高金利通貨×スワップポイントを狙ったFXで年利20%を稼ごう!

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超低金利のこの時代、銀行の預金金利を期待するのはとても難しいことです。
そうかといって、「株式や投資信託で売り買いすることはリスクが高く、なかなか手がでない」という投資家の方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、FXを使った高金利通貨によるスワップポイント戦略をご紹介します。
ここでは、FXでありがちな派手な売買ではなく、毎日コツコツ受け渡しされるスワップポイントにフォーカスして、高利回りで資産を運用する戦略をご紹介します。

毎日受け取ることのできる「スワップポイント」とは?

まず、今回の記事の要となるスワップポイントについて説明します。
スワップポイントとは、外貨預金で例えると金利のようなものです。
FXでポジションを持つとスワップポイントが日々つきます。

このスワップポイントは保有している通貨の種類とその量によって決まります。
金利が高い国の通貨はスワップポイントがよくつき、金利が低い国の通貨を持つと金利があまりつきません。
ドル/円で買いのポジションを作った場合、1万通貨あたり32円のスワップポイントがつきます。(2017年4月28日時点 FX業者:SBIFXトレード)

スワップポイントの値はFX取引業者によって異なりますので注意が必要です。
あるFX業者ではスワップポイントが高く、他では安いということが多々起こります。

また、通貨によっても異なります。
例えば、Aという業者は米ドルのスワップポイントが高いが、豪ドルのスワップは安いなど、全ての通貨が一番高いFX業者は存在しません。
そのため、自分が取引する通貨を決めてその通貨のスワップポイントが一番高い業者を選ぶか、全体的にスワップポイントの平均が高めに設定している業者を選ぶことが高いスワップポイントを得るための最善の道となります。

ポジション

FXに限定して言えば、自分の保有している通貨のことです。
米ドルを1万ドル買った場合であれば、1万米ドルの買いポジションを持っていると言います。

通常の取引とスワップポイント戦略の違い

通常の取引はキャピタルゲインの獲得に注力をします。
ポジションを作り、購入先の通貨上昇を待ちます。

通貨が上昇してきたら含み益を確定し、そこでキャピタルゲインを得ます。
キャピタルゲインは一回あたりの利益が大きい代わりにリスクも上昇し、安定的な収益を生み出すことは容易ではありません。

スワップポイント戦略では、ポジションを保有し続けることによってスワップポイントの獲得に注力を注ぎます。
そのため、通貨の売買を行う必要がなく、忙しく取引を行う必要はありません。

スワップポイントはポジションを保有し続ける限り投資家に受け渡しされ、投資家は安定的なインカムを得ることができます。
スワップポイントが変更されるタイミングは金利の上昇や下落になりますが、通常金利は中央銀行の決める政策金利に沿って動くことが多いため予測することが容易です。

会社員や公務員で普段チャートを見ることができない方などに向いている戦略だと言えます。

キャピタルゲイン

キャピタルゲインとは、保有している資産を売却した際に出る利益のことです。
資産を安く買い入れておけば、売却時にキャピタルゲインを得ることが容易になります。

FXでは買い付け先の通貨が安い時に買い、高くなったら売却をします。
また、通貨を売りから入ることもできるので、高い時に売り安い時に買い戻すことで利益を取ることも可能です。

インカムゲイン

インカムゲインとは、保有している資産から生み出される利益のことです。
私たちの身近なところでは不動産の家賃などがそれにあたります。
インカムゲインは対象となる資産を保有している限り発生し、その資産を売却した時点でその有効性を失います。

スワップポイント戦略に適した通貨とは?

