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アメリカ株式への投資の魅力

1. はじめに

株式投資の世界では、日本の企業に限らず、世界中の株を買うことができます。

日本はもちろんですが、欧米や中国、インドなどの幅広い選択肢が用意されています。

中国やインドなどはなかなか手を出しづらいかもしれませんが、今回はアメリカの企業の株式投資の魅力について考えていきましょう。

 

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2. アメリカの企業の例

アメリカの企業と聞いてどんな会社を思い浮かべることができるでしょうか。

意外と日常の生活の中に使っているものもアメリカの企業が作っている製品であることがあります。

 

わかりやすいところでいえば、"iPhone"で知られるAppleや、日本人の5人に1人が使っているFacebookがあります。

また、「ググる」でおなじみの"Google"はAlphabetという企業名で上場しています。

日用品ではP&Gなど、日本人の生活になくてはならない企業も数多くあります。

このように日本だけではなく、アメリカの企業の多くは世界的にビジネスを展開していて、「グローバル企業」といったほうが正しいかもしれません。

 

企業の規模を表す時価総額で比べてみると、日本で最も大きい企業は「トヨタ自動車」でだいたい20兆円ですが、世界で最も大きいAppleは80兆円以上にもなります(1ドル=110円で算出)。

また、世界のトップ10はすべてアメリカの企業なのです。

このように、アメリカには名実ともに世界をけん引する国といえるのではないでしょうか。

ここからは、そんなアメリカへの投資のポイントについて見ていきます。

 

3. アメリカへの投資のポイント

① 成長性:人口増加

日本はすでに少子高齢社会となり、人口が減少しています。

世界の先進国を見ても少子高齢化はどの国にとっても喫緊の課題となっています。

そんな中で唯一人口が増え続けている国がアメリカなのです。

 

人口が減少すれば、物の売れる量が減ります。

そうなった場合、企業の業績が悪くなるので必然的に給料が減り、また消費活動が衰退してしまいます。

そのような悪循環となれば、経済の発展は望めなくなります。

 

反対に、人口が増えれば消費活動は活発となるので、企業の業績が上がります。

それに伴って給料が増え、さらに消費活動に活気が増すでしょう。

そのような好循環が続けば、明るい未来が期待できるはずです。

もちろん様々な障害はありますが、基本的には人口は増えていくほうが経済にとってプラスとなります。

日本国内だけを切り取ってみても、人口が減少している町には経済的な発展は見込みにくいです。

若者が都市部に出て戻らなくなるからですね。

そのため、人口が増えているアメリカの経済は長期的に発展していくと考えることができます。

 

② グローバル企業

先ほどアメリカ企業=グローバル企業と書きましたが、もちろんアメリカにもベンチャーのような発展途上の企業も多くあります。

また、アメリカには世界を代表する大企業が群を抜いて多いのもまた事実です。

先ほど挙げた企業以外でいうと、コカ・コーラやインテル・マイクロソフトなどがあるでしょうが、その企業数を数えてもきりがありません。

 

グローバル企業の強みは何といっても、世界各地に展開していることでしょう。

先進国の発展に伴う業績拡大や、万が一アメリカ国内の業績が悪くとも他国での売上が上がれば補填されます。

世界中の富を吸収し、さらに発展することが期待できます。

 

③ 透明性

ここ最近日本国内では、東芝の不祥事が大きく報じられています。

銀行の預金とは異なり、株式の元本は保証されていないため、企業側はしっかりとした説明責任を果たすことで投資家の信頼を得る必要があります。

そのためには投資家が適切な判断を下せるよう、あらゆる情報が公正に開示するためのルールを確立しなければなりません。

このように自社の内部をしっかりとコントロールし、投資家の信頼を裏切らないように「コーポレートガバナンス(企業統治)」が求められます。

 

アメリカでは2000年ごろにエンロンという企業が粉飾決算をした挙句に倒産するという事件がありました。

それ以降、コーポレートガバナンスが徹底され、世界の株式市場の中でも、情報の透明性が非常に高くなっています。

 

