お金の貯まる家、貯まらない家。貯まらない原因は家にある。

はじめに

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我が家とお隣さん。世帯年収も生活レベルも大体同じはず。
人生の中で幾度となく訪れるライフイベントに対し、お金の不安があるのは我が家だけ?
生活水準は変わらないのに貯金ができる人とできない人がいるのはどうして?
どうすれば今の生活でライフイベントに備えた貯金ができるの?

これらの不安は、すべて”家”を見直すことで解決します。

本コラムではお金を貯める方法を身につけ、安心して生活できる環境づくりの方法をお伝えします。

お金を貯めよう

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現状の収入で貯金ができていない方は、貯金をするためにアルバイトや投資などをして、可処分所得(総収入から必要な支払いを引いた、その月ご自身が自由に使えるお金)を増やす。という方法が真っ先に頭に浮かぶと思います。

しかしこれには、生活リズムが変わることによる様々なリスクが生じますし、現在の生活リズムではアルバイトに割く時間が取れない方もいると思います。
まずは現在の可処分所得の中から、削減できるものや、二次的な収入を生み出す方法を考えましょう。

皆さんは、生活必需品を購入する際、折り込みチラシなどで必要な商品を一番安く買えるお店を探すと思います。目を皿のようにして折り込みを熟読し、リストを作ってお店を回り、買い物を済ませて帰宅されるでしょう。
そして納戸や冷蔵庫の扉を開けてびっくり!

「なんだ、これあったんじゃん!!」

そう、日常の買い物で生じる一番の無駄は、必要無いものを2度買いしてしまうことです。

例えばこれが食材であれば献立を変更するなどして、余分に買った商品が腐ってしまう前に消費しきる必要があります。

ランドリーやバス・トイレタリー商品のストックであれば二重在庫になってしまうので、月給ベースで生活している人であれば可処分所得の無駄遣いにつながります。

”来月使えるからいいじゃない””献立の変更に金銭的な負担は生じないでしょ?”

このように考える方が多いと思いますが、月給の場合、毎月の可処分所得がベースになります。

無駄に支出してしまったものを来月清算しようと思ったら、来月は今月より少ない金額で生活しないといけません。ここが大切なポイントです。

そうは言ってもこれらの”事故”は生活あるあるです。笑い話で済まされることが多いです。

実はお金を貯められる人とそうでない人との一番大きな差は、日々の生活管理にあります。

家計のアドバイスをされる職業の方は一様に、家計簿をつけることをお勧めしますが、その重要性は実はこういったところにあるのです。

折り込みチラシもとても大事ですが、我が家の会計データも参照しながら無駄遣いを確認することで、”やっちゃった”時の対処について考えることが、お金の貯まる流れを作るうえでとっても大事なことです。

整理整頓をする

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ではそういった”やっちゃった”が起こる原因について考えてみましょう。

買い物に出掛ける際には当然のことながら今、家に無くて、必要なものを買いに行くことが大前提です。家の中に今、何があって何がないのか解らないのでは日々わざわざ無駄遣いをしに出かけているようなものです。

ではどうしてそういうことが起こってしまうのか?どうすれば未然に防ぐことができるのか。原因と対策について考えましょう。

原因のひとつとして考えられるのは「家が散らかっている」こと。「散らかっている」というのは、何も家がごみ屋敷だとか汚部屋であるということだけではありません。

納戸やクローゼット、冷蔵庫や戸棚。いろんなものが手当たりしだい、あちらこちらに入っているのでは、相当に頭の良い人でもそのすべてを把握するのは非常に困難だと思います。

普段目につく部分は当然きれいにされていることでしょう。それができる方であればきっと、扉の中の整理だって簡単なはずです。

細かいことだと思っても、一攫千金なんか世の中にはそうありません。小さなことからコツコツやっていくことで、長い人生の間に大きな差となって表れるものです。まずこの部分を自分の頭の中で整理できるレベルまで片付けましょう。

