クレジットカードの磁気不良の原因と今すぐできる対策を詳しく解説

クレジットカードの磁気不良の原因と今すぐできる対策を詳しく解説

今まで使っていたクレジットカードが突然使えなくなって慌ててしまったことはありませんか?

クレジットカードが急に使えなくなる主な原因は磁気不良です。

クレジットカードの裏面の磁気ストライプにトラブルが起きると情報を読み取れなくなるため、一部の店舗ではクレジットカードを使えなくなってしまいます。

クレジットカードが使えないと日常生活に支障が出てしまうので、日頃からクレジットカードの磁気不良を防ぐような扱い方を心がけたいですね。

この記事では、クレジットカードの磁気不良の原因や防止法、磁気不良になってしまったときの対処法について説明しますので、ぜひ参考にしてください。

クレジットカードの磁気不良の6つの原因

クレジットカードの磁気不良の原因は、大きくわけて6つあげられます。

日頃からこの6点に気を付けることで、クレジットカードのトラブルを防ぐことができます。

磁気干渉による磁気不良

クレジットカードの裏面についている磁気ストライプは、「他の磁力に弱い」という特徴があります。

スマホやマグネットなど、磁気を帯びているものを近づけたり長時間一緒に保管すると、磁気不良になる可能性が高くなります。

特に磁気不良が起こりやすい状況として、以下の2点があげられます。

磁気不良が起こりやすい状況
  • クレジットカードの磁気ストライプ同士が触れ合った状態になっている
  • 手帳タイプのスマホケースにクレジットカードを入れている

クレジットカードを雑に保管していて、お互いの磁気ストライプ同士が触れ合っている状態になっていると磁気不良が起こりやすくなります。

また、スマホは磁気を発生させる部品が多く内蔵されています。

スマホケースにクレジットカードを入れていると、スマホの磁気の影響を受けて磁気不良が起こりやすくなるため注意が必要です。

スマホの他にも、手帳タイプのスマホケースについている「マグネット」や携帯ゲームなども磁力を持っています。

クレジッドカードをこれらに近づけないように、日頃から注意するようにしましょう。

強い磁気をおびており、注意が必要なもの
  • 携帯ゲーム
  • スマートフォン
  • テレビ
  • ラジオ
  • パソコン
  • カードキー
  • 車の電磁ロックキー

