2017年の上がった株、下がった株ランキング!

2017年が終わり、新しい年2018年を迎えました。
2017年の日経平均株価は2016年の終値19114.37円から22764.94円と3650.57円の上昇、上昇率19.09%になっています。

2017年はどの様な株が買われ、または売られてしまったのでしょうか。
2018年の新たな相場を迎えるにあたって、東京証券取引所に上場されている約4000銘柄から抽出した1年間の騰落率ランキングを見ていきましょう(2017年に上場された銘柄と上場廃止になった銘柄は対象外になっています。数字は分割調整を行っています)。

 

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1.銘柄の上昇ランキング、約4000銘柄中1位にたったのは?!

 


東京証券取引所に上場されている銘柄の上昇ランキング、30位は以下の様になります。

騰落率上位30銘柄      

銘柄コード

銘柄名 2016年終値 2017年終値 騰落率
2930 北の達人 125.8 1455 1056.60%
2722 アイケイ 499.5 4280 756.86%
3053 ペッパー 597.5 5030 741.84%
8023 大興通 177 1315 642.94%
3810 サイバーS 389 2575 561.95%
7519 五洋インテ 100 645 545.00%
3652 DMP 2410 15270 533.61%
6541 グレイス 1320 8060 510.61%
6240 ヤマシンフィルタ 229.8 1386 503.13%
4579 ラクオリア 396 2350 493.43%
7448 ジンズメイト 189 1086 474.60%
3185 夢展望 237 1336 463.71%
6208 石川製 660 3555 438.64%
6166 中村超硬 1240 6320 409.68%
3417 大木ヘルケア 516 2600 403.88%
9307 杉村倉 301 1399 364.78%
6626 SEMITEC 1450 6620 356.55%
3825 REMIX 142 639 350.00%
3547 串カツ田中 910 3990 338.46%
2425 ケアサービス 343 1477 330.61%
4222 児玉化 57 244 328.07%
7927 ムトー精工 405 1733 327.90%
2195 アミタHD 581 2445 320.83%
5358 イソライト 280 1177 320.36%
5218 オハラ 830 3425 312.65%
3317 フライングG 980 4000 308.16%
2162 nms HD 534 2146 301.87%
6254 野村マイクロ 301 1207 301.00%
6264 マルマエ 441.5 1730 291.85%
6086 シンメンテHD 506.3 1977 290.48%

 

2017年最も上昇し栄えある1位に輝いたのは、ちょっと地味で意外なイメージのある東証1部上場の2930 北の達人です。
2016年末の株価が125.8円だったのに対して、現在は1455円ですから、1056.59%の上昇となっています。
北の達人がどの様な会社かというと、健康美容食品や化粧品をネットで販売する会社でオリゴ糖を原料とする「カイテキオリゴ」を主力商品としています。
はやりのAIや仮想通貨といったワードとは全く関係なく、特に特殊な成長軌道が目指せる業態でもないのに突然10倍もの上昇をみせる、株と言うのは何処から火が噴くかわからない改めて難しさを感じさせる銘柄になっています。

第2位は2722アイケイです。
カタログ通販会社でテレビ通販プライムダイレクトや韓国化粧品店も経営しています。
株価は499.5円→4280円と756.85%の上昇。

1位の北の達人と共に通販会社ですので、店舗型よりも通販会社に勢いが出てきているのかもしれません


第3位は3053 ペッパーフードサービスです。
株価597.5円→5030円と741.84%もの上昇を見せています。
ペッパーフードサービスは都心ではよく見る「いきなりステーキ」を収益の柱にしている飲食業界で、ペッパーフードから店舗を順次いきなりステーキに変更中です。
人件費の高騰で儲けが少なってきている飲食業界ですが、ペッパーフードサービスの上昇を見ていると、

アイディア一つで大きな成長を期待できる事をまだまだ見せつけています。
時価総額は1000億円を既に超えていますが、今後は地方にも店舗を広げていき、より大きな成長を遂げる可能性があるかもしれません。