今の住まいが比較的新しいものであれば、この整理は非常に簡単にできてしまいます。その場所で必要なものをしまうための収納スペースが、あらかじめ考えられて作られているからです。まずはそこに収め、さらに細かく分類したものをまとめます。一つの引き出しには一つのテーマに沿ったものをまとめ、扉の裏にインデックスをつければもう完璧です。

私の場合、この方法で分けて収まりきらない買い物はしませんし、はみ出たものは断捨離することもあります。

そこまですると極端かもしれませんが、気持ち的に捨ててしまうものを買うくらいなら…。という意識が生まれました。

反対に収納が十分ではない古い住まいに住まれている方は、100均やホームセンターなどで材料をそろえ、収納スペースを各所に作る方法が望ましいと思います。

私は単身赴任時代に住んでいた1Kの賃貸アパートで、洗濯機の上や、簡易キッチンのデッドスペースに棚をしつらえ、収納を作ったことで無駄遣いをなくすことに成功しました。

こうして家の中の状況をすべて把握することが、「家を片付ける」ということなのだと私は思います。

居心地の良い住まいづくりをする

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私の友達に、手取り11万円前後の収入で2人の子供を高校卒業させ、成人するまで育て上げたシングルマザーの方がいます。

生活が大変で本当につらかった、と本人は言いますが、2人の子供たちに話を聞いてみると、生活に苦しさや不安を感じたことは一度もなかったといいます。

手取り収入の少ない中で、彼女はなぜ子供たちに不自由な思いをさせることなく生活ができたのでしょう?

そこには現役FPの私が舌を巻くような、彼女自身の身の丈に合った、自然体の努力がありました。

生来彼女は、ものを捨てることのできない母親を持ち、ものが多く雑然とした実家に辟易していたそうです。

私は、彼女の実家、自宅ともにお邪魔したことがありますが、確かに実家にはお母さまの趣味である生花や焼き物が隙間無く並べられ、それらを収納するためのサイドボードやチェストなどもびっくりするくらいに大きいものでした。さらに、そこに収まりきらないコレクションがほぼ部屋を埋め尽くすように点在していました。

それに対して、彼女の自宅には、まず目に見えるところがたいへんすっきりしていて、物が少なかったです。一見無機質なように見えるけれど必要なものが最低限必要な位置にあるため、生活に不便を感じませんでした。

しかもその必要最低限のものが彼女のセンスで選ばれた家具できれいにまとまっており、統一感とともに温かみも感じ、この空間がなんとも居心地が良いものでした。

日本人の生活はこの数十年で比較すると、飛躍的に向上しました。しかしその中で今までになかった、または機能が細分化された専門用途の資材も増え、個人個人に必要なもの、不必要なものを消費者、使用者としてチョイスできるようにもなりました。

必要最低限のお気に入りに囲まれて生活することは、我欲に任せて集め続けたものに圧迫されて生活するよりもはるかに心情的に豊かな生活なのだと実感した、本当の豊かさを提案する職業についている私にとって実にすばらしい比較事例でした。

シンプルライフを心がける

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”断捨離”という言葉が普通の生活をしている人たちの中から頻繁に聞かれるようになった21世紀。

モノがなかった時代から国民総動員で昼夜休日問わず必死に働いて高度成長期の時代を支え、精力的に消費行動を続けて現代日本の礎を築かれた現在のシルバー世代の方が、世界的に日本という国の素晴らしさを作り、日本はバブル期を迎えました。

その後経済的な浮き沈みはありますが、その都度ビジネスマンは考え、行動します。時代は多様化しています。

先ほども述べたのですが、モノをため込む時代から、自身に必要なものをチョイスできるのが、この現代です。魅力的なコマーシャルや販売員の売り込みにとらわれることなく、あなた自身が必要なものを考え、消費をすることが、いまの時勢にあった本当の豊かさであると私は思います。

家の広さも好きなだけとれるわけではありませんし、圧迫されたスペースで生活されることによる病気のリスクだってあります。

例えば生活用品のストックを大量にしていても、一度には使えませんし災害時に持ち出せるわけでもありません。

まして自宅が壊滅せずに残ったとして、それらをあてにしたご近所の被災者の方々にお金を頂いて売ることが、心情的にはあなたにできるでしょうか?