スワップポイントを効率的に獲得するためには金利差に着目する必要があります。
FXでは、2つの通貨ペアを使った取引を行います。
米ドル/円、ユーロ/ドル、豪ドル/円、NZドル/円、ユーロ/円など組み合わせは様々です。

大半の方は日本に住んでいるので、国内で流通している通貨である円がもっとも馴染みがあるはずです。
幸い円は現在世界の通貨の中でも低金利通貨であり、通貨のペアに組み入れるのはもってこいです。
なぜなら、スワップポイントは2つの通貨の金利差によって決まるからです。

円をベースに取引を行えば、ほとんどのケースでスワップポイントを獲得することができます。
また、今後数年間は現在の低金利が続くと考えられることや、流通量が多いため取引をスムーズに行うことができます。

では、円とペアを組ませる通貨は何が適しているでしょうか。

高金利通貨といえばオセアニア通貨である「オーストラリアドル」や「NZランドドル」、新興国通貨である「トルコ・リラ」や「南ア・ランド」などが挙げられます。
スワップポイントだけで見ると、新興国通貨がとても魅力的に見えます。
新興国であるため、通貨の値も低く少ない元手で大量に取得することが可能です。

しかし、新興国通貨はカントリーリスクが高く国内の政治が安定していないこともしばしばあります。
また、通貨の値段が低いということはちょっとした値動きが通貨に与える変動率も大きくなります。

<どうして新興国通貨のリスクが高いか考える>

1ドル=100円だとすると、これが110円になった場合は10円動いたことになります。
ここでの変動率は10%になります。

これが新興国通貨になると、100円の部分が8円や30円という非常に小さな値になります。
8円の10%は0.8円、30円の10%は3円となります。
そのため、100円の時に比べて小さな数字の動きが、自己資産に対して大きな数字の変化を与えてしまうほどの影響力を持つことがわかります。

為替が1円前後動いただけで自分の資産が10%も上下してしまった場合、ちょっとした経済ショックが起きただけで自分の資産を吹き飛ばしてしまう可能性があるということです。

これは初心者ほど陥りやすい罠で、通貨の値が小さいため大量に購入してスワップポイントを得ようとします。
しかし、スワップポイントでは賄いきれないほどの評価損が出てしまい、結果として泣く泣く損切りをせざる得ないという状況になります。

新興国通貨はボラティリティーが非常に高く、通貨が乱高下することは珍しくありません。
そのような状態でスワップポイント欲しさにポジションを大量に建てると、あっという間にロスカットになり、資金の半分以上を吹き飛ばしてしまいます。
ある程度投資に慣れていて、リスクの許容度がある投資家であればまだしも、初心者の投資家にとってはリスクが高すぎるかもしれません。

このようなことを避けるため、新興国通貨に投資をする場合はポジションサイズに最新の注意を払い、資産管理を慎重に行う必要があります。
また、慣れていない場合は新興国通貨を避け、オセアニア通貨に投資をすることをお勧めします。

<オセアニア通貨の魅力>

オセアニアの中でもオーストラリアはAAAの格付けであり、政治も安定しているためスワップポイント戦略には適した通貨だと言えます。
格付けとはその国の政治・財政状況などを勘案し格付け会社が決めるもので、様々な投資の場面で重宝されています。

AAAは格付けの中でも最高ランクであり、AAAの国がデフォルトしたケースは今までにありません。
また、通貨の動きも高金利通貨の中でも比較的緩やかでポジションを保有し続けるには非常に適した通貨だと言えます。
※デフォルト:債務不履行に陥ること。

FXだからできるレバレッジをかけた高利回り戦略

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通常の外貨預金では自分の元手以上の資金を投資に回して利息を得ることはできませんが、FXではレバレッジをかけることによりそれが可能となります。
現在豪ドルの1万通貨あたりのスワップポイントは50円となっており(2017年4月28日時点 FX業者:ヒロセ通商)、100万円の投資で一万通貨を購入した場合、約1.8%のリターンを得ることができます。

ここでFXのレバレッジを利用すると、このリターンの値は大きく変わります。
例えば、豪ドルを11万通貨の買いポジションで保有するとすると、1日あたりのスワップポイントは550円となり、年間200,750円、年利約20%で運用することも可能になります。

しかし、レバレッジをかけるということは証拠金の変動率も同時に高くなるため、リスクも大きくなります。
どのような変化が生まれるかという点については、下記にあるポジションメイキング時の注意点にて説明します。

筆者の経験上、スワップポイント戦略でかけれるレバレッジはせいぜい5倍が限度です。
それ以上のレバレッジをかけてしまうとトレンドを読み違えた際、ポジションを維持することが非常に困難になります。

