ビットコイン2.0とは?

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ビットコイン2.0とは?

ビットコイン2.0をご存知でしょうか?ビットコイン2.0とはもともとのビットコイン1.0が進化したもので、ブロックチェーンの技術を使いさまざまなものに応用されています。

 

ビットコイン1.0と違いその用途は通貨だけにとどまらず金融業界をはじめとする各業界で今後取り入れられていくこと間違いないでしょう。

 

まだまだ馴染みのないビットコイン2.0について知りたい方に今回はビットコイン2.0とは?についてご説明させて頂きます。

 

 

目次

1.ブロックチェーンについて

2.ビットコイン2.0とは?

3.ビットコイン2.0に分類される仮想通貨

 

1.ブロックチェーンについて

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ブロックチェーンとはビットコインを始めとする仮想通貨を支えている技術になります。このブロックチェーンとは簡単にいうと「分散型台帳」の技術を採用しています。

 

この分散型台帳とは、従来のようにネットワークの中心にサーバーを置くいわば「中央集権型」とは異なり、特定のサーバーを置きません。

 

この分散型台帳をP2P(ピア・ツー・ピア)と言い、世界中の不特定多数のコンピューターで取引の記録を共有して保有することになります。

 

ビットコインの取引は24時間、365日世界中で行われていますが、その取引は全てオープンになっています。

 

このビットコインの取引は承認されて初めて成立します。10分ごと取引を承認したものを一まとめにして「ブロック」とし、このブロックを繋げたものをブロックチェーンと言います。

 

このブロックチェーンは改ざんや不正、ハッキングなどが難しいため公平性が高いとされています。

 

管理者や仲介業者が必要ないのでこれまで通常の通貨では決済や送金手数料に数千円もしくは金額の2%~8%程かかっていたのが、わずか数十円程度で済むようになりました。

 

 

そのためこのブロックチェーンの技術が他の分野でも注目されていて、研究が進んでいます。ビットコイン以外の仮想通貨や金融業界、不動産業界など様々な業界で取り入れられ始めています。

 

2.ビットコイン2.0とは?

 

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ビットコイン2.0はビットコインの根幹技術である「ブロックチェーン」を様々な分野で応用して利用しようとする技術や研究のことを指します。

 

ビットコイン2.0の他にはブロックチェーン2.0とも呼ばれており特定の仮想通貨を指すわけではありません。ビットコイン2.0には様々な種類がありますが特に以下の4つの技術の利用が注目を浴びています。

 

①スマートコントラクトとDAO

②独自通貨の発行とスマートプロパティ

③分散型取引所

④プライベートブロックチェーンとパブリックブロックチェーン

 

以上がビットコイン2.0の技術で特に期待されているものになります。①から順番に詳しく見ていきましょう。

 

①スマートコントラクトとDAO

 

スマートコントラクトとは字のごとくスマートに「コントラクト(契約)」を行うということです。

 

契約条件の確認から決済までの流れを自動的に行うというものです。ブロックチェーン上に契約条件や履行内容などを記録し、第3者を介さずにプログラムに則って契約を自動的に実行するため時間や費用の削減や、不正防止が実現するのではと期待されています。

 

スマートコントラクトとブロックチェーンを組合わせることで利用者同士が仲介者なしに直接取引ができます。このスマートコントラクトは既に自動販売機で利用されています。自動販売機を例にとって見てみましょう。

 

スマートコントラクトの例

手順

スマートコントラクトの定義と流れ

自動販売機

契約条件の確認

ジュースの選択と金額ボタン

イベントの発生

お金を投入する

契約履行 価値の移転

ジュースを選ぶ

決済

ジュースが出てくる

 

このように自動販売機では購入者が飲み物購入に必要な金額を自動販売機に入れてます。

 

飲みたい飲料のボタンを押すという契約が成立した場合に指定された飲み物を出すという契約が自動で履行されるように設定されています。

 

このスマートコントラクトをブロックチェーン上でできれば様々な可能性が期待できると言うわけで研究開発が進んでいるという訳です。

 

スマートコントラクトのポイント

 

・仲介業者が存在していない

・ブロックチェーン上に全ての取引が記録される

・スマートコントラクトとは取引の内容確認から履行、決済までをプログラムによって自動で行うこと

 

DAOとは?

