AmazonのWhole Foods Market買収の影響は?

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先月、Amazonはオーガニック食品を扱うWhole Foods Marketを約130億円で買収したと発表しました。

その理由としては、Amazonは食料品ビジネスの拡大を狙う一環としてWhole Foods Markeの買収に至ったと言われています。

 

この件について前向きにとらえる意見もありますが、その一方でネガティブな見方も無視できません。

AmazonのWhole Foods買収は疑問の残るものとなっています。

 

果たして、AmazonはWhole Foodsを買収することによってどこを目指しているのでしょうか。

そして、実際にその影響はどのようなものがあるのでしょうか。

それ以降の株価を見ながら、今後AmazonやWhole Foods Marketの株は投資対象銘柄として魅力があるのか検討していきましょう。

 

目次

 

なぜWhole Foods Marketなのか?

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日本でもオーガニック食品に注目が高まり、そういった食品を扱う小売店が増えています。

このオーガニック商品に対する需要の高まりは世界中で起こっていると言いでしょう。

その小売りの代表となるのが、米国発の「Whole Foods Market」です。

米国以外にも世界の各地に店舗を構え、健康志向な顧客から支持を得ています。

 

しかし、「Amazonが食品ビジネスを拡大しようとしているのなら、なぜもっと規模の大きなスーパーマーケットチェーンを選ばなかったのか」という疑問が出てくるでしょう。

今年発表になった「Global Powers of Retailing」では大型店舗である「Wal-Mart」や「Costco Whole Sale」、「The Kroger」が上位にランクインしています。しかし、Whole Foods Marketは上位には入っておりません。

 

https://www2.deloitte.com/content/dam/Deloitte/global/Documents/consumer-industrial-products/gx-cip-2017-global-powers-of-retailing.pdf

 

「やはり食品ビジネスを拡大するには規模が大きい方がいいのではないか」という意見があります。

中にはForbesに寄稿しているJason Bloombergのように、取り扱う品数が少なく、高価な商品しかないWhole Foods Marketのビジネスモデルに厳しい見方をしている人もいるほどです。

 

www.forbes.com

 

他にはないブランド力!

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JP Morganのアナリストは、AmazonはWhole Foodsの比較的裕福な顧客を取り込むのと同時にそのブランド力を活用しようとしていると分析しています。

 

たしかに、他の大規模なスパーマーケットチェーンにはない高級志向かつ健康志向な部分が他と一線を画していると言えるでしょう。

近年では健康的なライフスタイルを好む人も増えており、特に富裕層にはそのような傾向が強いと言えます。

その場合に、やはりWhole Foods Marketが頭角を示すニッチな市場を活かしてビジネスの拡大を狙うのだとしたら、Amazonにとって非常に有益だと言えるのではないでしょうか。

 

www.cnbc.com

 

AmazonのWhole Foods Market買収の株価への影響は?

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Whole Foods Market株

6月16日にAmazonがWhole Foods Marketの買収について発表し、その直後にはWhole Foodsの株価は上昇しました。

しかし、同月26日に下落し、その後はAmazonが買収を発表する前の価格まで下がって以降は横ばいとなっています。

期待感から買いが集中したものの、利益確定売りや買収に対するネガティブな意見などにも左右されて、一旦上昇した株価が下落に至ったと思われます。

 

短期間で見るとそのようなアップダウンが見られますが、長期間で見ると最近の株価はこの1年で最も安かった株価28USドルから42USドルへと1.5倍となっています。

今後のAmazon側の動きに期待が高まるところですね。

 

Amazon株

一方、買収を決めたAmazon側の株価は買収の公表日周辺に上昇しましたが、6月下旬から値を下げ、その後7月に入って再び回復基調にあります。

 

短期間ではなく1年単位でその株価の動きを見てみると、ここ最近の株価は非常に高いところにあり、この1年で200USドルほど上昇しています。

今回の買収をポジティブにみると、Whole Foodsのブランド力等を今後うまく使用したビジネス展開がなされることで、その株価がさらに上昇していく可能性はあります。

 

Wal-Mart株

そして小売業界で世界1位の売上高を誇るWal-Martの株価が今回のAmazonがWhole Foodsを買収したニュースに影響を受けているかというと、やはり影響を受けています。

買収が公表された周辺から株価が下落し、それ以降そのまま横ばいとなっています。

ここ1年で見ていくと、その株価は今年に入って上り調子でしたが、この件を受けてやや下落したという形になっています。

 

Wal-Martの業績は好調で、特にネット販売が売上を伸ばしています。

そのため、Amazonの件で株価に影響は出たものの、それでもその株価が高止まりしているという状況となっているようです。

 

http:// http://www.cnbc.com/2017/05/18/walmart-reports-first-quarter-earnings.html

 

他の小売業の株も今回の件を受けて下落した傾向にあります。

 

米国小売株は日本でも買えます!

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このように何やら色々と動きのあるアメリカの小売業界ですが、その状況をただ見ているだけでなく、実際に株を購入したい方もいるのではないでしょうか。

しかしながら、どうやって売買したらいいのかわからないかもしれません。

なんとなく難しそうな気がしてしまいますよね。

しかし、外国の株を購入するのもそこまで難しくないですよ。

 

米国株を取り扱う証券会社で口座を開設すればOK

まず米国株を購入するには、米国株の取り扱いを行なっている証券会社で口座を開く必要があります。

外国株の取引を行うならば、楽天証券やマネックス証券、SBI証券がメジャーどころといえるのではないでしょうか。

 

手数料と取扱い銘柄数の違いに注意

口座を開設する際に注意してほしいのは、その手数料と取り扱い銘柄数の違いです。

証券会社によってまちまちなので、事前にしっかり調べておく必要があります。

特に銘柄に関しては、自分が欲しい銘柄を取り扱っていない証券会社で口座を開いても意味がないので、その点は確認するようにしてください。

 

為替リスクや為替スプレッドに注意

外国株を買う場合は現地通貨で価格が決まります。

つまり米国株であれば、USドルの価格で取引をすることになります。

外国通貨での価格のため、そこには為替の変動リスクが伴ってきます。

売買を行う際には、その時の株価だけでなく、為替についても考慮に入れることが大切です。

 

また、購入に現地通貨を使用する場合には為替スプレッドというものがかかります。

これは円から現地通貨に交換する際の手数料となっており、証券会社に支払う形となります。

また、外国株を売って、その通貨を日本円にする場合もこの為替スプレッドがかかってきますので、その点も考慮に入れて取引を行いましょう。

 

AmazonとWhole Foods Marketの今後のビジネス展開に期待

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小売業のニッチなマーケットで頭角を現しているWhole Foods Marketをうまく活用することで、Amazonのビジネス展開は多くの可能性を秘めていると言えるでしょう。

今後食品業界でどのようなビジネス展開をしていくのか期待が高まります。

 

株価としては決して「今が安い」といえる状況ではありません。

しかし、今後のさらなる躍進を期待して購入しておくのもいいかもしれませんね。

著者:Yuka

元証券会社の営業担当として得た知識を活かしてみなさんにわかりやすい金融情報を紹介します。

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