ポジションメイキング時の注意点

スワップポイントがマイナスにならないよう気をつけること

また、取引元の通貨よりも金利が低い通貨を買ってしまうと、スワップポイントがマイナスとなってしまうこともあるので注意が必要です。
どういうことなのかと言うと、例えば豪ドル/円の場合現在オーストラリアの政策金利は1.5%、日本の政策金利は0.1%となります。

オーストラリアと日本の間には1.4%の金利差があり(実際の金利は常に変化しているため正確に1.4%であるとは限りません)、その差からスワップポイントが生まれます。

日本円をベースに豪ドルを購入する場合、この差がプラスのスワップポイントとして反映され投資家の元に受け渡されます。
しかし、豪ドルをベースに円を買い付けた場合(豪ドルを売りポジションで保有していた場合)、このスワップポイントは逆に働き、日々証拠金からスワップポイントが引かれます。

さらに注意しなければならないのが、スワップポイントの高いFX業者を選ぶと売りポジションを立てた際に引かれるスワップポイントも同時に大きくなってしまうということです。

FX業者を選ぶ際も慎重に

買いだけのポジション戦略でFXを行うのであればいいのですが、売りポジションを考える場合は一概に「スワップポイントが高い」という点だけでFX業者を選ぶのは危険とも言えます。
もっとも、スワップポイント戦略の場合安くなったところで買いポジションを建てるので、スワップポイントが高い業者を選んでおけば間違い無いでしょう。

レバレッジをかけすぎないこと

スワップポイント戦略で一番大事なことは、ポジションを保有し続けることです。
証拠金が含み損に耐えきれずに損切りしてしまっては元も子もありません。
保有する通貨を増やせば増やすほど入ってくるスワップポイントも当然多くなりますが、その分ロスカットラインも近づき、証拠金の変動率も高くなります。

どのような変化が生まれるのでしょうか。
証拠金を100万円、1豪ドルを80円として具体的に見ていきましょう。

【豪ドル1万通貨保有していた場合】

豪ドルを1万通貨保有していた場合、日本円にすると80万円です。
レバレッジは0.8倍です。

例えば、豪ドルが10円下落して70円になったとすると、その時点で含み損は10万円になります。
証拠金は90万円となり、ポジションの維持は可能です。

【豪ドル10万通貨保有していた場合】

豪ドルを10万通貨保有していた場合、日本円にすると800万円です。
レバレッジは8倍です。

<FXは25倍までレバレッジをかけることができるので、一見証拠金には余裕があり、それ以上ポジションを建てても問題無いように思われます。

しかし、豪ドルが10円下落し70円になったとすると、その時点で含み損は100万円になります。
証拠金は0万円となり、ポジションの維持は不可能です。

実際のFXでは証拠金が無くなる前にロスカットが入るため、この場合10円下落する前にポジションが強制決済されて損失が確定します。
スワップポイント戦略では、ポジションを保有し続けることが鍵となります。

保有し続けている限りスワップポイントは発生し、時間の経過とともにスワップポイントは積もっていきます。
多少の評価損が発生したところで、スワップポイントで十分にカバーできるのです。

しかし、なんらかの原因でこのポジションを解消してしまった場合、投資家はスワップポイントを受け取る権利を失い、戦略は破綻してしまいます。

まとめ

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スワップポイント戦略は通常の取引と違い、一度ポジションを保有して損切りラインを決めてしまえば、ある程度放置することが可能です。
トレードがあまり好きでない方や、片手間でFXを行う人にとってはコツコツ利益を積み上げることができるため、とっかかりやすいと言えるでしょう。

スワップポイントを大きくすることよりも、ポジションサイズに気をつけて無理のない運用を心がければ、普段の収入にプラスしてインカムゲインを得ることも可能です。
この戦略を利用して、ぜひFXで稼いでみてはいかがでしょうか。

著者:You

証券会社でファイナンシャルプランナーとして働いていました。国内株式・外国株式・投資信託・外債・FX・先物等の金融商品に関する知識、資産運用全般に関して記事を書いています。