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学生がクレジットカードの請求額を払えないとどうなる?対処法や注意点を解説します

学生がクレジットカードの請求額を払えないとどうなる?対処法や注意点を解説します

学生の方は友人とのお出かけやショッピング、旅行などでなにかとお金を使う機会が多いものですよね。そのようなときには、クレジットカードが大活躍します。

学業の合間にアルバイトをしている方がほとんどかと思いますが「クレカ払いをしすぎてしまった」、「給料がいつもより少ない」といったことから、クレジットカードの請求額を払えないといったことがあるかもしれません。

本記事では学生の方を対象に「クレジットカードの請求額を払えないとどうなるのか」のいろはについて、わかりやすく解説していきます。

クレジットカードの請求額を払えない学生はどうなる??

学生ともなると、クレジットカードを発行するのは初めてという方も多いと思うので、「請求額が払えない」とわかると不安を感じるでしょう。

そこで本記事では、まずクレジットカードの請求額が払えないとどうなるのかを4段階にわけて解説していきます。

クレジットカードの請求額が払えないとどうなるか

  1. クレカ利用停止
  2. 電話やハガキでの催促
  3. 強制解約後、一括請求
  4. 裁判所による差し押さえ

おおまかにいうと上記の4つとなります。もしこれらに対応できなければ、裁判所による強制執行となる可能性もあります。「学生だし大目に見てもらえるだろう」と思う方もいるかもしれませんが、決してそのようなことはないのです。

大ごとにならないように、早め早めの対処を心がけていきましょう。

1.支払い日の翌日~数日後からクレカが利用できなくなる

カード会社によりますが、まずはクレジットカードが利用停止になります。多くの場合、引き落としが確認できなかった翌日~数日後にかけて停止処置がとられます。

クレジットカードは、利用者が支払い日に請求額を支払ってくれるという信用の基で利用ができるものです。つまり引き落としが確認できなかった時点で、カード会社からの信用を失ってしまうことになります。

2.カード会社から電話やハガキで催促が来る

クレジットカードが利用停止になったにもかかわらずカード会社に対して何もアクションを起こさないでいると、次は電話やハガキでの催促が来ます。

カード会社によりますが、まずは電話で引き落としに失敗した旨を確認することが多く、連絡がとれなければハガキでの催促という流れでおこなわれます。

また学生の方は、学校にいる間にそのような電話がかかってきたりハガキが届く可能性もあります。保護者の方とトラブルにならないように、前もって伝えておく方がいいでしょう。

そしてこのとき、電話やハガキで示された「〇月△日に再引き落とし」といった事項をしっかりと守って再引き落としがきちんと確認されたら、その後はクレジットカードを通常どおり利用することができます。

もしかしたら、電話やハガキでの催促で延滞していることに気付いたという方もいるかもしれません。ですがまだ遅くはないので、この時点で迅速に対応しておけば問題ないでしょう。

3.延滞を1~3カ月遅延し強制解約されると一括請求が入る

カード会社によりますが、クレジットカードは延滞が1~3カ月続くと強制解約になることが多いです。

クレジットカードの強制解約は金融事故として扱われるため、信用情報が傷つきブラックリストに登録されることになります。

また、ブラックになったことでその後少なくとも5年間は、クレジットカードの新規発行やローンを組むといったことができなくなるのでご注意ください。

そしてこの時点で支払えないと判断された分は、カード会社が保証料を支払っていた保証会社が代わりに支払います。

よって保証会社からその分の請求がこちらに来るというわけです。そしてこの請求は多くの場合、一括請求です。

4.裁判所による差し押さえ

さらにこの一括請求を払えない場合や、無視を続けてしまうと、裁判所によって差し押さえになり、アルバイトをしている学生の方であればその給料が、また銀行口座なども差し押さえられる可能性があります。

ここまでで、学生の方がクレジットカードの請求額を払えないとどうなるかがお分かりいただけたかと思います。できるだけ早い段階で対処することの重要性がよくわかりますね。

