外国為替は要注意?外国建商品を買う前に気を付けるべき点とは

f:id:hironohikari0913:20180328232854j:plain

日銀がマイナス金利を導入して以来、低金利だった預金が更にさがりました。

一昔前までは、銀行預金でも7%ほどついていたことを考えると、高金利通貨に換えたいと思うでしょう。

現在は外貨建の金融商品に人気が集まり、外貨預金や外貨MMF、外国株式、外国債券などに投資をする人が増えています。

 

円と外貨との金利差や為替レートによる為替差益を狙うことが、外貨建金融商品のメリットになりますが、はたしてそんなに簡単に利益を出すことができるのでしょうか?

 

そこで今回は外貨建商品で注意すべきことについて説明します。

 

目次

 

1.外貨建商品とは

外貨建商品とは、外国通貨を用いて運用する金融商品のことです。

 

外国為替による為替差益と金利差による金利収入を狙った投資法で、昨今のマイナス金利の影響からか、外貨建ての商品が増えてきているのが現状です。

 

2.外貨建商品の種類

f:id:hironohikari0913:20180328232914j:plain

外貨建ての金融商品は様々なものがありますが、代表的なものを以下にあげてみました。

  • ・外貨預金
  • ・外国債券
  • ・外国投資信託
  • ・外貨取引
  • ・外国株式
  • ・金 

 

それでは、それぞれの金融商品を更に詳しく見ていきましょう。 

 

▼外貨預金

外貨預金とは、日本円を外国通貨(米ドル、豪ドル、ポンド、豪ドル、南アフリカランド、トルコリラ)などに交換して預金をする商品になります。

 

外貨預金の金利はその国の政策金利によってことなり、マイナス金利を導入している円よりも金利の高い国の通貨で行うことが一般的です。

 

外貨預金では為替差益と金利収入を得ることを目的としていますが、換金時の為替レートによっては為替差損を被るリスクもあります。

 

例えば、米ドルの外貨預金を行うとします。

預入時の際の為替レートが、1ドル=100円として100万円分の円を交換します。

100万円分=1万ドルで預金を行い、1年後に換金する際の為替レートが、1ドル=90円になっていたとすると、1万ドル×90円=90万円となり、10万円の損失となります。

逆に1ドル=110円になっていたとすると、1万ドル×110円=110万円になり10万円の利益になるというわけです。

 

このように、預入時よりも換金時の為替レートが円安になっていると為替差益がでて、円高に傾いた場合は為替差損がでます。

 

▼外国債券

債券を発行する団体や発行する場所、発行通貨の1つでも外国である場合は、すべて外国債券になります。

 

外国債券は通常、償還までに1年以上の期間を要します。外国債券を購入する場合、通常は証券会社で外国証券取引口座を開設しなければなりません。 

 

外国債には、為替のリスクのない円建て外債や金利分をあらかじめ割り引いている割引債や、金利の支払いと償還時の通貨がことなるデュアル・カレンシー債などがあります。期間は1年~数十年と、さまざまな種類があります。 

 

外国債券の金利は、発行する団体の信用力やその国や通貨の金利によっても異なってきて、高い物だと利回りが5%のものなどもあります。

 

▼外国投資信託

外国投資信託とは、その銘柄の国籍が外国にあるものを指します。外国資産に投資している銘柄のことではありません。

 

一般的な外国投資信託は、外貨MMFです。これは、外国の格付けの高い公社債などで運用している外国投資信託の1つで、外貨預金代わりに保有している人が多いです。

銀行の外貨預金に比べて為替手数料が安いことから、人気があります。

 

▼外貨取引 

FXなどの外国為替レートを用いた外貨の取引になります。

異なる2国間の通貨を、その時の為替レートを用いて交換することで為替差益を得るという投資法になります。

 

最近では日本のマイナス金利を利用して、高金利通貨と交換することで得られるスワップ金利狙いの投資法に人気が集まっています。

 

レバレッジを用いて売買を行うため、小さい元手で大きなリターンを得ることができます。

 

▼金

意外かもしれませんが、金価格も為替レートによって変化します。

 

金の国際価格は、1トロイオンスあたりを米ドル建てで表示されているため、為替レートが円高になると日本国内の金価格は下落し、円安になると上昇します。

 

3.外貨建商品では為替レートが重要

外貨建商品では為替レートが重要になってきます。

為替レートは一体どのような原因で変動するのでしょうか?

