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クレジットカードは整理して必要なものだけ残すべき!理由や意識するポイントも紹介

クレジットカードは整理して必要なものだけ残すべき!理由や意識するポイントも紹介

新規入会キャンペーンや特典が豊富など、あらゆるメリットに惹かれクレジットカードを作ったものの、いつのまにか枚数が増えてしまったという人も多いのではないでしょうか。

クレジットカードを整理しないと、年会費がかさむだけでなく、枚数が多くなればなるほど管理が大変になります。その結果として、不正利用のリスクが高まり、融資の審査に影響する可能性まで出てきます。まずはこうしたデメリットを回避しましょう。

今回は、クレジットカードを整理するべき理由をさらに詳しく紹介するとともに、解約するカードを見極める際の取捨選択基準や、整理時・解約時の注意点まで解説します。

クレジットカードを整理したいと考えてはいるものの、どんな判断基準で整理したらいいのか、わからないことが多く悩んでいる場合にもぜひお役立てください。

クレジットカードを整理するべき理由とは?

まず最初に、クレジットカードを整理するべき具体的な理由を詳しく解説します。整理するべき理由は以下の5つです。

整理するべき理由

  • 年会費がかさむ
  • 枚数が多い分だけ管理が大変になる
  • クレジットカードのポイントが分散する
  • 盗難・紛失・不正利用のリスクが高まる
  • 融資の審査に影響する恐れがある

①年会費がかさむ

クレジットカードは保有しているだけで年会費がかかってしまうものが少なくありません。ゴールドカードやプラチナカードだけでなく、一般カードでも1,000円~2,000円程度の年会費がかかるものもあります。

年間で利用した決済額や決済回数に応じて翌年の年会費が無料になるクレジットカードもありますが、使わなければ年会費はかかってしまいます。また、カード枚数が多くなると1枚ごとのカード利用金額が分散してしまうため、年会費無料の条件をクリアできない可能性が高まります。

②枚数が多い分だけ管理が大変になる

クレジットカードは枚数が多い分だけ管理が大変になります。

クレジットカードの保有枚数が増えた結果として、所持しているそれぞれのカードの支払い日を忘れてしまい、口座の残高不足で引き落とせなくなるといったケースが発生しやすくなります。

残高不足で引き落としができない場合、カード会社に連絡する、カード会社が指定する口座に振り込むなど、各クレジットカード会社の規定に沿って対応する必要があり、余計な手間がかかります。

加えて、こうした対応を適切におこなわないと、クレジットカード利用履歴にマイナスの履歴が残り、今後のクレジットカード作成がしづらくなったり、ローン審査が通らない可能性が高まったりなど、あらゆるデメリットが生じてしまいます。

③クレジットカードのポイントが分散する

複数のクレジットカードを利用していると、クレジットカードのポイントが分散してしまいます。

保有しているクレジットカードの枚数が増えれば増えるほど、必然的にカードの利用実績が分散してしまいます。その結果としてポイントもバラバラになり、ポイントの有効期限の管理ができなくなったり、交換の最低単位まで貯めることができずにポイントを失効してしまうといったデメリットが発生しがちです。

また、利用実績に応じたボーナスポイント制度を設けているクレジットカードの場合、ボーナスポイント特典ももらえなくなる可能性が高まります。

④盗難・紛失・不正利用のリスクが高まる

クレジットカードを複数枚持っていると、盗難・紛失・不正利用のリスクが高まります。

クレジットカードを何枚も財布に入れておくと、財布を盗まれた際に一緒にカードまで盗まれることになり、その結果として不正利用が発生する可能性が高くなります。悪用される前に利用停止手続きをするにしても、すべてのクレジットカードの手続きが必要になるので、カード枚数が多くなればなるほど非常に難儀な作業になるでしょう。

また、ネットショッピングでクレジットカード決済をおこなう人が多いですが、登録しているカードが多くなる分だけECサイトがハッキングされた際にカード情報が盗まれるリスクも高まり、枚数が多い人のほうが被害も多額になります。

⑤融資の審査に影響する可能性がある

整理するべき理由として、融資の審査に影響する可能性がある、ということもあります。

クレジットカードはキャッシング枠を利用しない分には大丈夫ですが、キャッシングを利用していると信用情報に履歴が残ります。複数のクレジットカードでキャッシングをしていると、「お金を複数の会社から借りている人」とみなされ、今後のクレジットカード作成や、住宅ローンなどの審査にも影響する可能性が出てきます。

その結果、たとえば自分のライフスタイルに合った利用しやすくお得なクレジットカードを見つけたとしてもカード作成ができなくなったり、住宅購入の際の住宅ローン審査が通りづらくなる可能性が高まってしまいます。

クレジットカードの整理時に意識するべきポイント

クレジットカードを整理する際に意識するべきポイントは、クレジットカードの組み合わせが良いものを選ぶということです。

基本的な考え方として、2枚のクレジットカードを「メインカード」と「サブカード」に分けて使用するようにしましょう。

選び方や使い方をそれぞれ詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

メインカードの基準

メインカードの基準は以下の通りです。

メインカードの基準

  • ポイント還元率の高いクレジットカードを選ぶこと
  • 交通費や公共料金など、毎月必ず発生する支払いに使用できること
  • 国際ブランドが選択できる場合、利用頻度の高い店舗やサービスで決済可能なブランドを選ぶこと