専門家からのコメント

北村滋郎
北村 滋郎

とにかく甘く考えてはなりません。遅延した時点から、遅延損害金が発生し、遅延が長く続くほど遅延損害金の額は高くなってきます。

カード会社からの督促の電話はそれほど厳しい口調ではないため、留守電で聞いていても無視して放置してしまいがちです。

ハガキの督促でも頻度が多くなればブラックリストに登録される場合もあります。

あなたがそのうちと思っている間に、毎日ドンドン状況は悪く進んでいることを忘れてはいけません。

クレジットカードの請求額が払えないときにするべきこと

では、クレジットカードの請求額が払えないとわかったら、どのような行動をとればいいのでしょうか?本記事でおすすめするのは、以下の4つです。

クレジットカードの請求額が払えないときにするべきこと

  • 請求額と支払い日の確認
  • カード会社に連絡
  • 分割交渉
  • 現金を手元に集める

それぞれについて、詳しく解説していきましょう。

請求額と支払い日を確認する

まずは、正確な請求額と支払い日を確認しましょう。今では、Webサイトやアプリなど簡単に確認できます。確認できたら、支払い日までに請求額分のお金を用意できるかどうかをチェックしてみましょう。

手元のお金を集めるときは、普段あまり使っていない口座なども見てみてください。思ったよりもお金が入っていることもあります。

クレジットカードの請求額は必ず支払い日に引き落とされるので、必ずその日までに口座に請求額以上のお金を入れておく必要があるのです。

誠意を持ってカード会社にすぐに連絡のうえ相談する

請求額や支払い日を確認のうえ、手元のお金と照らし合わせて「請求額の支払いができない」または「すでに延滞してしまっている」という場合は、すぐにカード会社に誠意を持って連絡しましょう。

学生だからといって保護者の方に頼むのではなく、自身で責任を持って連絡するという姿勢が大切です。カード会社の担当者もすぐに怒鳴ってくるといったことはなく、それぞれのルールに則って説明をしてくれます。

カード会社によっては数日後に再引き落としをかけてくれたり、分割払いを提供してくれることもあります。

それ以外にも、後日振り込んでくれと言われることもあります。そのときは、きちんと振り込み期限と振り込み先を控えておきましょう。また、遅延損害金が発生するのかどうかも聞いておいた方がよいでしょう。

カード会社に怒られるのが怖いからといって、連絡しないまま延滞を放置しておくよりも、誠意を持ってすぐに連絡する方が何倍も望ましいです。

カード会社の連絡先はクレジットカードの裏に記載されているので、延滞の可能性が生じた時点ですぐに連絡しましょう。

請求額がまだ確定していないなら分割交渉を

請求額がまだ確定していないのであれば、カード会社に交渉して分割払いに変更できるか相談してみましょう。

カード会社によっては一括払いで支払った分でも、あとから分割払いやリボ払いに変更できることがあります。

ただし、変更できるのは3回以上の分割払いであることがほとんどです。つまり利息が必然的に発生することになります。

ですがどうしても支払い日に間に合わないなら、利息を負ってでも分割払いに変更するというのは得策でしょう。

注意点として、分割払いによって1回あたりの支払い額は減ったものの、支払わなければならない総額は同じどころか利息によって増加することになります。

ですので学生の方は、アルバイトに充てる時間を増やすなどして備える必要がありそうです。

安全な方法で現金を手元に集める

どうにかお金を集めてすぐに支払ってしまいたいという場合は、安全な方法で現金を手に入れましょう。本記事では、学生の方にもできそうないくつかの方法を4つご紹介していきます。

