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初心者には難しい外国債券の購入タイミング!いつ買うのが正解なのか?

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投資先として外国債券の購入を検討されている方で、外国債券を購入するタイミングを気にしている方は多いのではないでしょうか?
投資商品の中でも外国債券は購入タイミングが運用成績に大きく影響します。
 
今回は、外国債券の特徴から購入タイミングについて考察してみたいと思います。

外国債券の利率は高い!

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国内の公社債と比較した場合、外国債券の利率はかなり高く設定されていることが多いです。
日本国債を例に挙げれば、年利率が0.05%(2016/12/21現在)です。
ですが、世界的に一番低い水準である米国国債でも2.00%を超える利率となっていますし、5.00%を超えて設定されている国債も少なくありません。
 
金利の利率で並べて比べてみると国内債券より、外国債券の方が圧倒的に魅力的に見えます。
それは0.05%より5.00%の債券を買えれば、単純計算100倍の運用成績を得られるわけですから、誰だっておいしく見えるはずです。
 
実際、筆者もそう思って購入したこともありました。
しかし、後々それが失敗だと気付くことになります。
あなたはそうならないようにお気を付けください。
実際に出会った外国債券の罠についても記載していきますのでご参考ください。

金利の高さの秘密

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外国債券は国内債券に比べて利率が高く設定されています。
しかし、それにはそれなりの理由があります。
利率が高いということは、その利率でなければ買ってくれないという意味でもあります。
 
高い利率でないと買ってくれない理由としては、債券以外に資金が流れていることが主な原因です。
これは海外が高いということではなくどちらかと言えば、日本の公社債市場の需要が高いことが原因でしょう。
0.05%の国債なんて普通は買いません。
これは我が国の特徴的なところでもあるでしょうね。
 
債券投資は資金の流動性が低い上に、長期保有になることが少なくありません。
そういう意味では外国債券の金利は特別高いというほどのものではないと言えます。

実は金利よりも大切な「為替」

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さて、ここまで金利についての話をしてきました。
しかし、実は金利の高さ以上に外国債券投資において重要なファクターが存在します。
外国債券で最も重要なのは「(外国)為替」です!
為替というと、一般的には外国為替のことを指すので、これ以降は為替と表現をさせていただきます。
 
為替については知っている方も多いでしょうが、簡単に言えば円相場のことです。ニュースなどで「円高、円安」などとアナウンスしているコーナーがありますよね。
外国債券の運用成績は円相場に大きく左右されます。
為替は金利以上に大切な視点なのです。
 
米ドル/円で少し考えてみましょう。
2016年の夏(8~10月)は1ドル100円程度でしたが、12月末は1ドル120円弱で推移しています。
例えば、1000ドルの債券を1ドル120円で購入(12万円)したとしましょう。
そして満期になったときの相場が1ドル100円だったとしたら、12万円で購入したものが10万円になっていますよね。
つまり、2万円損したことになります。
これは金利で取り返せる金額ではありません。
利率よりも為替の方が金額上影響が大きいのです
 
ちなみに米ドル/円相場は最も為替の値動きが少ない相場の部類になります。
他の外貨との相場はもっとダイナミックに動きます。
為替市場の変動率の方が金利より圧倒的に高いのです。
ちなみに金利も為替の影響を受けますから、なおさら影響は大きくなります。
 
外国債券はその大きな金利の利率に注目しがちですが、そんな金利の大きさを軽々と超える影響力を為替は持っています。
金利の利率に惑わされて外国債券を購入しないように、最大限の注意を払いましょう。

外国債券の購入タイミングは円高の時

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外国債券で最も重要なファクターは「為替」でした。
では、「為替がどういう状況の時に購入すれば、運用成績が良くなるのか」が外国債券投資において重要だということですね。
 
先ほどの米ドル/円の例で少しお分かりいただけるでしょうが、「円高」の時に外国債券を購入して購入時より円安の時に満期を迎えることができれば、投資は成功と言えるでしょう。
先ほどの例の逆で、1ドル100円の時に購入して1ドル120円の時に満期を迎えれば、金利を考えなくとも運用成績はプラスになってしまいます。
 