 

DAOとは(Distributed Autonomous Organization)の略で「自律分散型組織」のことです。自律分散型組織とは、管理者がおらず自律的に予め決められたルールに則って運営される組織のことです。ビットコインはDAOの一種になり、これが世界で初めての試みになります。

 

またDACという概念もあり、DACとはDAOの会社版になります。自律分散型を会社にも応用しようとするもので自動的に予め決められたルールに則って会社を運営していくことになります。

 

DAOのポイント

 

・管理者や仲介者などが不在でも存在し運営できる組織のこと

・複雑な契約書の確認や手続きの手間がなくなる

・自動で管理・執行されるためコストカットや業務の効率化が期待できる

・ビットコインもDAOの一種

 

②独自通貨の発行とスマートプロパティ

 

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ビットコインのブロックチェーンの優れた技術を利用したサービスの開発が進んでいて、特に知られているのが以下の2点になります。

 

独自通貨の発行

・カラードコイン(Colored Coins)

・カウンターパーティー(Counterparty)

 

カラードコインとはビットコインのデータに追加情報を書き込み拡張機能を持たせるというもので、これによって株式や証券、金などさまざまな資産の取引を可能にするというものです。

 

カウンターパーティーとは独自の通貨(独自トークン)発行や取引を行う取引所が一体となったサービスのことです。ビットコインのブロックチェーンを利用した金融プラットフォームになっています。

 

仮想通貨XCPを基軸の通貨としていて、このXCPを使って独自の簡単に新しい仮想通貨を作ることも可能です。

 

カウンターパーティ―の概要

名称

カウンターパーティー(Counterparty)

アルゴリズム

Proof of Work(Bitcoin)

報酬

トランザクション

非許可型

ブロックチェーン

独自新規ブロックチェーン

ブロック作成時間

毎10分

 

独自通貨の発行のポイント

・カラードコインはビットコイン2.0のプロジェクトの一環で、ビットコインの取引データの一部を追加することで金や株式、既存通貨や証券など資産と取引を行うというものです。

 

・カウンターパーティーは独自ブロックチェーンで通貨の発行や取引所サービスを一体化したサービスです。

 

スマートプロパティとは

 

スマートプロパティとは株や債券、不動産や株式など資産の所有権の移転契約をブロックチェーン上で行うというものです。

 

スマートプロパティのポイント

 

・スマートプロパティは仮想通貨以外の資産の取引をブロックチェーン上で行うことができ、まさにビットコイン2.0の概念が当てはまるもの

・イーサリアムの登場によりスマートプロパティの開発や研究が進んだ

 

③分散型取引所

 

分散型取引所とはブロックチェーンのP2P(ピア・ツー・ピア)技術によって仲介業者(証券会社などの金融機関)がなく、利用者同士が直接取引できるプラットフォームのことです。

 

分散型取引所によりビットコインは売却まで自分で保管することになるので取引所でのハッキングのリスクが無くなります。更に、仲介業者がなくなるため手数料を払う必要もなくなりコストダウンに繋がります。

 

デメリットの面では既存の取引所に比べて取引が少なくなるため板が薄くなる場合がほとんどです。

 

分散型取引所のポイント

 

・ビットコインなどの資産は自分で管理する必要がある

・ハッキングのリスクが格段に減る

・取引手数料が安い

・取引所を介さないで直接ユーザー同士でやり取りができる

 

主な分散型取引所

・EtherDelta

・Openledger

・Waves Lite Client

 

④プライベートブロックチェーンとパブリックブロックチェーン

 

ブロックチェーンは大きく分けて2種類に分類されます。1つは特定の会社や団体などの限られた領域の人のみアクセスできるプライベートブロックチェーンで、2つめが誰でもアクセスすることができるパブリックブロックチェーンになります。ビットコインはパブリックブロックチェーンに該当します。

 

パブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンの比較

 

パブリックブロックチェーン

プライベートブロックチェーン

管理団体

データ改ざん

ほぼ不可能

可能

信頼性

高い

管理団体の信頼性の高さによる

 

このようにパブリックブロックチェーンはP2Pシステムによって不正の可能性がほとんどありません。反対にプライベートブロックチェーンのように管理団体が存在すると不正のリスクが出てきます。

 

非許認可型と許認可型とは

 

ビットコインのように誰でも身分証明や契約なしに参加することができるブロックチェーンを非許可型ブロックチェーン(Permissionless blockchain)とも言います。

 