ティーセットが20脚も30脚もあって、そんなに多くのお客様をお迎えする機会が、あなたの家にあるでしょうか?

大量の生花や観葉植物によって、ジャングルのように圧迫された室内で、植物を愛でて落ち着いて生活ができるでしょうか?

それならば限られたスペースを有効に活用して、シンプルライフを送っているほうが、維持するための経費も削減できて、よほど豊かに生活できることでしょう。

また、家内の清潔を保つことにより大きな出費をしなくて済むケースもあります。

”玄関と水回りの清潔に努めると商売が繁盛する”というフレーズを聞かれたことがあるでしょう。

これは別に迷信的な話ではなく、例えば外出先で急に催した際、近所のコンビニでトイレを借りるとしたら、きれいなトイレだったと覚えているコンビニに行くはずです。

コンビニでトイレを借りたらそのまま外に出るということはやはり考えにくいです。当然のことながら何らかの買い物をする方も多いでしょう。

トイレがきれいだったことで、このコンビニはたとえ50円であったとしても売り上げにつなげています。消費者心理的にもこれは立証できる根拠なのです。

自宅ではものを売っているわけではないですが、水回りというのは常に汚れた水が発生している個所なので、放置していると早く劣化します。

陶器製の便器であれば尿石が付着し、傷の上に凝固したところでクラックが生じ、便器が割れてしまいます。洗面台も同じです。

玄関のタイルも外から上がった土砂が固まり、踏みつけた衝撃でタイルが割れますし、一般的なユニットバスはプラスティック製ですので、掃除を怠るとカビが根付き、防水層を超えて浸水するため劣化します。

クロスだって壁をこまめに吹いてほこりや汚れを除去しているだけで断然長持ちします。

メンテナンスサイクルを日常の掃除で伸ばすことで、大きな出費サイクルを伸ばすことができるのです。家を片付くとお金も貯まる理由、ぜひ実践していただきたいと思います。

最後に

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いかがでしたか?家を片付ける、ということは何も見た目だけきれいにしておくということではなく、決まったものを決まった場所に配置し、それを住人であるあなた自身が把握しておくことなのです。

モノが多ければそれだけ把握することが困難になり、冒頭に記したような無駄遣いが起こりますし、収納からあふれるほど必要のないものをわざわざ可処分所得の中から支出して購入することも無駄遣いです。

ましてものに圧迫されて生活するストレスがあなたに及ぼすリスク…それこそお金でははかり知れません。

消費行動が市場経済を作っていた、なんでも買うことが豊かであった時代はもう終わり、本当に自身にとって必要な、最低限の一流品を大事に使って生活することが本当の豊かさであるという時代がやってきています。

安売りにしてもしかり、いつどこに行っても買えるものを月ベースの収支の中から繰り越して在庫する必要もありませんし、何も4年に1回しかセールしないわけでもありません。

重要なのは自身の収入サイクルに併せて、そのサイクル内で必要なものを消費することが、結果年間を通して支出の差を生み出すということです。

私は、例の中に出ていた女性の生活を目の当たりにして、それ以降の自分の生活において、モノがないことに対する不安(ネガティブ)から、必要なものさえあれば大丈夫という気持ち(ポジティブ)に大きくシフトしました。

実際片付けもしやすくなりましたし、細かいことに目が向くようになりました。それにプラスして、毎月の収入から必要経費を削減することも自身で考えながら実践しています。

例えば光熱費を減らすため照明をすべてLEDに変えたり、保険や確定拠出年金の見直しをして、月々の負担を軽くしたりしています。

Tカードなどのポイントカードもバカになりません。私は車通勤で昼夜外食なので、少なくとも1000円/月のお買い物は、Tポイントでまかなえています

今回の記事を取り入れ、ぜひお金が貯まる環境を作って、気持ち的にも豊かな生活をお送りください。