現金を集める安全な方法

  • 少額ならキャッシング
  • 即日即金アルバイト
  • 身の回り品を売る
  • 保護者の方に借りる

少額なら一時的なキャッシングもあり

足りないお金が少額で、次の給料日が来たら返済ができそうという見込みがあるなら、一時的なキャッシングは有効でしょう。

「学生もキャッシングできるの?」と疑問を持つ方もいらっしゃると思いますが、基本的には高校生を除く18歳以上であれば利用できることがほとんどなのです。

ただし、キャッシングを利用するには審査に通過する必要があります。すでにクレジットカードの請求額を延滞してしまっている場合は、キャッシングの審査に通らない可能性もあるのでご注意ください。

もしキャッシングを利用する場合は「初回無金利」や「30日間金利0円」など、できるだけ無金利で返済できるようなところを選びましょう。

学業の合間に即日即金のアルバイトをして収入を得る

すでにアルバイトをしている学生の方も多いかと思いますが、できるだけ早く手元にお金を集めたいなら即日即金のアルバイトをするのもおすすめです。

もし支払い日まで時間に余裕があるなら、学校おわりや休日などに集中して稼げるだけではなく、給料をすぐに受け取ることができます。

アルバイトを選ぶときは時給が高いものを選び、本当に支払い日までに足りない分のお金を受け取れるのかを概算しておきましょう。

また現在アルバイトをしている場合は、店舗によれば給料を前払いしてくれるところもあるのでダメ元でお願いしてみるといいかもしれません。

身の回り品を売って収入を得る

アルバイトをする以外にも、身の回りの不用品を売って収入を得るという方法もあります。

直接買取を実施している店舗や業者に持参すれば査定もすぐに済むことが多く、買取代金もその場で受け取ることができるのでおすすめです。

フリマアプリや宅配買取を利用するという方法もありますが、郵送や査定に時間を要することが多いため、支払い日までに入金が間に合わない可能性があるのでご注意ください。

請求額が支払えないと思ったら、CDやDVD、書籍など売れそうなものがないか探してみましょう。また買取の際は本人確認書類が必要になることが多いので、学生の方は学生証を持参してくださいね。

保護者の方にお願いしてお金を借りる

上記3つの方法をご紹介しましたがどうしても厳しければ、保護者の方にお願いしてお金を借りるのも手段の1つです。部活や勉強などでどうしてもアルバイトの時間がとれない方もいると思います。

そのような方は反省している態度を見せて、きちんとお金を借りたいとお願いをしてみましょう。

その場合は「社会人になって収入が安定するまでクレジットカードは持たない」など、学生の間に同じ過ちを繰り返すことのないように取り決めておくことも必要かもしれません。

請求額の支払いに困っても絶対にしてはいけないこと

「クレジットカードの請求額が払えない…」と思うと、どうにかしてお金を集めようとよからぬ手段をとってしまう可能性があります。ですが、それらの手段の裏には、請求額を延滞するよりも悪質なものもあります。

ここでは、請求額の支払いに困っても絶対にしてはいけないことを4つご紹介していきましょう。

請求額の支払いに困っても絶対にしてはいけないこと

  • 延滞を放置
  • 延滞時の対応を調べない
  • 他人の支払いをクレカで立て替えて現金を受け取る
  • クレカ現金化

請求額の延滞をそのまま放置する

請求額支払いの延滞をそのまま放置してはいけません。というのも延滞は、時間が解決してくれる問題ではないからです。

もし延滞を放置し続けていると、クレジットカードが強制解約になったりスマホが契約できなくなったりといろいろ不便なことが起きます。その後の生活に支障をきたしてしまうので要注意です。

専門家からのコメント

北村滋郎
北村 滋郎

延滞を放置すると、カード会社の督促以外にもカードで支払えなかった会社からの督促状も家にあふれ始め、遅延損害金で債務額はあっという間に(最初は10万円程度の債務額でも)数十万円以上に膨らんでいくこともあります。

