読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

【FXを始める前に!】円高・円安の意味、それぞれのメリット・デメリットをおさえよう

f:id:hironohikari0913:20170406202726j:plain

外貨預金、外貨MMF、外国債券、外国株、外貨建て投資信託、FX取引など、外国為替を利用した金融商品は、数多く存在しています。

これらの、外貨建て金融商品の特徴は、為替を利用して利益を得ることになります。

 

しかし、どのような為替レートになれば、利益を得ることができるのでしょうか?今回は、円高・円安の意味を抑えるための、ご説明をさせて頂きます。

これから、為替を利用した取引を始めたい方、円高・円安について学びたい方必見です。

 

 

目次

1.外国為替とは

2.円高・円安の意味

3.円高になる原因と円高のメリット・デメリット

4.円安になる原因と円高のメリット・デメリット

5.FX取引での円高・円安の関係

 

1.外国為替とは

f:id:hironohikari0913:20170406202752j:plain

「外国為替」と聞いてもピンとこない方は多いと思います。外貨建ての金融商品で資産運用を行う場合、この外国為替は非常に重要になってきます。

 

外国為替とは、簡単に言うと、異なる2か国の通貨を交換することです。

 

例えば、海外旅行に行ったとしましょう、外国ではもちろん、その国独自の通貨がありますので、日本の円をいくら持って行っても使うことができませんよね。

 

そこで日本の円を、現地の通貨に両替する必要があります。この通貨の両替のことを外国為替と言います。

 

そして、いつも同じ比率で通貨を交換することはできません。この通貨の交換比率を為替レートまたは外国為替相場と言います。この為替レートは、食品や衣類などと同様に、上がったり、下がったりします。

 

つまり、需要と供給の関係で、決められると言うわけです。

ドル/円で考えてみると、円を売ってドルを買いたい人が多い場合はドルの値段が上がり、ドルを売って、円を買いたい人が多い場合は円の値段が上がるということです。

 

このように外国為替相場や為替レートは需要と供給によって決まります。

 

外国為替のポイント

・外国為替とは異なる2つの通貨を交換すること

・外国為替相場、外国為替レートとは通貨同士の交換比率、つまり通貨の値段のこと

・外国為替相場、外国為替レートは常に変動している

・外国為替相場、外国為替レートは需要と供給の関係で値段が決まる

 

2.円高・円安の意味

f:id:hironohikari0913:20170406202820j:plain

テレビのニュースで「昨日は110円だったドルが買われて、現在は3円円安ドル高の113円です」、「昨日110円だったドルが売られて、現在3円円高ドル安の107円です」などの情報を、よく耳にすることと思います。

 

これは、ドル円ペアの為替相場を表しています。

これを物に例えてご説明すると、昨日はリンゴが1個あたり110円だったものが、今日は113円になった、もしくは1個110円だったものが今日は107円になったということです。

 

つまり、同じ物でも為替レートの変動により、今日買った方が3円安く買えたり、3円高くなったりということになるのです。

この動きを表にまとめてみました。

 

リンゴ1個100円

110円

リンゴが10円高くなる

90円

リンゴが10円安くなる

1ドル=100円

110円

ドルが高くなる

90円

ドルが安くなる

ここがポイントなのですが、1ドル=100円から110円になった場合、10円円が高くなっているのに「10円の円安」と言うのはどうしてでしょうか?

 

答えは、これは為替相場がドルを基準にしているためです。今度は、円を基準にした表で見てみましょう。

 

円基準の為替レート表

1ドル=100円

1円=0.01000ドル

 

1ドル=90円

1円=0.01111ドル

0.001111ドルの値上がり

1ドル=110円

1円=0.00909ドル

0.00909ドルの値下がり

この表を見ていくと1ドル=100円から、1ドルが90円になると、1円の値段が0.00111分値上がりしているので円高、1ドル=110円になると円の値段が0.00909分値下がるので円安になるというわけです。

 

最初は、円高と円安の呼び方を難しく感じるかもしれませんが、ドルを基準とした言い方だということがわかると簡単に理解できます。

 

円高・円安の意味のポイント

・1ドル=○○円というのはドルを基準にした言い方

・ドルは世界の基準通貨である

 

3.円高になる原因と円高のメリット・デメリット

f:id:hironohikari0913:20170406202849j:plain

続いて円高になる原因と円高のメリット・デメリットについてご説明させて頂きます。

 

円高になる原因                 

円高になる理由はいくつかあります。主な理由を5つ以下にまとめてみました。

 

①輸出の増加(貿易収支が黒字)

②海外投資家が日本株を売却した場合

③日本の金利上昇

④日本国債を外国の投資家が購入する

⑤世界の経済が不安定になった時

 

などが主な円高の原因であると言われています。①から順番に詳しく見ていきましょう。

 

