過去のビットコインの価格変動からビットコインの歴史とリスクを見る

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ビットコインバブルが到来しました、ビットコインを始めとする仮想通貨が始まってからまだ10年にも満たない期間ではありますが時価総額や取引高や価格が急騰しています。

 

ビットコインを保有する人も増加の一途を辿っており、今まで株式やFX取引を行っていた投資家がビットコインを始めとする仮想通貨投資に移行していきているからです。

 

これからビットコインを始めたい人は多いですがまだまだ認知度が低いのも事実です。

 

そこで今回は「過去のビットコインの価格変動からビットコインの歴史を振り返る」についてご説明させて頂きます。

 

 

目次

1.ビットコインの始まり

2.ビットコイン相場の歴史

3.ビットコインの価格変動の要因

4.ビットコインの歴史からリスクを見る

 

1.ビットコインの始まり

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ビットコインについては未だに謎の部分がありますが始まりは2008年に「サトシ・ナカモト」と名乗る人物が自分のブログにビットコインに関する論文を発表したことになります。

 

そこではサトシ・ナカモト氏が作ったプログラムコードがオープンにされていたため、ブロックチェーン技術などに興味の持ったエンジニア達がそのプログラムコードを使いビットコインを開発したとされています。

 

このサトシ・ナカモト氏に関しては未だ本人が特定されておらず個人なのか団体なのかもしくは日本人なのかその他の国籍なのかもわかっていません。

 

ビットコインの最初の取引

 

ビットコインの最初の取引は2010年5月22日になります。フロリダに住んでいるエンジニアがビットコイン開発者のフォーラムに「ビットコインでピザを買いたい」と投稿したことになります。

 

その投稿に「ピザ2枚=1万BTCで交換する」とあるピザ屋が対応しました。

 

これが有名な「ビットコイン・ピザ・デイ」と呼ばれるビットコインが初めて物と交換できて価値が認められた日です。このピザ屋は現在価値に直すと(1BTC=80万円で計算すると)80億円にもなります。

 

ビットコインの始まりのポイント

 

・サトシ・ナカモト氏の2008年11月に発表された論文により始まった

・最初の取引は2010年5月22日のビットコイン・ピザ・デイ

・当初は1万BTC=20ドルほど

 

ビットコインの価値が認められた理由

 

運用当初はただ同然だったビットコインがなぜこれほどまでに価値が上がったのかは理由があります。ビットコインは実体がなく、あくまでもウェブ上の数字のみのお金になるため普通ならばリスク怖くて普及しないと思います。

 

このリスクに対応したのが「ブロックチェーン」になります。ビットコインはこのブロックチェーン技術によって偽造や不正などが極めて起こりづらい構造になっています。そのためビットコインには信用が付き価値があがりました。

 

次にビットコインは10分おきに行なわれる採掘(マイニング)によって新規発行されるようにプログラムされているため国や企業などの影響を受けることがありません。

 

つまり誰からもコントロールされることがないため通常の通貨のようにインフレを起こしたり、デフレを起こしたりすることがありません。

 

そのため安定した供給が行われるという信頼が生れ、自国の通貨が不安定な地域の人々が資産をビットコインに替えて持っておこうという動きがありました。

 

そしてビットコインの最大の特徴の1つに発行上限あることが挙げられます。ビットコインは有限で2100万枚が上限になっていて、2041年には全てのビットコインが発行されることになります。

 

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つまり、有限の資産として知られている「金」と同じように考えられるようになったと言うわけです。ビットコインの新規発行である採掘も採掘のたびに難易度が上がり、その計算も複雑になってきています。

 

難易度が高くなる=ビットコインの価値も上がることからしばしば金と似ているとも言われています。

 

ビットコイン価値のポイント

 

・ブロックチェーン技術により不正や偽造が起こりにくい構造のため信頼性が高い

・有限のため価値がどんどん上がる

・金とよく似た性質がある

・国や企業の影響を受けない

 

2.ビットコイン相場の歴史

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ビットコインは2009年頃から本格的な運用が開始されました。ビットコイン相場の歴史を見ていきましょう。

 

ビットコインの価格の上下は「需要と供給」によって変動します。需要が上がれば価格が上昇し、需要が下がれば価格が変動します。

 

ビットコイン相場の歴史

 

 