第4位は東証2部の8023 大興通で、こちらは株価177円→1315円と642.93%の上昇になっています。
大興通の正式名称は大興電子通信で通信機器を取り扱っています。
中小企業向けクラウドビジネスに注力をしており、ソリューションサービスに近年特化しています。

日本通信との提携が株価にプラス材料として評価され、2017年一気に株価の上昇を見せました。

第5位は3810 サイバーSでこちらは389円→2575円と561.95%の上昇になっています。
ゲーム関連として人気化して一時7000円以上の株価を付けましたが、その後萎んできている動きです。
売上高の予想は38億と小さい割に時価総額は160億円とかなり割高な所で推移しているので、今後のゲーム開発でヒットを飛ばせるかが株価の分かれ目になって来そうです。

5位以下で気になる銘柄は、6541 グレイシス(510.61%上昇)と3825 REMIX(350%上昇)です。
6541 グレイシスはマザーズ市場に上場している銘柄で、産業機械マニュアルの作成・管理、運用システムや企画、翻訳サービスを提供すると言った非常にニッチな事を行っている業態です。
PER140倍と高値まで買われていますが、高収益を生み出す企業体質が構築されているようで今後も順調な成長があってもおかしくない銘柄です。

3825 REMIXは中古車査定システムを展開している会社ですが、子会社にビットコインの取引所や決済する関連会社を持っており仮想通貨関連の筆頭として知られている銘柄です。
直近の価格は600円台まで下がってしまいましたが、2017年6月には1800円台をつける動きを見せており、非常に値動きがいい銘柄です。
仮想通貨関連の決済業務の収益性が疑問視され人気化に陰りが見えてしまいましたが、仮想通貨事業は成長ジャンルに違いがありませんので安いところは拾っても面白いかもしれません。

 

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2.銘柄の下落ランキング、ワースト銘柄は

 


続いて相場全体が上昇しているにも関わらず、あえなく下落してしまった銘柄についてみていきます。

 

騰落率下位30銘柄      
銘柄コード 銘柄名 2016年終値 2017年終値 騰落率
2035 日経VI 14970 2523 -83.15%
1552 VIX短期 36400 9910 -72.77%
2388 ウェッジHD 1045 324 -69.00%
5103 昭和HD 241 95 -60.58%
3753 フライトHD 1668 691 -58.57%
3974 TBCSCAT 3455 1456 -57.86%
1689 ガスETF 7 3 -57.14%
1561 VIX中期 24620 12290 -50.08%
3970 イノベーション 3390 1703 -49.76%
3960 バリュデザ 4045 2052 -49.27%
4572 カルナバイオ 2125 1128 -46.92%
7906 ヨネックス 1357.5 724 -46.67%
1757 クレアHD 41 22 -46.34%
6177 AppBank 940 510 -45.74%
4596 窪田製薬 1044 570 -45.40%
3936 グロバルウェ 5000 2739 -45.22%
4585 UMNファーマ 1030 566 -45.05%
8925 アルデプロ 157 88 -43.95%
3845 アイフリーク 425 239 -43.76%
2193 COOK 1075 607 -43.53%
6181 パートナーA 618 353 -42.88%
2440 ぐるなび 2325 1338 -42.45%
6038 イード 1560 919 -41.09%
6190 PXB 1900 1125 -40.79%
3689 イグニス 3080 1830 -40.58%
3967 エルテス 3260 1963 -39.79%
6659 メディアリンク 716 435 -39.25%
7183 あん保証 665 407 -38.80%
3264 アスコット 512 314 -38.67%
3698 CRI・MW 3135 1941 -38.09%


