超簡単【資産防衛術】金投資の基礎

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金は、有事の際の資産として人気がある現物資産です。経済不安や災害、戦争の際には紙幣から金に資金が流れていることでも知られています。

 

金には金利は付きませんが、資産価値が目減りすることがないのでインフレ時には人気の投資先になります。

 

金は、為替取引と同様に世界中で取引をされています。この金投資が再び注目を浴び始めていることをご存知でしょうか?今回は【資産防衛術】金投資の基礎についてご説明させて頂きます。

   

資産を守りたい方、金投資に興味のある方、投資の初心者など全ての方にご説明させて頂きます。

 

 

目次

1.金について

2.金投資の方法

3.金の税金

4.金の未来

5.金を購入方法

6.金を売る時のポイント

 

1.金について

 

金は、現物資産としてだけではなく、装飾品などにしてもその永遠の輝きから人気があります。金は、世界中で取引され、価格は日々変動しています。世界中のどこでも取引することもできます。

 

金の国際価格は、1トロイオンス(31.035グラム)当たりを米ドル建てで示されています。国内で金を購入する場合は、金の国際価格を為替レートに基づいて計算し更にトロイオンスをグラムに変えて表示されます。

 

つまり、為替レート(米ドル/円)と金は密接に関係していることになります。当然ですが金を購入する場合は、円高時の方が安く買えます。逆に、売却する際には円安時に売却すると高く売ることができます。

 

為替レートと金価格参考表 1トロイオンス=1,300ドル

為替レート(米ドル/円)

1トロイオンスの価格

1グラム当たりの価格

90円

1,300ドル×90円=117,000円

117,000円÷31.035=3,769円

100円

1,300ドル×100円=130,000円

130,000円÷31.035=4,188円

110円

1,300ドル×110円=143,000円

143,000円÷31.035=4,607円

120円

1,300ドル×120円=156,000円

156,000円÷31.035=5,026円

以上が為替レートと金価格の関係を表に表したものになります。これを見るといかに金が為替に影響されやすいのかがご理解いただけたと思います。

 

2.金投資の方法

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金投資の方法についてご説明させて頂きたいと思います。金投資の方法としては、様々な方法があります。主な金投資の方法を以下にまとめてみました。

 

①金の売買差益を狙う

②金の積立

③金の投資信託を購入する

④預金の代わりや分散資産の一環として保有する

 

以上が主な金投資の方法になります。では①から順番に更に詳しくご説明させて頂きます。まずは①からです。

 

①金の売買差益を狙う

 

文字通り、金を売買することによって利益を上げる方法になります。金の価格は日々変動しますので「安い時に買って、高い時に売る」に限ります。

 

金の価格は、一体どのような要因で上がったり、下がったりするのでしょうか?続いてご説明させて頂きます。

 

【金価格が上がる理由】

・各国の中央銀行が金を購入すると決定した場合

・戦争やテロなどが勃発した場合

・株価が下落した場合

・金利が低下した場合

・原油の価格が上昇した場合

・金ETFで金に投資をする機関投資が増え、金の需要が爆発的に伸びたため

・インフレ傾向の場合

・通貨不安の場合

などが金価格の上昇の理由として挙げられます。まずは、中央銀行の金購入の場合です。各国の中央銀行は、外貨準備の一環として金を保有しています。国の銀行が金を購入するのでその規模は大きく、価格の変動理由になります。

 

続いて、情勢を不安定にさせる戦争やテロが発生すると、人々は通貨などを安全資産の金にシフトさせえていきます。「有事の金」と呼ばれるように、金は有事の際には需要が増加するので金価格が上昇するというわけです。

 

株価が下落する経済不安の時も安全資産の金への投資が盛んになり、価格を押し上げる一因になります。

 

意外な関係に思われる原油と金ですがこの2つも関係しています。原油が高騰すると物価も上昇するためインフレ傾向になります。

 

すると、通貨の価値が下がってしまうので、通貨を金に替えて資産の目減りを防ごうとする動きがでます。この結果金価格は上昇してしまいます。

 

金を投資信託の投資先として購入することが増えたことも金価格の上昇につながっています。

 

投資信託は多くの投資家から数億~数十、数百億円もの資金を預かり、運用しますので金相場への資金流入は計り知れず、価格を押し上げる要因になります。

 