変動要因をまとめてみました。

  • ・株価
  • ・景気
  • ・貿易黒字(赤字)
  • ・失業率
  • ・雇用者数
  • ・GDP
  • ・金利
  • ・要人発言
  • ・個人消費
  • ・政局 

上記の10点などが為替レートに影響するといわれています。

為替レートは予期せぬことで動くこともありますが、一般的にいわれていることを以下にまとめてみました。

 

▼株価

株価が上がると円高、株価が下がると円安になるといわれています。

これは、株価が好況だと海外からの資金が流入し、円が買われやすくなるからです。

 

反対に、株価が下落すると海外勢の資金が流出して円売りになるため、円安になります。

 

▼景気

景気が良くなると円高、景気が悪くなると円安といわれています。

これも景気が良くなると、海外勢による円買いが起こるからです。

 

反対に景気が悪くなると、資金の引き上げのため円売りが起こり、円安になるというわけです。

 

▼貿易黒字(赤字)

貿易黒字だと円高、赤字だと円安の傾向になります。

 

▼失業率

失業率が上がると円安、下がると円高になるとされています。

一般的に失業率が下がると、好景気→円高、失業率が上がると、不況→円安になるからです。

 

▼雇用者数

雇用者数が上がると円高、下がると円安になります。

雇用者数が増えると好景気になるために円高になり、雇用者数が下がると不景気と見なされ、円安傾向にあります。

 

▼GDP

GDPの数字が良いと円高、悪いと円安です。

GDPは経済状況を表す指標になっているため、この数字が良いと景気が良いと判断されて円買いがおこります。

 

反対にGDPの数字が悪いと、景気が悪いとみなされて円が売られ、円安になります。

 

▼金利

金利が上がると円高、金利が下がると円安になります。

 

▼要人発言

日銀総裁、財務大臣などが金融政策について発表すると、為替レートが変動します。

その他、日銀による覆面為替介入などがおこると、為替レートが一気に数円動く場合もあります。

 

▼個人消費

個人消費が上がると、景気があがるとみなされ、円高。

消費が下がると、景気が良くないと判断されるため、円安になります。

 

▼政局

政局が安定していると円高、不安定な場合は円安とされています。

 

このように、為替レートはさまざまな要因によって日々変化しています。

 

この他にも、戦争や紛争、天災なども為替レートに影響を及ぼします。

有事の際には金もしくはスイスフランや円が買われる傾向があります。

 

4.外国為替市場は24時間あいている

外国為替市場は世界中に存在しています。

ロンドン、ニューヨーク、東京、シンガポール、香港、シドニー、パリ、トロントなど、世界各国の主要都市にあることが多いです。

 

このように、世界中に市場があるおかげで、1つの市場が閉まっても他の市場が開いている状態ですので、24時間為替取引を行うことが可能です。

 

例えば、FX取引では、24時間平日、月曜~金曜まで取引が可能なため、日中は忙しい会社員でも、帰宅後にできるということで人気があります。

株式市場は1日の限られた時間しか相場が開いていないことを考えると、FX取引が会社員に人気があるのもうなずけます。

 

5.外貨建商品の税金

f:id:hironohikari0913:20180328232938j:plain

外貨商品の税金で気を付けなければならないのが、外国債券やFXになります。

特に外国債券でも、ゼロ・クーポンと呼ばれる割引債を保有している場合は注意が必要です。

割引債は、途中で売却した場合は譲渡所得と見なされ、総合課税に分類されます。

 

5年未満の短期保有の場合は「(売却額-購入額)-特別控除(最高50万円)」になり、5年以上保有した場合は、長期保有とみなされ「(売却額-購入額等)-特別控除(最高50万円)×1/2」になります。

 

償還時まで保有した場合の利益に関しては、雑所得として総合課税されることになります。 

 

FX取引の場合は、売買で得た売買益やスワップポイントに税金がかかります。

税率は20.315%で申告分離課税になります。

 

注意をしなければならないのが、FXには株式などのように特別口座がありません。つまり、自分で確定申告しなければならないということ。

 

サラリーマンの場合は、FXの年間利益が20万円未満で給与所得以外の収入がない場合は確定申告は必要ありません。

専業主婦の場合も、年間38万円までの利益ならば、確定申告が必要ありません。

 

このように、外貨商品は商品によって税金の仕組みが変わってくるため、事前にしっかり確認しておく必要があります。

 

いかがでしたか。

この記事が皆様の一助になれば幸いです。

著者:hironohikari

前職では大手証券会社のコンサルティング業務に携わり、現在は金融ライター兼トレーダーとして活動しています。皆様のお役に立てる情報を発信していきたいと思います。

無題ドキュメント