米国債券以外の場合も、基本的な考え方は同じです。
その債券の通貨と円の相場において、円が高く将来的に円が安くなることが予想される時が購入のタイミングです。

外国債券の購入タイミングの難しさ

外国債券の購入タイミングの基本的な考え方としては、「円高の時に買おう!」という話でしたが、実はそう単純な話ではありません。
その理由は、外為市場の予想の難しさにあります。
いくつか挙げてみましょう。
 

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1.カントリーリスク

もし国内債券を購入するのであれば、日本だけを見ていれば基本的には大丈夫ですが、外国債券となると相手国の経済状況などにも詳しくなければ予想が難しくなります。
日本で起こったことであれば、国内で生活していればある程度の情報は自然と入ってきますが、外国の情報はほとんど入ってきません。
 
また、その国特有の経済的・政治的・社会的事情によるリスクも存在します。
それは日本に住む我々には理解できない動きを見せることがあります。
そういうリスクをまとめてカントリーリスクと言います。
 
もちろん為替相場にもカントリーリスクは影響してきますので、為替市場の行方を読み解くのは難易度が非常に高いと言えるでしょう。

2.長期的な為替動向の難しさ

債券投資は短期的な売買を目的とするような特殊なケースを除けば、満期まで保有するケースがほとんどになるでしょう。
債券の発行期間は、長いもので10年近くになることもあります。
 
10年近くの長期的な為替動向を読むのは難しいですよね。
どこかでまた金融危機が起こるかもしれないし、政治的に大きな変革があるかもしれません。
もしかすると、新興国の台頭でその国の経済が落ち込む可能性もあるでしょう。
考えようと思えば多くの可能性が考えられますし、それを正確に予想することは相当困難です。

3.「適正な為替水準」の難しさ

あなたは米ドル/円はどのくらいが妥当だと考えますか?
100円くらいか、それとも120円くらいが妥当なのか。
実際は答えなんてありません。
その時の国力などによって流動的に変化するものですから。
もちろんある程度平均的な数値を導くことは可能ですが、その平均値に必ず戻ってくるかというと、それを保証できる人はいないでしょう。
 
つまり、今が円高なのか円安なのか、その判断は実に難しいものなのです。
適正な為替水準の把握は、不可能と言っても過言ではないでしょう。
ここに外貨を扱うことの難しさがあるのです。

外国債券のリスクを下げる選び方

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ここまで、外国債券の購入タイミングの難しさを述べてきましたが、外国債券の為替変動リスクを緩和することができれば、金利も高いので良い投資先と考えることができます。
そして、外国債券の選び方を工夫することで、為替変動リスクをある程度緩和することが可能です。
 
為替変動リスクを緩和するためには、「為替変動が少ない外貨」を選ぶことが重要になってきます。
例えば米ドルやユーロ・ポンドなど、先進国で定着している通貨と比較すると、新興国の通貨は為替変動が大きくなる傾向にあります。
したがって、メジャーな通貨の外国債券を買うことで、ある程度のリスク回避にはなります。
 
もちろん、米ドルでも20%短期で動いてしまうのが難しいところですが、米ドル・ユーロ・ポンド・豪ドルなどの相場観がつかみやすい通貨を選ぶことが大切です。

初心者は外貨預金から始めよう

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筆者は、外国債券の利率に目がくらんで、最初から外国債券に手を出しました。
「債券は安全」という意識がなんとなく頭にあったからです。
結果として、とても痛い目を見ました。
 
外貨関係は、投資の初心者には厳しい世界であると痛感させられました。 
ですので、外貨関係に手を出す際は、為替市場に慣れておくことが大切だと言えるでしょう。
投資に慣れるということを考えると、債券よりも流動性が高い預金から始めた方がリスクは少なく済みます
 
外国債券の購入を検討されている方は、まず外貨預金から始められてはいかがでしょうか?
そこで経験を積んで、海外の情報入手ルートを確立してからでも遅くはありません。
 
または運用をプロに任せてしまうという方法もあります。
外国債券型の投資信託を活用することです。
ただし、将来的に外為関連の投資に手を出していきたいのなら、自分で運用先を選んで試行錯誤をすることが大切ですので、そこはご自分に合った運用方法を選んでください。

外国債券の購入タイミングまとめ

・利率の高さに惑わされるな!
・ある程度相場が読める外貨を選ぶ
・償還期間中に円安が予想されるタイミングで購入する
・外国債券の購入タイミングは初心者には難しい
・最初は外貨預金から始めるとリスクは少ない
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