・2009年ビットコインの誕生 1BTC=0.002ドル(約0.2円)で始まる。

 

・2010年5月22日 初めてビットコインに価値が付く 1万BTC=2枚のピザになる。

 

・2010年8月17日 初めてビットコインに価格が付く 1BTC=0.076ドル(約6円)になる。

 

・2011年には1BTC=0.3ドル(約24円)に上昇する。

 

・2012年~2013年 キプロス危機により世界中がリスク回避先としてビットコインを購入したため価格が上昇し1BTC=5~13ドル(約400円~1200円)になる。

 

・2013年11月には米国上院委員会の公聴会で仮想通貨が合法的な金融サービスだと認められるとビットコイン価格は一気に上昇し1BTC=1,000ドルを突破する。

 

・2013年末1BTCあたり1,100ドルを突破(約12万円)特に中国人によるビットコインの爆買いによるところが大きく、自国に資産を人民元から他の金融商品に移そうという流れが加速したためです。

 

・2013年12月中国当局が金融機関によるビットコイン取引を禁止、ビットコイン価格は一気に4000ドル(約4万円)に暴落する。

 

・2014年米国のインターネット販売会社であるOverstock社がビットコイン決済を採用

 

・2014年2月マウントゴックス事件1BTC=600ドル(約6万円)程度に落ち込む

 

・2014年4月中国銀行がビットコインの取引口座を閉鎖発表。1BTC=300ドル程度まで落ち込む。

 

・2014年米国のビットスタンプ(ビットコイン取引所)でハッキング事件が起こると1BTC=200ドルを割り込みました。

 

・2015年欧州司法裁判所がビットコインを事実上の通貨と認めるとビットコインの価格は上昇する。1BTC=400ドル

 

・2016年徐々にビットコインの価格が上昇してくる。ビットコインの半減期7月に向けて1BTC=800ドルほどで推移。

 

・2016年5月日本でも仮想通貨法が可決される。

 

・2016年イギリスのEU離脱などで再びリスク回避先としてビットコインが買われる。

 

・2016年8月香港の仮想通貨取引所「ビットフィネックス」がハッキングされたというニュースでビットコイン価格は1日で15%~20%も変動した。

 

・2017年1月 ビットコインは史上最高値を更新1BTC=1300ドル

 

・2017年4月 日本国内で初めて仮想通貨を規定した法案が施行される。

 

・2017年5月 ビットコイン価格が高騰し一気に1BTC=3000ドル(30万円)を突破する。

・2017年9月ビットコインの分裂への期待から価格が高騰し続ける。1BTC=5,000ドル~6,000ドルで推移する。

・2017年11月ビットコイン分裂中止発表。1BTC=8,000ドル(約80万円)

 

ビットコインの歴史から価格の変動要因を読み取る

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以上のビットコインの価格推移の歴史を見てみると世界で起こる経済的ネガティブなニュースが流れるとリスク回避先としてビットコインが買われることがわかります。

 

特にキプロス危機やイギリスによるEU離脱といった事件の直後にビットコインの価格が上昇していることからわかります。

 

これは有事の金ではなく、有事の仮想通貨買いが進んだ影響からです。国の財政が破たんし、デフォルト危機や預金封鎖などに備えて世界中で使える共通の通貨であるビットコインを買う人増加するからです。

 存在感の大きい中国市場

 

ビットコイン価格には中国の存在も非常に大きいといえます。少し前まではビットコイン人口の1位を誇っていた中国(現在は日本人)でのビットコインに対する動きは価格にも大きな影響を及ぼします。

 

ビットコインの採掘も盛んに行なわれていて、中国の農村部などにはマイニング施設が数多く存在しているようです。

 

中国には資産の持ち出し制限があり、海外で買い物をする場合中国人は年間10万元までの上限があります。このことから中国元からビットコインへ資産を変える中国人が続出したとされています。

 

そのため、2013年12月に中国当局が金融機関のビットコインの取扱を禁止を発表するとその翌日には価格が大幅に下落したということです。

 

ビットコインの大きな課題

 

ビットコインの価格上昇は留まることを知らず、「マウントゴックス事件」の際の価格下落も限定的であったことがわかります。

 

マウントゴックス事件とは、2014年2月に東京都、渋谷区にオフィスを構える世界最大のビットコイン取引所が経営破たんし、当時の経営者が逮捕された事件になります。

 