反対に特定の団体によってブロックチェーンの運営が行われている場合は許可型ブロックチェーン(Permissioned blockchain)と言われています。

 

パブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーン、非許認可型ブロックチェーンと許認可型ブロックチェーンの分類の仕方は誰がブロックチェーンを承認するのかとだれがブロックチェーンに参加できるのかによって分類が変わってきます。

 

例えばブロックチェーンが誰によって承認されるかで考えてみるとプライベートブロックチェーンは許認可型ブロックチェーン、パブリックブロックチェーンは非許認可型ブロックチェーンに分類されます。

 

非認可型ブロックチェーンの課題としては監視が難しいのでマネーロンダリングとして利用されるリスクやマイニングの報酬として通貨を用意する必要があるためコストがかかります。

 

この課題を少しでも克服するために作られたのが許認可型ブロックチェーンです。認可型はマイニングの必要がないため報酬のコストダウンができ、管理者がいるためマネーロンダリングのリスクもありません。

 

パブリックブロックチェーンのポイント

 

・誰でも参加できる

・世界中のパソコンで取引の承認を行う

・管理者がいない

・ビットコインはパブリックブロックチェーンを採用している

 

プライベートブロックチェーン

 

・一部の人のみ参加できる

・一部のネットワーク参加者によって取引記録が作成される

・管理者が存在する

 

 

3.ビットコイン2.0に分類される仮想通貨

 

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ビットコイン2.0に分類される代表的な仮想通貨について見ていきましょう。

 

Ethereum(イーサリアム)

 

イーサリアムはビットコインに次いで時価総額第2位の仮想通貨です。そのため認知度が高く、スマートコントラクトの実現のためのプラットフォームで金融やビジネスなど幅広い分野で利用されています。

 

このスマートコントラクトの利用にはEthereumの通貨であるイーサーが必要なためその価格は高騰しています。このことからイーサリアム=仮想通貨と思われていますが、イーサーの供給の上限はありません。

 

イーサリアムの特徴は契約情報を分散管理で管理することにあります。

 

例えば不動産という資産を例にとると、不動産を売却する際に登記の書類の作成や法務局への提出、代金の受取完了までの一連の動きを全てデジタル化しようというものです。

 

このようにイーサリアムを資産管理のためのプラットフォームと捉えると活用の幅がぐんと広がります。そのため不動産や株券、債券などの証券から相続手続きまで幅広い分野で活躍が期待できます。

 

Ripple(リップル)

 

リップルは独自のサービスを提供する仮想通貨のことで、ブロックチェーンの技術を応用して利用されています。2004年にカナダのウェブ開発者であるRyan Fuggerによって開発されました。

 

リップルはXRPと呼ばれる基軸通貨単位を使っており、ビットコインよりも扱いやすいというメリットがあるため世界中の金融機関や企業が採用しています。

 

決済にかかる時間は短く、コストも低く、着金確認や支払いの追跡なども行えます。リップルは円やドル、金や他の資産の取引を行うことを目的としています。

 

リップルは世界中の銀行が直接取引することを目指している即時決済システムだと言えるでしょう。

 

EthereumとRipple の概要

 

Ethereum

Ripple

公開日

2014年1月2日

2013年9月26日

システム

Ethereum Proof of Work/Proof of Stake

Rippleコンセンサスアルゴリズム

承認

非許可型

許可型

公開

パブリック

パブリック

ブロックチェーン

独自新規ブロックチェーン

独自新規ブロックチェーン

ブロック作成間隔

約15秒毎

数秒

 

イーサリアムのポイント

 

・ビットコインに次いで取引量や時価総額の多い通貨

・スマートコントラクトを実現したプラットフォーム

・イーサリアムはブロックチェーンの分散管理技術を契約情報に応用したもの

 

リップルのポイント

 

・決済の時間やコスト削減に成功したブロックチェーン

・リップルは高速決済のため特定の承認者を置いている

・投機的な目的で基軸通貨のXRPが売買されているため価値は不安定である

・世界中の金融機関や企業が続々と採用し始めている

・時価総額第3位の仮想通貨

 

いかがでしたか。この記事が皆様の一助になれば幸いです。

 

著者:hironohikari

前職では大手証券会社のコンサルティング業務に携わり、現在は金融ライター兼トレーダーとして活動しています。皆様のお役に立てる情報を発信していきたいと思います。

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