汚れによる磁気不良

クレジットカードの磁気ストライプが汚れていると、磁気不良の原因になることがあります。

特に、汚れた手でストライプ部分を触ると油分がついてしまい、情報を読み取れなくなることがあります。

クレジットカードの出し入れの際は、ストライプ部分を触らないようにしましょう。

水分による磁気不良

クレジットカードは防水加工をされているので、水がかかったり、濡れた手で触ってしまった場合でも、磁気不良になりにくいと考えられます。

しかし、クレジットカードを洗濯機で回してしまった場合は注意が必要です。

磁気ストライプに傷がついた状態で水分に触れてしまった場合は、クレジットカードが磁気不良になる可能性が高くなります。

クレジットカードに飲み物をこぼしてもすぐに拭けば問題ありません。

しかし、洗濯機にいれてしまった場合は磁気不良になる可能性が高くなるので、洗濯の際にはポケットをよく確認するようにしましょう。

摩擦による磁気不良

クレジットカードの磁気ストライプは、摩擦による傷が原因で磁気不良になることがあります。

クレジットカードをポケットに入れて持ち歩くと、すれて傷がつくことがありますので注意が必要です。

また、カードをきちんとお財布に入れて保管している場合でもトラブルが起こることがあります。

クレジットカードを財布から出し入れするたびに、細かい傷が入り、最後は磁気不良になってしまうことがあるのです。

クレジットカードの有効期限の多くは5年間ですが、それは磁気ストライプの寿命が約5年とされているからです。

クレジットカード決済が多く、カードをお財布から何度も出し入れしている場合はもっと早くに磁気不良が起きることがあります。

頻繁にクレジットカードを使う場合は、専用ケースにいれてからお財布に入れるなど、摩擦ができるだけ少なくなるように工夫しましょう。

熱による磁気不良

クレジットカ―ドについている磁気ストライプは熱に弱いという特徴があります。

日本の夏は猛暑のため車内の温度が予想以上にあがり、50度以上になることも珍しくありません。

クレジットカードを車内に置きっぱなしにしないようにしましょう。

衝撃による磁気不良

クレジットカードに何らかの力が加わって破損したり曲がったりした場合、磁気不良になる可能性が高くなります。

カードが曲がるとうまくスキャンできなくなりますし、そのときは問題なく使えたとしても、後々影響が出てくることも考えられます。

ついついお尻のポケットにカードを入れる人も多いのですが、座ったときにカードが破損してしまうこともあるので、日頃から扱いに注意しましょう。

磁気不良のクレジットカードでやってはいけないこと

クレジットカードが磁気不良になっても「またすぐ使えるようになるのでは」と考え、ついつい色々なことをしてしまいがちです。

しかし、磁気不良で使えなくなったクレジットカードを間違って扱うと、状態がますます悪化してしまうこともあります。

磁気不良のクレジットカードでやってはいけないことを詳しくみていきましょう。

水分がついたときにドライヤーで乾かす

クレジットカードに水分がついてしまったとき「こすると良くないのでは」と考え、ドライヤーで乾かす人がいるかもしれません。

しかし、ドライヤーは磁気テープに熱を加えて変質させて壊してしまいます。

水分がついたときは、やわらかい布で優しく丁寧にふき取るようにしましょう。

曲がったクレジットカードを力づくで戻す

曲がって磁気不良になったクレジットカードを力づくで戻そうとすると、かえってカードの状態が悪化し、割れてしまうこともあります。

曲がったクレジットカードを直すことは難しいので、曲がらないような扱いを心がけましょう。

クレジットカードが磁気不良になったときの対処法

クレジットカードが磁気不良で使えなくなったときの対処法は4つありますので紹介します。

まずは自分でできる方法を試してみて、磁気不良が改善しない場合は再発行などの手続きをおこないましょう。

拭いて汚れを取る

磁気不良の原因が磁気ストライプの汚れだった場合、汚れを取り除くことで再び使えるようになることがあります。

メガネふきのような柔らかい布で、ゆっくりと磁気ストライプ部分を拭いてみましょう。

見えない汚れがついている場合もありますので、磁気不良になったらまずストライプ部分を拭きとってみてください。

クレジットカードの再発行申請をする

クレジットカードの磁気不良が汚れによるものであれば直ることもありますが、熱や水で磁気ストライプが変質しまった場合は、難しいと考えられます。

この場合は、できるだけ早く再発行申請をして、新しいクレジットカードを受け取りましょう。

磁気不良のクレジットカードの更新時期まで持つ

日常的に使わないクレジットカードであれば、次の更新時期に新しいカードが送られてくるまで待つのもひとつの方法です。

磁気不良のクレジットカードであっても、インターネット上の決済では問題なく使うことができます。

クレジットカードを複数持っている場合は、磁気不良のカードは「ネット決済用」と割り切り、カードの更新時期まで待っても良いでしょう。

クレジットカードを新規発行する

磁気不良になったクレジットカードはそのままにして、新しくクレジットカードを新規発行するという方法もあります。

最近はインターネットで簡単にクレジットカードを申し込めるようになっており、最短で申し込みの翌営業日に発行してくれるので、数日のうちにカードが自宅に届きます。

また、カウンターに取りに行けば、即日発行できるクレジットカードもあります。

できるだけ早く使えるクレジットカードが欲しい場合は、新規発行の方がおすすめです。

ポイントが貯まりやすいもの、会員特典が充実しているものなど、クレジットカードにはさまざまな種類がありますので、この機会に新しいクレジットカードを検討してみましょう。

磁気不良のクレジットカードを再発行するときの注意点

磁気不良のクレジットカードを再発行した場合、1週間から10日ほどかかることもあり、すぐにカードを受け取れないときがあります。

急いでいる場合は、再発行ではなく新規発行がおすすめです。

また、クレジットカードを再発行した場合は、カード番号や裏に書かれているセキュリティコードが変更されることがあります。

ECサイトなどにカード情報を記憶させている場合は、それらをすべて変更しなければならないので注意しましょう。

クレジットカードの磁気不良を予防するための方法を解説

クレジットカードの磁気不良が起きてしまうと、カードの再発行や新規発行をしなければならなくなります。

また、手続きをしてもカードが届くまである程度の時間がかかるため、毎日の生活に支障が出てしまいます。

日頃からクレジットカードを正しく扱うことで「突然クレジットカードが使えなくなってしまった」という事態を防ぐことができます。

保管方法を見直す

クレジットカードの磁気不良防止には、保管方法がとても重要です。

手帳タイプのスマホケースに入れてクレジットカードを保管していると、スマホ自体の磁気の影響をうけるため、磁気不良になりやすくなります。

また、磁気テープ同士を接触させたり、服のポケットなどに入れて持ち歩いている場合も、トラブルが発生する可能性が高くなります。

磁気の影響や傷を防ぐように工夫して、クレジットカードを保管するようにしましょう。

変形しないように丁寧に扱う

クレジットカードが変形すると、スキャンしてもうまく磁気情報が読み取れなくなってしまいます。

クレジットカードをズボンのおしりのポケットにいれたまま座ってしまったり、間違って洗濯機で回してしまったりすると、変形する可能性が高いので気を付けましょう。

防磁シートやシールドケースを利用する

磁気ストライプを守るための防磁シートやシールドケースを利用することで、他の磁気の影響を防ぐことができます。

また、このようなケースに入れてクレジットカードを保管しておくと、お財布の出し入れでついてしまう細かな傷も予防できますのでおすすめです。

クレジットカードの磁気不良についてのまとめ

クレジットカードが磁気不良になったときは、いくつかの対処法を試すことができますが、元に戻せない場合も多くあります。

クレジットカードが突然使えなくなってしまうと、日常生活に多くの支障が出てしまいます。

日頃からクレジットカードの正しい取り扱いを意識して磁気不良を防ぎ、毎日安心してカードが使えるようにしましょう。

大学卒業後、大手証券会社などに勤務しその後退職。子育てが一段落したのを機にライターを始めました。WEBライター歴は5年以上で、金融をはじめとしたオールジャンルを執筆。ファイナンシャルプランナー(AFP)の資格を生かしながら、難しい内容でもわかりやすく伝えることを心掛けています。「読んで良かった」「ためになった」と読者の方に思っていただけると嬉しいです。

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