格付け Baa3 BB+
債券価格(2018年4月4日時点) 105.08
利回り(2018年4月4日時点) 4.893

以上になっています。南アフリカ共和国の国債は今後も経済成長が見込まれるため人気がある債券になっています。債券は新規で購入した場合、払った金額が戻ってくる約束がされているため発行体の破綻や倒産以外ではFXや株式のように元本が割れて償還されることは通常はありません。
金利の高い南アフリカランド共和国国債ですが既発債を購入する場合はいくら利率が高く設定されていても利回りに換算すると利率を下回っている場合があります。

債券の利回りと利率とは

債券の利回りとは、その債券が1年間あたりどのくらいの利益をもたらすのかを示す数字になります。債券の利回りは債券をいくらで買って、何年間運用するかで変わってきます。

債券の発行価格は通常額面(100円)あたりに対しての価格で表されていますが、既発債を購入する場合などはこの発行価格が101円や98円などになることもあります。100円を下回っている場合をアンダー・パー、上回っている場合をオーバー・パーといいます。
利回りが上がるのはアンダー・パーで購入した場合になります。オーバー・パーで購入した場合は売買損や償還差損を被る場合もあります。
利率とは額面金額に対して毎年受取れる利息を表したものになります。利率はあらかじめ債券の発行時に設定されている場合が多く、基本的に年1回もしくは2回に分けて支払われます。

南アフリカランド建て債券

南アフリカランド建で運用している債券もあります。例えば現在では欧州投資銀行と呼ばれるヨーロッパの政策金融機関などが発行している債券です。現在売り出されている既発債をご紹介させて頂きます。

南アフリカランド建て債券

発行体 欧州投資銀行
格付け AAA Aaa
通貨 南アフリカランド
販売価格 104.25
利率 8.375%
利払い 年1回(7月29日)
残存期間 4年3ヶ月
償還日 2022年7月29日

以上になっています。こちらは発行体が欧州投資銀行になっており、先ほどの南アフリカランド共和国債よりも数段信用格付けが高くなっています。同じ南アフリカランド建てですが発行体が違うだけで高金利のメリットを享受できます。利回りはこの表の条件で計算すると7.17%と高い利回りになっており、南アフリカランド共和国国債の信用リスクを取りたくない人にはピッタリの銘柄になっています。

このように高金利通貨を債券で投資する場合にはその国が発行体になっている銘柄か他の団体が発行している通貨建てになっているのかを確認してより条件のよい方に投資をすると効率よく資産運用を行うことができます。

投資信託

投資信託で南アフリカランドの高金利を活用したい場合は南アフリカ債券型の投資信託か投資信託の通貨コースで南アフリカランドコースを選択すると良いでしょう。南アフリカの債券ファンドには三菱UFJ国際投信株式会社より販売されているNavio南アフリカ債券ファンドなどがあります。これは南アフリカ共和国債券や政府機関債、政府保証債などの信用格付けの高い債券を南アフリカランド建てで運用しているものになります。

ファンドの組み入れの96%を南アフリカ共和国国債で運用していて、2012年4月のファンド設定日から2018年までの騰落率は28.84%と高い数字を表しています。基準価格は分配金コースで9,043円、再投資コースで12,884円となっています。このように南アフリカランドを活用した投資信託でも高金利のメリットが受けられます。

いかがでしたか。この記事が皆様の一助になれば幸いです。

著者:hironohikari

元大手証券会社で資産運用コンサルティングとして働いていました。現在は投資家兼金融ライターとして活動しています、皆様のお役に立てる記事を配信していきたいと思います。