メインカードには、日常的に利用しやすいクレジットカードを選びましょう。上記の条件はいずれも、クレジットカードの利用実績に応じたポイントが得られやすく、使い勝手がよいことが基準となっています。

サブカードの基準

サブカードの基準は以下の通りです。

サブカードの基準

  • メインカードを補えるようなサブカードを選ぶこと
  • 自分のライフスタイルに合わせて選ぶこと
  • 保有しているだけで優待が受けられたり、国内外の旅行保険などの付帯保険が付加されていること
  • 特定の店舗やサービスを利用すると高いポイント還元があること

自分のライフスタイルを踏まえ、上記の条件に該当する最適なクレジットカードを選べば、結果的にメインカードの弱点を補うことができます。また、メインカードもサブカードも、よりお得な使い方ができるようになるはずです。

残すべきクレジットカード

保有しているクレジットカードを整理するうえで、残すべきクレジットカードは以下の通りです。

残すべきクレジットカード

  • 年会費無料のクレジットカード
  • ポイント還元率が高いクレジットカード
  • 付帯特典が豊富なクレジットカード

続いて、それぞれの条件を詳しく解説します。

①年会費が無料

年会費無料のクレジットカードは、そのままずっと保有しておいても維持費がかかりません。そのため、残しておいたほうがいいでしょう。

ただし、将来的なクレジットカード見直しや、住宅ローンなどの融資を受けるケースを想定しておくことだけは忘れないでください。キャッシング枠の利用や、盗難・紛失・不正利用に気をつけ、きちんと管理することを心がけましょう。

②ポイント還元率が高い

一般的なクレジットカードのポイント還元率は0.5%の設定ですが、還元率が1%以上のものは高還元率のクレジットカードといっていいでしょう。

たとえ年会費がかかるとしても、上記のような高還元率が設定されている、もしくは利用実績に応じてボーナスポイントが付随されている、あるいは利用金額により翌年の年会費が無料になるといった条件があるかどうかを確認してみてください。こうした条件が揃っているようであれば、残しておいたほうがいいクレジットカードです。

まずは自分のライフスタイルや利用シーンを踏まえ、日常的な買い物などをおこなっている店舗やサービスで利用可能なブランドのクレジットカードか、今後年間でどの程度利用する予定はあるのか、などを考えながら、総合的に判断しましょう。

③付帯特典が豊富

利用実績に応じたポイント還元があったり、無料や優待価格で利用することができる提携施設が揃っているなど、付帯特典が豊富で充実しているクレジットカードは残しておいたほうがいいでしょう。

具体的な付帯特典は以下の通りです。

クレジットカードの代表的な付帯特典

  • ポイントプログラムが充実している
  • 国内外旅行の際に空港ラウンジが無料、もしくは格安で利用できる
  • 海外旅行傷害保険が自動的に付加されている
  • ホテルや飲食店やサービス店舗が優待価格で利用できる

上記はあくまで一例ではありますが、主に付帯特典が豊富といわれるクレジットカードにはこうした特典が揃っています。

ただし、たとえ付帯特典が充実していても、自分がまったく利用しないものばかりであれば意味がありません。

あくまでも自分のライフスタイルを基準にすることを念頭に置き、日常的な利用シーンを考え、日々の買い物やレジャーでお得になるか?特典を活用しやすいか?といった点を目安に判断するといいでしょう。

解約するべきクレジットカード

保有しているクレジットカードを整理するうえで、解約するべきクレジットカードは以下の通りです。

解約するべきクレジットカード

  • ポイント還元率が低いためあまり利用していないクレジットカード
  • 年会費がかかるにもかかわらず特典内容が自分に関係ないクレジットカード

続いて、それぞれの条件を詳しく解説します。

①ポイント還元率が低くあまり利用していない

ポイント還元率が低くあまり利用していないクレジットカードは、今後も使わない傾向があるので、解約してしまったほうがいいでしょう。

ただし、ポイント還元率は低くてもポイント有効期限が無期限で失効することがないクレジットカードもあり、こうしたカードの場合は残したほうがお得なケースもあります。

②年会費がかかるのに付帯特典が利用しづらい

付帯特典が利用しづらいクレジットカードは、保有していても使わない可能性のほうが高いので解約してしまいましょう。

クレジットカードの魅力には、キャッシュレスの便利さ、ポイント還元のお得さ以外だと、そのクレジットカードを所持しているだけで利用できる付帯特典があります。

ところが、近隣に特典を受けられる該当店舗やサービスがないのにその特典が多い、もしくはゴルフをやらないのにゴルフ関連の特典が豊富、あるいは海外旅行は数年に一度程度なのに海外旅行に関する特典ばかり充実しているといったように、自分にとって利用しにくい付帯特典が揃っているクレジットカードでは、いくら特典内容が充実していようが意味がありません。