①日本の輸出の増加や、貿易収支が黒字の際には、円高になる傾向にあります。

例えば、日本の自動車メーカーや電機メーカーが米国に製品を輸出したとします。米国の企業は米ドルで支払いを行います。

日本の企業は、受取った米ドルを銀行で円に換えて、従業員に給与を支払ったり、その他の支払いを行います。そのため、輸出が増えると、日本企業は外貨を多く得ます。

その外貨を金融機関で売って、日本円を買うことが増えるため、円の需要が上がり円高になるというわけです。

 

②外国人投資家は、円資産が増えすぎると株を売却します。日本株が売られる、つまり日本の円が売られるので円高になると普通は考えます。

しかし、海外投資家は日本円を購入する際に、同時に円を売ることでリスクを軽減させています。そのため海外投資家が日本株を売却する際には円高になる傾向があるというわけです。

 

③日本の金利が上昇した場合も円の需要が伸びます。

例えば、日本の金利が5%になったと仮定します。米ドルの金利が1%だとすると、日本の金利の方が、4%高いことになります。

1000万円の自己資金を銀行に預けるとすると、日本の銀行では年に50万円の金利収入が得られますが、米国の銀行だと10万円しか金利収入が受け取れません。

同じ額の資金を運用しても、年間40万円の差が出るとなると、日本の円を持っていた方が得だということになります。

そのため、金利の低い国の通貨を売って、金利の高い通貨を買う動きが多くなるので、金利が上昇すると通貨の需要が伸びるため円高になるということです。

 

④日本国債を外国の投資家が購入するのですが、日本国債は円建てのため、海外の投資家が購入する場合は、外国の通貨を売って円を買うことになるので円高の原因になります。

 

⑤世界の経済が不安定になった時。

日本の円は世界の通貨の中でも安全資産とされています。

世界の経済が不安定になって、投資家がリスクオフ(リスク回避)の動きを取る時、新興国の通貨や高金利通貨などを売って、安全資産とされるスイスフランや円を買う傾向があります。

 

以上の様に円高になるにはいくつかの原因があります。続いて円高のメリット・デメリットについてご説明させて頂きます。

 

円高のメリット

・輸入関連企業の株価が上がる

・輸入商品が安く買える

・海外旅行が安くなる

・外貨が安く買える

・外貨建の金融商品が安く購入できる

 

円高のデメリット

・外貨・外貨建の金融商品を換金する場合、為替差損がでる

・株価が下がる

・海外で日本製品が売れなくなる

・デフレになる

・外国人の観光客が減る

 

以上がメリット・デメリットになります。日本は輸出大国なので円安時の方が景気が良いとされています。

 

では引き続き、円安の原因とメリット・デメリットについて見ていきましょう。

 

4.円安になる原因と円高のメリット・デメリット

f:id:hironohikari0913:20170406202926j:plain

円安になる原因とは一体何でしょう?主な5つの原因を以下にまとめてみました。

 

①輸入が増えた場合

②政府が円の金利が下げた時

③株価が上がった場合

④海外投資家が日本国債を売却した時

⑤世界の経済が安定してきた時

など主な原因が5つあります。では①から順番に詳しくご説明させて頂きます。

 

①輸入が増えた場合です。

こちらは、輸入企業は、取引相手(海外の企業)への支払いをドルや外貨で行います。すると多額の円を売って、外貨を買う必要があります。つまり円安に傾くというわけです。

 

②円の金利が下がった時とは、例えば日本の円を2%から0.1%に引き下げた場合、1000万円を預けたとしても、年間に1万円しか金利収入が入りません。

その時に、5%の金利が付く通貨があるとすると年間で50万円の金利収入を得ることができます。

つまり、同じ金額でも年間49万円もの差になるため、金利が下がった場合は、低金利通貨である円は売られ、高金利通貨が買われるため、円安傾向になります。

 

③日本の株式市場に大きな影響力を持つ海外投資家は日本の株を購入する際に、円を買うと同時に円を売るように注文を出します。そのため、株価が上がると円安傾向になります。

 

④海外投資家が日本の国債を売却した場合、円を売って、自国の通貨を買う動きになるため円安の原因になります。

 

⑤世界の経済が安定してきたら、リスクオンの動きが活発になるため安全資産と呼ばれる円から新興国通貨などの通貨にお金が流れる傾向になります。円が売られるため円安傾向になります。

 

円安のメリット

・輸出関連企業の利益がでやすい

・外貨建金融商品の為替差益がでる

・株価全体の値が上がる

・海外からの観光客が増える

 

円安のデメリット

・輸入関連企業のコストアップになる

・海外旅行のコストが上がる

・外貨が高くなる

・日用品の値上がりや光熱費の値上がりがある

・円の価値が下がるため、円建ての資産が目減りする

 

等が円安のメリット・デメリットになります。

 