この事件はビットコインやブロックチェーンの技術に問題があったわけではなく、経営者がビットコインを使い込んだもしくはハッキングされたことによって起こった事件になります。

 

システムエラーを狙われて、何度もビットコインを誤送信したことによりビットコインが盗まれたということです。

 

このように、ハッキングや取引所の破綻や中国政府の動きなどでネガティブなニュースが発表されると価格は下落しているようです。

 

国際的な認知が与える影響

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国際的にビットコインが通貨として認められたと発表されると信頼性が上がり、価格が高騰していることがわかります。

 

特に欧州司法裁判所や米国の上院委員会等でビットコインが通貨と認定されることで信用度が上がります。

 

特に2013年に当時のFRBのバーナンキ議長がビットコインを認める発言をするとビットコインの価格が上昇しました。このように世界の各国の規制やルール、要人の発言によってもビットコインの価格は変動します。

 

2017年に入ってからはビットコイン分裂による期待感からビットコイン価格は上がり続けています。ビットコインが分裂する際に新しい通貨が寄与されることから買いが集中しています。

 

ビットコインの開発者たちの動向や技術的な問題でも価格は変動します。ビットコインの最大の魅力である「ブロックチェーン」の技術はまだまだ未知数なことが多く、システム上の問題や欠陥などが見つかれば直ぐに相場は変動します。

 

 

ビットコインの歴史から見る価格変動の要因のポイント

 

・需要と供給で変動する

・世界各国のビットコインに関する規制で変動する

・世界経済の状況

・取引所の信頼性に関するニュース

・ビットコインの技術的問題

 

4.ビットコインの歴史からリスクを見る

 

 

ビットコインの歴史からリスクを見てみましょう。ビットコインのリスクは大きく分けて4つ存在します。

 

①信用リスク

②価格変動リスク

③紛失リスク

④取引所リスク

 

以上の4つになります。①から順番に見ていきましょう。

 

①信用リスク

 

信用リスクとはビットコイン自体の信用問題になります。元々はただのウェブ上の数字になっていて、国や中央銀行などの後ろ盾はありません、ビットコインの仕組みなどに問題が発生した場合、信用度がなくなり何の価値もなくなる可能性があります。

 

②価格変動リスク

 

ビットコインを始めとする仮想通貨は1日で動く変動率が大きく、数%~数十%動く場合もあります。このため価格変動を利用した売買ではハイリターンを得ることができる反面、大きな損失を被ることもあります。

 

③紛失リスク

 

現在、ビットコインを管理するには自分専用のウォレットを作る必要があります。このウォレットはデスクトップウォレット、オンラインウォレット、モバイルウォレット、ペーパーウォレットなど様々な種類があります。

 

このウォレットを管理するためのパスワードや秘密鍵の管理をしっかりと行わないと最悪の場合全てビットコインを失いかねません。

 

例えば、オンラインウォレットを保有していいて、ハッキングされるとビットコインはもう戻ってはきません。

 

ハッキングされなくてもパスワードや秘密鍵を無くしてしまうとウォレットを開けることができず、永久にビットコインを使うことはできません。

 

銀行と違い、パスワードの再発行はされません。特にビットコインの扱いで注意すべきなのが「誤送信」になります。間違った送信先に送金しても銀行を介してではなく、直接のやり取りになるため「取消」ができません。

 

そして、デスクトップウォレットやモバイルウォレットを利用している場合はPCやモバイルの故障にも気を付けなければなりません。徹底した自己管理が必要になります。

 

④取引所リスク

 

信頼性の高い取引所を利用することが大切です。現在は取引所を通してビットコインを保管する人がほとんどですが、その取引所がハッキングされるリスクもあります。

 

ビットコインリスクのポイント

 

・1日の価格変動には注意が必要である

・ビットコイン自体、まだまだ技術に問題点はある

・信頼性の高い取引所を選ぶ必要がある

・ウォレットの管理を徹底的に行う、全て自己責任になる。

 

いかがでしたか。この記事が皆様の一助になれば幸いです。

 

 

著者:hironohikari

前職では大手証券会社のコンサルティング業務に携わり、現在は金融ライター兼トレーダーとして活動しています。皆様のお役に立てる情報を発信していきたいと思います。

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