インフレの際は、通貨の価値が下がるので価値が下がらない金へと資金が流れるので金価格が上昇します。

 

最後は通貨不安です。金は、世界中で売買できるため「国籍のない通貨」として利用できます。このため、通貨不安の際には自国の通貨を金へと替える人が増えるため金価格が上昇します。

 

【金価格が下がる理由】

続いて金価格が下がる理由について見ていきましょう。価格が下がる主な理由は以下になります。

・各国の中央銀行の金売却

・金利の上昇

・株価の上昇

・インフレ懸念が消える

・世界情勢が安定している

・原油価格の下落

・機関投資家の金売却

 

などが金価格を下げる主な要因になります。上から順番にご説明させて頂きます。まずは、カ国の中央銀行の金の売却です。金の需要が下がることになり、金価格を下げます。続いて、金利の上昇です。

 

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ご存知の通り、金には金利が付きません。つまり保有している期間は、資産が増えることがないと言うことです。金利が上昇している時は、金を通貨に換えて金利収入を得るため金の需要が下がり、金価格が下がります。

 

続いて株価の上昇です。株価が上昇している場合、株価が更に上がる可能性があるため金から株へとシフトされる傾向があります。株には配当金も付くため資産が増えていくからです。

 

インフレの懸念が無くなる場合、デフレへと移行していきます。つまり通貨の価値が上がる問うことです。この場合も金から通貨への動きとなるため金価格は下降します。

 

世界情勢が安定していると、経済が活発化し、資産が増えない金よりも株や債券などの投機性の高い資産へとお金が流れていきます。そのため金の需要が下がり、金価格も下がります。

 

原油価格の下落も金価格の下落につながります。最後に投資信託を運営する機関投資家が金を売却し場合にも金価格は下落します。

 

以上が金価格の上昇理由と下降理由になります。

 

②金の積立

 

お金がない人には少額から始めることのできる金の積立がお勧めです。金の積立とは、積立貯蓄と同じで、毎月一定金額を金融機関から引落して金を積立てすることです。買付けた金は現物として受取ることも可能です。

 

一般的に3,000円から1,000円単位で積み立てることができるため無理なく続けることができます。金の積立は、一度に購入するよりも時期を分散されることができるため効率よく積み立てることができます。

 

③金の投資信託を購入する

 

最近は、分散投資の一環で投資信託に金を組み込む商品が続々と誕生しています。金には資産を増やすことと、資産を防衛する性質があるため経済不安の際に威力を発揮する金をポートフォリオに組入れる投資信託が人気があります。

 

④預金の代わりや分散資産の一環として保有する

 

資産を分散する場合、金は株やその他の金融商品と反対の動きをすることが多いので10%ほど保有したら良いといわれています。売買する目的というよりも資産の防衛や維持目的で自分の資産を10%ほど金に替えると良いでしょう。

 

以上が主な金投資の方法になります。

 

3.金の税金

 

金を売却して利益が出た場合、その利益は「譲渡所得」として分類されます。

 

譲渡所得は年間で50万円の控除があるため、他の譲渡所得と合わせて50万円以上の利益が出た場合に税金を支払うことになります。

5年を境に、保有期間によっても課税される譲渡所得の計算は違ってきます。

 

・金を購入し、5年以内で売却した場合(短期譲渡所得)

金の売却益+その他の譲渡益-50万円

 

例えば、300万円で買った金を2年間保有して500万円で売却した場合、500万円-300万円-50万円=譲渡所得150万円になります。

 

・金を購入して、5年超で売却した場合(長期譲渡所得)

(金の売却益+その他の譲渡益)-50万円}×1/2

*金の売却益=売却価格-(取得価格+売却費用)

 

同じ条件で見てみると。500万円-300万円-50万円×1/2=譲渡所得75万円

つまり、5年以上保有して売却した方が、税金が少なくて済むと言うことです。では、仮に売買で損を出してしまった場合の税金はどうなるのかを見ていきましょう。

 

金投資で損を出した場合

 

利益が出れば良いですが、損をする場合もあります。損をした場合の金の税金は一体どうなるのでしょうか?