せっかく優良な企業を見つけたとしても、決算が全て虚偽であれば、何の意味もありません。

日本ではようやくうるさく言われ始めたところですが、信頼できる企業に投資するという観点では非常に良い試みだと思われます。

 

④ 為替

どこの国の株を買おうとも、値動きがするのには変わりはありませんが、日本国外の企業であれば、株価自体の変動に加えて為替の変動も考慮しなくてはなりません。

アメリカの株であればすべてドルで表記されています。

これを「ドル建て」といいます。

ドルを保有しているのであれば問題ありません。

しかし、ドルがない場合は円をドルに換え、また売った時にドルを円に換える必要があります。

この時に為替の変動によって儲かる場合もあれば、反対に目減りしてしまうこともあります。

簡単にポイントを押さえると、「円高の時に買って、円安の時に売れば儲かる」ということになります。

 

⑤ 還元率の高さ

アメリカの企業の特徴として、配当の高さがあります。

株式の仕組みの基本は、投資家から集めた資金でビジネスを展開して利益を獲得し、それを投資家に還元するというものです。

その還元が配当金というわけです。

日本の企業は配当よりも、株主優待という形で顕現し配当金自体は低めに設定しているところが多いです。

しかしアメリカでは、優待を実施しているところはほとんどありません。

アメリカは配当金で還元する文化なのです。

そのため、アメリカのグローバル企業と呼ばれるような大手の老舗の企業は業績の良し悪しに問わず、安定的に配当を出しています。

 

その中でも、60年以上配当を増やし続けている企業もあります。

例えば日用品のP&Gは60年間増配を続けています。

日本のトップは花王で28年です。

比較してみると、その差は歴然でね。

もちろんすべての企業が配当を出しているわけではありませんので、見極める必要はあります。

もしかしたら、今買ったら死ぬまで増配してくれる企業と巡り合うかもしれませんね。

 

⑥ 革新性

世界で初めての技術が生まれてくるのは、やはりアメリカが多いです。

特にITの分野においては、日本は苦境に立たされる事態になっています。

日本が世界に誇れるのは家電でしたが、いまや韓国勢におされてます。

世界的ブームとなったスマホですが、その火付け役となった企業はどこでしょうか?

 

厳密には「世界初」ではないかもしれませんが、スマホはApple、パソコンはMicrosoft、ファーストフードはMcdonaldといったように、今も世界のシェアの多くを占めるはアメリカの企業ばかりです。

唯一今も勝っているのが車のトヨタかもしれませんが、2016年度の実績では販売台数でフォルクスワーゲンに首位の座を奪われました。

ただ、今後電気自動車や自動運転車ではどうなるかわかりません。

 

アメリカの企業は蓄積された技術をもとに新たな開発をすることに長けているように思われます。

もちろん日本も技術力はありますが、アメリカほど革新性というイメージはすでになくなりつつあるのかもしれません。

そして何より、人口が減っている以上、土台が不安定になるのは必至ではないでしょうか。(もちろん日本の株がダメという話ではありませんよ)。

 

4. まとめ

ここまで、アメリカの魅力について書いてきました。

一言でまとめると、「今までもこれからも世界をリードしていくのはアメリカである」ということだと思います。

人口の増加を背景に今まで培ってきた技術力と革新性で世界をけん引していく国であり続けるでしょう。

 

もちろん、中国を始めとした新興国の発展も目覚ましいです。

中国は世界一の人口を誇り、GDPでは日本を抜いて久しいです。

インドも中国に匹敵する人口があり、ITの分野ではアメリカをもしのぐ人材が眠っていると言われています。

ただ、株式投資の観点から言うと新興国市場は不安定であり、企業情報も日本やアメリカほど手に入れやすくはありません。

安心して投資をするのであれば、アメリカほど魅力のあるマーケットはないのではないでしょうか?

著者:翔勳

現役証券マン。まだひよっこですが、ややこしい投資の情報をわかりやすい記事にまとめさせていただきます。

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