また、高い年会費を払っているのに利用頻度が高くないゴールドカードやプラチナカードといったステータスカードも、特典内容を含めて自分のライフスタイルに合っていないケースが多いので要注意です。

とりあえず欲しい、ステータスに惹かれたなど、日常的に使いやすかったり、付帯特典を利用する機会が多いと判断して作ったわけではなく、持っているだけでステータスを得た気分になれる、いわゆるカード自体がブランドになっているクレジットカードは、いくら保有していても自分にとってメリットを感じることが少ないはずです。

クレジットカードを整理し、解約する際の注意点

残す・解約するクレジットカードがそれぞれ決まったら、解約するクレジットカードについては速やかに手続きをおこないましょう。

ただし、以下に該当するクレジットカードの場合は、すぐに解約手続きを進めずに、後々デメリットにならないようによく確認してから対処する必要があります。

解約時に注意すべきクレジットカード

  • 入会したばかりのクレジットカードの解約
  • 一度も使っていないクレジットカードの解約
  • 公共料金の引落し設定をしているクレジットカードの解約

続いて、上記に該当するクレジットカードの注意点について詳しく解説します。

①入会したばかりのクレジットカードの場合

クレジットカードに入会後、それほど日数が経過していない段階で解約してしまうと、今後のクレジットカード審査に通りにくくなる可能性が高まります。まずは短期解約に該当していないか確認するようにしましょう。

一般的に、入会後3ヶ月〜6ヶ月以内の解約が短期解約とみなされるケースが多いです。そのため、少なくとも半年間はカードを保有してから解約したほうがよいでしょう。

クレジットカードの規約として、入会や解約の手続きをおこなうと、信用情報機関に入会と解約の記録が5年間残されるようになっています。この記録は、たとえクレジットカードを使わずに解約したとしても、必ず残すようにしていることが特徴です。

クレジットカード会社は、審査の際にこの信用情報機関の記録を確認しています。そのため、特に短期間に何度もカード入会と解約を繰り返していると、クレジットカードの審査にも通りにくくなることがあり、自分自身の信用を落とす結果になりかねません。

②一度も使っていないクレジットカードの場合

クレジットカードの入会後に一度も使わずに解約した場合、そのクレジットカード会社では二度と新しいカードを作れなくなる可能性があるので注意しましょう。

それだけでなく、たとえ解約したクレジットカード会社はもう利用しないとしても、各クレジットカード会社で共有している情報から判断され、他社でも入会を断られる可能性も高まってしまいます。

まず安易にクレジットカードを作らないことが大切ですが、すでに作成したクレジットカードで一度も使っていないものに関しては、解約する前に何度か利用して実績を作ってから解約手続きすることをおすすめします。

もし今後も利用を続けてメリットになりそうなポイント還元率や特典が用意されているクレジットカードであれば、しばらく保有し、使いながら様子をみて、総合的に判断してみてはいかがでしょうか。

③公共料金の引落し設定をしているクレジットカードの場合

クレジットカードで公共料金の引落し設定をしている場合、引落しの設定をしたクレジットカードを解約した時点で自動的に請求が止まるわけではありません。必ず利用先の電力会社・ガス会社・水道局に連絡し、支払い方法の変更手続きをしてからクレジットカードを解約する必要があることを覚えておきましょう。

クレジットカードを解約した情報は、契約を締結して支払いしている企業には通知されません。そのため、支払方法の変更手続きを忘れたままクレジットカードの解約をしてしまうと、公共料金の支払いを延滞することになってしまいます。

公共料金のほかにも、携帯電話料金・インターネットプロバイダ料金・家賃や住宅ローンの引落しなど、毎月定期的な支払いをしているものはすべて注意が必要です。

まず最初に別のクレジットカードに変更、あるいは銀行引落しなどクレジットカード以外の支払い方法に変更する手続きをおこなってから、引落し設定をしていたクレジットカードの解約手続きを進めるようにしましょう。

クレジットカードの整理についてのまとめ

クレジットカードを整理する際にもっとも重要なことは、自分自身のライフスタイルに合っているか、日常的に利用しやすいかどうかをよく考えて判断することです。

ポイント還元率や付帯特典、毎日のように買い物をしている店舗やサービスで利用可能かどうかなど、総合的に判断したうえで、自分にとって一番お得で使い勝手がいいのはどのクレジットカードか比較しながら検討し、厳選したものを残すようにしましょう。

今回解説した取捨選択基準や手続き方法、注意点を参考にしながら、上手にクレジットカードを整理してくださいね。

大手国内生命保険会社などでトータルライフプランナー(上級営業主任職)・マーケター・ディレクター・生産管理統括として勤務後、フリーのライター兼フォトグラファーに。生命保険業界での在籍期間中、総合支社内営業1,500人以上において営業成績常時TOP20入り、TOP10複数回達成の実績を活かし、金融系コンテンツの執筆も多数。営業・マーケティングアドバイザーとしても活動中。公私にわたり美味しい料理と写真撮影が大好物。

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