 

まず、所得区分が①譲渡所得②雑所得③事業所得になるのかで決まります。

①譲渡所得

譲渡所得の場合、損失と他の譲渡所得を合算することができます、

②雑所得

他の雑所得と損益通算することができます。

③事業所得

損失は他の所得と損益通算することができます。損失は青色申告をしている場合、翌年以降3年繰越控除を受けることができます。

 

2012年から金を売却する時に売却金額が200万円を超える場合は、貴金属店から自動的に税務署へ「支払調書」が自動的に提出されることになりました。

 

つまり、金の売買には税務署の監視が入るということです。

 

4.金の未来

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中国、インド、ブラジル、ロシア、南アフリカの富裕層で金の需要が伸びていると言われています。

 

世界の基軸通貨の米ドルと米国債の破綻の予想も相まって、金価格は今後も伸び続けるであろうとされています。

 

特に中国の富裕層と中国政府による金購入はまだまだ続くとみられています。中南米屈指のブラジルでは、金鉱山の採掘が新たに進んでいます。

 

5.金を購入方法

 

金の現物はどこでどのように購入すれば良いのかをご説明させて頂きます。金を購入する場合は①貴金属商②商品先物業者の2種類あります。

 

①貴金属商

 

国内で有名な貴金属商は何と言っても「田中貴金属工業」や「徳力」「石福金属興業」などになります。

 

この3社は日本3大貴金属商として知られていて、特に田中貴金属工業は主要都市に120店舗以上の特約店を持っています。

 

この3社の他には住友金属鉱産や三菱マテリアルなどもあります。一部金商品は銀行や証券会社でも購入することができます。

 

②商品先物業者

 

商品先物業者とは、コモディティと呼ばれる貴金属などと穀物などの農産物を市場で売買する業者のことを言います。

 

この商品先物取引は、一般の投資家が行うのではなく投資のプロが利用します。金の現物取引において、この商品先物業者は貴金属商よりも安く買えることができます。

 

有名な商品先物業者には、第一商品やエース交易、フジトミなどがあります。

 

金の現物を安く買う方法

 

金の現物を安く買う方法とは、一体何でしょうか?金を安く買うにはやはり商品先物業者で金の現物引受けを行うことが一番でしょう。

 

この現物引受けは、金を卸値で買うことができるため余計なコストがかかりません。金の現物引受けの方法とはどのようにすれば良いのかを見ていきましょう。

 

現物引受けの手順

①商品先物業者と取引契約を結ぶ

②証拠金を口座に振り込む

③現物引受けで買うことを業者に伝える

④金の現物を受取る

 

①から順番に説明していくと、まず、業者と取引契約書を結び、自分の口座を開設します。②続いて取引を始めるための頭金とも言える証拠金を口座に振り込みます。

 

③金の買い注文を出します。金には2ヶ月ごとの取引期限のある「限月」と「当限」というものがあり、特に注文では業者に現物引受けで買うことを伝えなければなりません。

 

④限月の最終取引日までに証拠金以外の代金を入金して、金を受取りに行くもしくは郵送されてきます。

 

商品先物業者は、貴金属商と違ってキロ単位で購入ができますが、刻印などは選ぶことができません。

 

6.金を売る時のポイント

 

金は一度買うと長期間保有する人がほとんどですが、中には売却したい人もいます。金の売却とは一体どのようにすれば良いのか、また注意点についてご説明させて頂きます。

 

現在、金の買取業者はどんどん増えているのが現状です。基本的な金を売る際のポイントを以下にまとめてきました。

 

・金を購入した店で売却も行う

・保有期間はできるだけ5年以上にする

・消費税が上乗せされる

・支払調書制度がある

 

上から順番にご説明させて頂きます。まずは、金を売る場合、買った店で売ると鑑定にかかる手数料がかからなくて済みます。

 

成分の分析などの名目でかかることが多いのでなるべく金を購入し店で売却しましょう。

 

続いて、金は保有した期間によって税金が変わってきます。5年超の保有になるとかかる税金が格段に安くなります。なるべく5年を超えてから売却しましょう。

 

金は、買い取ってもらうため売却益+消費税分を受取ることができます。これは非常に嬉しいですね。

 

最後は、1回の売却益が200万円を超えたり、金を1キロ以上売却した場合は自動的に税務署に連絡が行くというものです。税務署に知られたくない場合は、小分けに売却すると良いでしょう。

 

いかがでしたか。皆様の一助になれば幸いです。

 

著者:hironohikari

前職では大手証券会社のコンサルティング業務に携わり、現在は金融ライター兼トレーダーとして活動しています。皆様のお役に立てる情報を発信していきたいと思います。

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