アルバイト先にも督促がいき、仕事に支障をきたして結局働けなくなり、ますます支払いは困難に。

困り果て闇金融に手を出してしまい、自己破産への道を一直線に転がっていくことになります。これが最悪のシナリオです。

カード会社ごとの延滞時の対応を調べないで対処する

「以前カード会社A社がこうだったから、今回のB社もこうだろう」とカード会社ごとの延滞時の対応を調べずに対処することはよくありません。

というのも、請求額の支払いを延滞したときの対応はカード会社によって異なります。油断していては知らない間に信用情報を傷つけてしまう恐れもあるので、きちんとカード会社に問い合わせるようにしましょう。

他人のショッピングをクレカで立て替えて現金を受け取る

友人などのショッピングを自分のクレジットカードで立て替えて、その分の現金を受け取るという方法もありますが、これもよくありません。

一見賢そうな方法ではありますが、クレジットカードを利用したという事実は変わらないのでさらに請求額が膨らむことになります。

すでに延滞しているのに、現金を手に入れるためにさらにクレジットカードを利用するということは絶対にしないようにしましょう。

クレジットカードを現金化する

クレジットカードの現金化も絶対にしてはいけないことです。クレジットカードには、手元にお金がなくても支払いができる「ショッピング枠」と現金を借りられる「キャッシング枠」の2つの機能があります。

クレジットカードの現金化とは、前者のショッピング枠を利用して現金を入手することです。これに対して明確な法律規定があるわけではないのですが、クレカ現金化をビジネスとする企業が摘発されたことがあります。

違法ではないと思いきや、そもそもカード会社が規約として現金化を禁止しているので、規約違反となってしまうのです。絶対にこのような行為はしないように気を付けましょう。

学生がクレジットカードの請求額を払えないときのまとめ

いかがでしたでしょうか?学生とはいえど、クレジットカードの請求額を延滞するという事態の大きさがお分かりいただけたかと思います。

なんといっても大切なのは、延滞の可能性が生じたもしくは延滞に気付いた時点ですぐにカード会社に連絡するということです。対処が早ければ早いほど安全な選択肢が多く、自分の身を守ることができます。

再引き落としをかけてもらえたり支払い日がもう少し先という場合は、キャッシング(少額)や即日即金アルバイトなど、本記事で紹介した安全な方法でお金を集めるということも必要です。

請求額を払えないと気付いても放置したり、クレカを現金化するということも絶対NGです。カード会社や保護者の方に相談して、できるだけ支障のない方法で支払いをするようにしましょう。

専門家からのコメント

北村滋郎
北村 滋郎

カードでブラックリストに入ったとしても、「5年程度カード利用を我慢したらいいだけだ」などと甘く考えてはいけません。

カードだけではなく、就職の際の身元調査や住宅購入の際の住宅ローン、自分が起業することになった場合の融資など、後々の人生にも少なからず影響を与えることになることをよく認識する必要があります。

支払いが困難になりそうとわかったらすぐにご家族や専門家に相談し、転落への悪循環を阻止して下さい。

上場企業に人事として就職して若くして管理職に就任。その後、正論を振りかざして上司を論破しまくったため、組織で孤立という挫折を経験し閑職に。阪神淡路大震災での被災を機に、日本古来の哲学・仏教等に関心を持ち、人は理屈だけで動くのでないことを学ぶ。自然哲学を活かした経営理論を多くの師匠から伝授され、成果を上げて、取締役に抜擢される。現在は、会社経営のみならず人生経営にも理論を発展させ、地域の皆様のお悩みを解決する面談とセミナーを展開中。「人生とお金に関わる課題を家庭教師のように一緒に解決していく手法が実践的」と好評を得ている。

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経済学部卒業。学生時代にライター業を開始し、大学卒業後はフリーライターとして活動。当メディア「マネ会」でのクレジットカードに関する記事はもちろん、株式投資・節約・電子マネーなどのお金に関する記事を、女性ならではの目線で多数執筆中。クレジットカードは楽天カード・イオンカードセレクト・エポスゴールドカードを保有している。キャッシュレス決済はQUICPayとPayPayを愛用しており、ポイントを貯めることとクーポンを使うことが大好き。

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