5.FX取引での円高・円安の関係

FX取引と円高・円安についてご説明させて頂きます。

FXとは外国為替証拠金取引と呼ばれる取引で、文字の通り、証拠金をFX会社に預けると、自己資金の数倍~25倍もの取引ができます。

 

このFX取引は円高・円安と深く関わっています。まずはFX取引を簡単にご説明させて頂きます。FX取引とは2つの異なる通貨の交換によって、その差益を狙う金融商品になります。

 

例えば、為替レートが1ドル=100円の時にハワイに行くとすると、空港で100万円をドルに換金すると1万ドルに換金できます。日本に帰国した際に、1ドル=110円の10円円安になっていた場合、同じ1万ドルを円に換金すると110万円になります。

 

しかし1ドル90円の10円の円高になっていると、1万ドルを円に換金した場合、90万円になってしまい、10万円の損失が出ます。

FX取引とは、この例の様に外貨を売買もしくは買売することによって利益を出したり、損失が出たります。

 

FX取引とは買から売、売から買の両方ともの取引が可能なので、円高でも円安でもどちらでも利益を出すことができます。

 

円高で利益を出す方法

現在1ドル=100円の為替レートとします。ここから円高になると予想した場合、米ドルを売ります。仮に10円円高の1ドル=90円になった場合、その差額の10円分が為替差益として受取ることができます。

 

円安で利益を出す方法

上記と同条件で1ドル=100円の時に、ここから円安になると予想した場合はドルを買って円を売ります。仮に110円になったとしたら、差額の10円分の利益を受取ることができます。

 

このようにFX取引では円安・円高のどちらでも利益を上げることができます。

 

FXと円高・円安の関係のポイント

・円高の予測を立てた場合は、売→買のトレード

・円安の予測を立てた場合は、買→売のトレード

                                                                                                                                           

FX取引においての為替相場を予想する

円高・円安を予測するのは、簡単ではありませんが、予測の材料となるイベントや経済指標はあります。

FX取引での円高・円安予想は、短期のものになりますので、先ほどの円高・円安の原因とは少し異なります。

 

円高・円安の予測の材料となるイベントや経済指標をまとめてみました。

 

イベント

・各国の金利政策の発表

・為替政策の発表

・G20やG7の声明

・経済界や政界の要人の発言

・中央銀行、日銀の為替介入

・戦争、天災、テロなど

 

経済指標

・GDP発表

・雇用統計

・失業率

 

以上が主なイベントと最重要の経済指標になります。

まずはイベントからご説明させて頂きます。

政策金利は各国の中央銀行が行う経済政策のことで、この政策金利の上下が為替相場に大きな影響を与えます。

FX取引において、金利が上がると発表されるとその通貨の価値は高くなり、金利が下がると発表されると通貨安になります。

そのため、各国の政策金利の発表後は為替レートが激しく動く可能性があります。

 

次の為替政策の発表も為替相場の変動の原因になります。今後の為替の動向を発表するものにもなるのです。

 

続いて、G7.G20とは、世界の金融情勢や経済、国際通貨制度や監督、金融規制について意見を交換する会議のことになります。この会議の後に出される声明によって、円高もしくは円安に大きく振れることが多々あります。

 

要人発言にも注意が必要です。特に日本銀行総裁、FRB議長及び理事、ECB総裁や理事の発言次第では為替が大きく変動します。彼らの発言は今後の経済の見通しや、金融政策に関してなので為替レートに大きな影響を及ぼします。

 

中央銀行や日銀の為替介入とは、行き過ぎた通貨高や通貨安に陥った場合、日本銀行が行う非公開の通貨売買になります。介入直後は、為替が大きく変化します。日銀が円を買った場合は円高、円を売った場合は円安傾向になります。

 

最後に世界で戦争、天災、テロなどが発生した場合、安全資産である円は買われるため、円高傾向になります。

 

続いて経済指標です。GDPとはその国の国内総生産になり、世界各国で発表されています。FX取引で特に重要なGDPはアメリカのGDPになります。

このGDPが予想より良かった場合はドルが買われるので円安に、予想より悪かった場合は円高に振れる傾向があります。

 

次に雇用統計になります。米の非農業部門の雇用者数が特に重要な指標になります。この数字が予想よりも良かった場合は円安になり、悪かった場合は円高傾向になります。

 

最後に失業率になります。こちらもアメリカの失業率が重要です。この指標が悪いと円高に、良いと円安になるのが一般的です。

 

このように円高・円安はある程度予測が可能ですが、予測が外れた場合は損失が拡大するため注意が必要です。

 

最後に・・・

円高・円安の意味について、お分かりになられたでしょうか?一助になれば幸いです。

著者:hironohikari

前職では大手証券会社のコンサルティング業務に携わり、現在は金融ライター兼トレーダーとして活動しています。皆様のお役に立てる情報を発信していきたいと思います。

無題ドキュメント