チンプンカンプン!?2018年流行するかもしれないマニアックな投資(投機)物件をいち早く紹介!

チンプンカンプン!?2018年流行するかもしれないマニアックな投資(投機)物件をいち早く紹介!

2017年はビットコインへの投資(投機)が流行し、年初の11万円程度から240万円台にもなるとてつもない大きな上昇が発生しました。
この上昇によって『仮想通貨』というキーワードが注目され、仮想通貨取引のイメージが良いか悪いかは別にして、投資家の間でも認知されつつあります。

仮想通貨が上昇した背景の1つに世界的な金余りの状況があります。余ったマネーがどこに向かっていくのか、専門家でもはっきりとは予想できません。
去年まで仮想通貨取引はマニアック投資だと思われていましたが、最近では仮想通貨取引を始めたという人も多く見られ、徐々に市民権を得ています。
今回は『今後仮想通貨取引に続くかも?』しれない、マニアックな投資(投機)商品をいち早く紹介していきます。

時間が売買できるタイムバンク

「タイムバンク」というワードを知っている人は少ないでしょう。
タイムバンクとは時間の取引所になり、10秒単位でリアルタイムに時間を売買できるアプリです。
タイムバンクで売買されている時間は、タイムバンクで認められた専門家に作業を行わせることができる『時間』になります

タイムバンクはどうやって使う?

プロのジムトレーナーにトレーニングメニューのアドバイスを貰いたいとき、タイムバンクに上場されているプロのジムトレーナーの時間を買い、時間を行使することにより事務トレーナーの手間を使用することができます。
購入した時間で、ジムに来てもらって一緒にトレーニングをしてもらう、テレビ電話などでトレーニングメニューを相談する、考えてもらうといった使い方ができます。

タイムバンクには経営者や弁護士から、アイドルやモデルなどの有名人まで、多くの専門職の人が登録されています。
登録されているアイドルの時間をファンが購入して、自分だけのコンサートを開いてもらうといった双方が納得している使い方であれば、タイムバンクから時間を購入することで可能になります。
そのため、今後流行する可能性を秘めています。

なんでそれが投資(投機)になるのか

タイムバンクで時間を買うことが投資(投機)になるのは、購入した時間を転売することが可能だからです。
専門家の時間は必ず行使して使わなければいけないわけではありません。
1秒あたり45円で売買されている専門家の時間を購入し、後になってその時間を10倍でも購入したいという人が現れた場合、10倍の値段で売却をすることができます。

正直、時間を購入している人のほとんどが時間を使うために購入しているのではなく、転売目的で保有しているのではないかと考えられます。

無名なアイドルの時に安く購入した時間が、アイドルが有名になることによって価値を上げるというケースもあり、期待による購入者が多数となっています。

そんなうまい話があるの?

そんなうまい話があるの?タイムバンクで売買されている時間は、株式チャートと同じように過去データを見ることが可能です。

多くの専門家が時間を売っていますが、専門家の中には2017年11月に45円だった時間が755円まで上昇しているといったケースもあります

売り物も少ないので、まとまった購入代金が入ると値段が簡単に上昇してしまうのがタイムバンクの特徴です。
そのため、極めて投機性の高い商品と言えるでしょう。

売買代金の少なさが今後の課題

この一風変わった時間を売買できるタイムバンクは、値動きは少しありそうなのですが、残念ながら出来高がほとんどありません。
全国レベルの著名人の時間でも、1日あたり数万円以下の売買代金にとどまることがザラです。買い板、売り板共にスカスカとなっています。
10万円の時間を購入することも難しい、まだまだ成長途中の仕組みになっています。
注目されていない専門家を今の内からコツコツと小さな金額を購入していると、将来思わぬ上昇をするかもしれません。

自分の価値を株式の様に売買するVALU

続いて紹介するのは、自分の価値を株式の様に売買するVALUです。
VALUは『個人個人が自分の価値を「模擬株式」として発行・(ビットコインによる)取引できる』という斬新なサービスです。

自分の価値を売買するって?

VALUは応援したい人を見つけて、その人の価値・株式的なものを購入することにより、優待などサービスをその人から受けられる制度になります。
女性写真家の価値を購入している人に対して肖像画等の写真を撮影してくれるなど、優待でちょっとした特典を受けるといった使い方です。

優待は売買されている人それぞれで、ユニークなサービスが提供されています。
アイドルでしたら少人数制のコンサートやお茶会などファンと触れ合う優待も考えられるでしょう。

価値に投資ができる?

このVALUですが、ビットコインで購入・売却を行います。
VALUでの価値は価格変動が起きますので、無名だった人の価値は、有名になれば優待が欲しい人が増えて株式同様に上昇します。
個人の価値は曖昧な基準で流通量もほとんどないため、少しの買いで投機的な動きが発生します。

売買代金の少なさが課題

売買代金の少なさが課題タイムバンクと同様、こちらもまだまだ成長途中のためにほとんど取引が成立していません。
有名な人の価値でも、売り板/買い板共に薄く、何百万円も購入することは今の段階では難しそうです。
「購入しても売却をするときに買い板がどこにもない」といった悲惨な状況になるかもしれません。
タイムバンクと同様、認知度の上昇はまだまだこれからの課題と言えそうです。

投機はしない方がいいのか

ビットコインが上昇後に暴落し始め、『仮想通貨のような実態のない物に投資するなんてケシカラン』といった雰囲気になっています。

投機のイメージを「悪いもの」と多くの人は捉えがちですが、投資と投機の違いはなんでしょうか。
「株式の売買は『投資』、FXなどの先物の売買は『投機』」と商品によってわけて考える人もいますが、これは正確ではありません。
全国銀行協会の説明では、『投資は、将来が有望な投資先に、長期的に資金を投じること。投機とは、相場の変動を利用して利益を得ようとする短期的な取引』と説明されています。
つまり、その業界の成長率と企業の平均成長率、そこから逆算された企業の将来価値が現在の価格から見ると割安かどうかを考えて、10年20年の長期に渡って資金を投じるのが「投資」になります。
キチンとした調査と長期間の計画に沿った資金投入は個人レベルではできませんし、調査せずに感覚で購入して数ヶ月程度で売却する行為は本来投資とは言いません。
個人で売買している株式投資家は投資なのか投機なのかは差はないと言えるでしょう。
投機の資金が株式で無く、「仮想通貨」や「専門家の時間」、「個人の価値」と対象が違うだけで、投資であるか投機であるかについては気にする必要はありません。
もちろん、税金面で違いがあります(タイムバンクやVALUは仮想通貨と同じ雑所得)。
しかし、「投機は悪」と考えずに広い視野を持てば、仮想通貨取引の様に億万長者になるチャンスが転がっているかもしれません。

今回は知っているとおもしろそうな「タイムバンク」と「VALU」を紹介しました。
基本的には仮想通貨と同じでデータみたいなものです。そのため、あっという間に価値が無くなる可能性もあり、リスクが極めて高いものになっています。

生活資金や将来のお金等大切な資金を投入すると取り返しがつかない場合もあります。
余裕のある資金で節度をもって購入するようにしましょう。

まとめ

  • ・これから流行するかもしれないマニアックな投資(投機)商品を紹介
  • ・タイムバンクは専門家の時間を売買する、VALUは個人の価値を売買する
  • ・どちらも値動きが大きくなり、流行すると仮想通貨の様に化けるかも
  • ・基本的には価値があいまいな危険なものなので、節度をもって取引をするといいかも

著者:先ず隗より始めよ
現役金融マン。証券アナリストの資格あり。ちょっとマニアックな金融知識やニュースをわかりやすく書いていきます。

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