下落率1位は2035 日経VIで株価14,970円→2523円の▲83.14%、下落率二位は1552VIX短期で株価36,400円→9,910円の下落になっています
共に日経平均株価のボラテリティが拡大するときに連動して上がるよう設計されているETF/ETNですから、このように株価が下がらない状況では連動して下がっていくのは仕方のないところです。
個別銘柄でトップの値下がりを見せたのは、第3位の2388 ウェッジHDで、株価1045円→324円まで下がっています。
ウェッジホールディングスは海外の子会社を通じてタイ・カンボジアで2輪ローン事業を手掛けていますが、タイの子会社の価値が大きく減損したことを皮切りに、株価がさえないまま3分の1になってしまいました。
その他の値下がり率の銘柄を見ていると、4596窪田製薬や4572カルナバイオ、4585UMNファーマなどバイオ関連の小型株がいいところなしで株価を下げていっています。
バイオ関連は開発進捗によって一時的に人気化するものの、安定的な収益確保に至るまでは時間がかかる為、いつまで経っても収益化しなくてじり貧相場が続いています。

 

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3.2017年注目だったワードの上昇率は?!

 


注目テーマに該当する銘柄の2017年の動きを見てみましょう。
2017年の株式銘柄の注目テーマは全個体電池、人工知能、量子コンピューター、仮想通貨という言葉が良く聞かれていました。
全個体電池の分野を手掛けている5218 オハラは830円→3,425円に上昇、人工知能の分野で有名な6172メタップスは期待が高すぎたのか4,050円→3,005円と下落してしまうイマイチな展開になっています。
量子コンピューターの分野を手掛けている6864 NF回路は669円→2543円まで上昇、仮想通貨分野に関連してくるポイントサイトを開設している3696 セレスは1682円→2,318円と堅調な動きになっています。
注目ワードの内、人工知能に関しては収益化するのはまだまだ先になるのにもかかわらず、株価は2016年から高くなっていたようで、2017年は揺り戻しで下がっている動きになっています。
その他の人工知能関連となる3961シルバエッグなども下げており、人工知能関連の底値が近いのかに注目です。

 

4.2018年はどのようになる

 


2018年の相場の不安定要因として日銀総裁の任期切れで次期日銀総裁がどうなるかについて注目が集まります。
可能性は低いと思われますが、仮に金融緩和縮小、特にETFの買い入れ縮小や見送りに金融政策が傾くとなると株価に対してマイナスの影響を与えるでしょう。
個別としては楽天が携帯電話会社事業に参入したことにより競争が激化し、ソフトバンクを含め各携帯電話会社の株価の足を引っ張るかもしれません。

 

マイナス要因は少し見えるものの、全体的にはプラス要因が多いのが2018年の相場です。

昨年の衆院議員総選挙で自民党が大勝した事により、政権基盤が盤石になっている点は2018年も変わらずプラス材料として評価されます。
現政権は株価を上げる事に意識をもった政策を推し進めていくとおもわれますので、日銀総裁人事でも急な方向転換をするような人事は行われず、NISAの導入やGPIFの改革等で引き続き大型株を中心に株価を押し上げていくと考えられます。
海外要因もこれと言って不安な部分はありませんので、2018年の日経平均株価は30,000円の大台をうかがう展開になっても不思議はないでしょう。

 

2017年は通販事業を手掛けているような比較的地味な会社の株価が最も高いパフォーマンスを残しました。
対して2016年に人気だった人工知能関連はイマイチな動きに終始してしまいました。
2018年、どの銘柄が急上昇するのか今のところわかりませんが、大発会は好スタートを切っています。

日本銀行の買いが期待できる大型株の堅調な流れに乗ったり、急上昇しそうな小型株を発掘したりしてみるといいでしょう。

 

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まとめ

 


・2017年の株式相場を振り返る
・2016年の終値から最も上昇したのは2930北の達人
・通販業の小型株で好調だったところが出た模様
・一方で人工知能関連など去年流行した銘柄はお休み
・2018年大型株は安定的に推移、一部の小型株は人気になる可能性がある

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