クレジットカードの二重請求が発覚したらどうすればいい?起こる原因と合わせて紹介

クレジットカードの二重請求が発覚したらどうすればいい?起こる原因と合わせて紹介

「実際には1つしか購入していないはずの商品が、明細上では2つ購入したことになっていた」クレジットカードを使っていると、まれにそんな経験をすることがあります。

これは二重請求と呼ばれるもので、クレジットカードで起こりうるトラブルの一つです。

身に覚えのない請求に不安を感じるかもしれませんが、二重請求はカード会社への連絡などの正しい対処で、すぐに解決できるケースがほとんどだといわれています。

この記事では二重請求について詳しく解説します。発生する原因や解決するために知っておきたい対処法をお伝えします。

クレジットカードの二重請求が発覚したらまずはカード会社に連絡

クレジットカードの二重請求がわかったら、二重請求をした店に連絡するよりも、カード会社に連絡してください。

クレジットカードの会員規約では、基本的に店側の原因で二重請求になった場合、会員が店と直接交渉することが求められています。ただし、実際にはカード会社が会員の利益を守るために、調査してくれることが多いのです。

カード会社に連絡する際は、二重請求だと思われる取引内容とその日時、場所を伝えるといいでしょう。

二重請求は確認されるとすぐに取り消される

二重請求は、同じ店で同じ金額がほぼ同じタイミングで決済されているなど、調査が比較的スムーズに進みます。そのため、誤った請求内容が口座引き落としになる前に解決することが多いようです。

ただ、調査の結果、利用者本人が店に連絡しなければいけないケースも起こりうるので、二重請求が解決するまでは、レシートや利用明細など証拠となるものはきちんと保管しておくと安心です。

二重請求分をすでに支払ってしまった場合は?

二重請求に気づいたタイミングによっては、すでに口座引き落としが完了していることもあるでしょう。だからといってあきらめることはありません!きちんと対処すれば、お金を取り戻すことはできます。

ここでは、二重請求された料金を支払ってしまったあとに取るべき行動について、詳しくお伝えします。

気づいた時点でカード会社に連絡を

たとえ二重請求分を支払ってしまったとしても、カード会社に事実が認められればすぐに返金してもらえます。

ただし、半年や1年後に連絡しても大丈夫…ということではありません!

実はほとんどのカード会員規約で、カードが不正利用されたときにカード会社に損害を補償してもらえる期間は連絡した日から60日以内としていることがほとんど。そして、二重請求についても不正利用と同じ期間を適用するカード会社が多いのです。

だから、二重請求に気づいたら、支払いの有無に関わらず、できるだけ早くカード会社に連絡するようにしましょう。

二重請求が明らかになれば支払い後でも返金される

カード会社により対応は異なるものの、二重請求の返金は翌月の支払いと相殺されることが多いようです。別途、返金の手続きをする手間がいらないのは嬉しいですね。

翌月の支払いが二重請求の返金額に満たないときにも、カード会社から返金方法についての連絡や相談があるので、慌てずに待ちましょう。

クレジットカードの二重請求を防ぐ方法

クレジットカードの二重請求は店のミスやシステム障害などが原因になることが多く、カードを利用する側がいくら注意していても、完全に予防できるものではありません。

それでも、クレジットカードをきちんと管理するよう心がけていれば、二重請求分を支払ってしまう“実害”を防ぐことは可能です。

そこで、二重請求の実害を防ぐための方法を紹介します。

利用明細のチェックを忘れない

二重請求により実害を防ぐ唯一の方法は、クレジットカードの利用明細を毎月きちんとチェックすることです。

二重請求されたときには同じ店で続けて決済がおこなわれることがほとんど。見た目にも不自然な明細なので、利用明細を見るだけですぐに気づけるはずです。

決済時のレシートや履歴と照合すれば、さらに安心です。

クレジットカードの二重請求が起こる原因

二重請求が起こるにはいくつかの原因が考えられます。ここでは二重請求が起こる原因を解説します。

二重請求が起こる原因
  • 利用した店舗によるミス
  • カード会社によるミス
  • 決済処理システムの不具合
  • 悪意による詐欺行為

1.利用した店舗によるミス

クレジットカードの二重請求が起こる原因のほとんどが、利用した店舗のミスによるものだといわれています。

よくあるのは、クレジットカードの読み取りエラーが起こったときのミス。カードをうまく読み取れなかったと思って再操作したところ、結局2回分の決済が受け付けられてしまうケースなどが考えられます。

ただし日本では一般的に、クレジットカードの利用データを店がきちんとチェックしてくれます。そのため、二重請求になる前にみつかる可能性が高いようです。

2.カード会社によるミス

カード会社はクレジットカードの不正利用や加盟店によるミスを防ぐ立場。ですので、カード会社が二重請求を起こすことはほとんどありません。

とはいえ、同じ取引が利用明細に重複して表示されるなど、システム上のトラブルによって二重請求が起こることがあります。

そんな場合でも、カード会社から発生したミスは基本的にカード会社が先に気づき、先手を打って解決してくれることが多く、利用者がアクションを起こす必要はないはずです。

3.決済処理システムの不具合

クレジットカードは、専用の読み取り機で決済処理をおこなうと、利用データがカード会社に送信されます。この決済処理システムで、データを二重送信するバグが発生したときも二重請求につながります。

同じ店舗や系列店で同一時間に多発してしまうのが特徴で、二重請求がニュースに登場するのはシステムの不具合によるものがほとんどです。

ただし、この原因の場合も、店もしくはシステムを運用する会社がトラブルに気づき、誤った決済を取り消してくれることが多く、実害は起こりにくいといわれています。

オーソリゼーションを二重請求と勘違いすることも

クレジットカードが使えるかどうかを確認する処理をオーソリゼーション(オーソリ)といいます。

オーソリはクレジットカードの有効性をチェックするもので、決済とは別の処理になりますが、オーソリがおこなわれたタイミングで利用者にクレジットカードの利用を通知するカード会社もあるようです。

そのため、オーソリと決済処理の通知が時間差で届いたときなどに、「二重請求かも?」と勘違いする可能性があります。

もちろん、オーソリでは請求が発生しないので、実際には二重請求は起こりません。慌てる必要はありませんが、気になるようならカード会社に確認しておくいいでしょう。

4.悪意による詐欺行為

日本ではほとんどないことですが、売上げ増加を狙った店が故意に二重請求をおこなうこともあります。

店による詐欺行為が原因だと、カード会社に正当な決済処理として請求データが送られてしまうため、カード会社側で二重請求かどうかを判断するのがむずかしくなります。

そのため、利用者本人が二重請求に気づかないでいると、料金をそのまま支払ってしまう可能性が高まります。

海外からの二重請求に要注意!

単純なミスにせよ、悪意ある行為にせよ、店側に原因があって二重請求になった場合、店が認めない限り、二重請求の取り消しはむずかしくなってしまいます。つまり、店が認めるかどうかが二重請求を解消するカギになるのです。

日本では店側が協力的なため二重請求の解決は素早いですが、注意すべきなのが海外からの二重請求。海外ではカード決済の内容を店がチェックすることも少なく、泣き寝入りになることも珍しくありません。

海外でクレジットカードを利用するときには、決済の証拠としてレシートを必ず受け取っておくことが大切です。

クレジットカードの二重請求まとめ

クレジットカードの二重請求は、詐欺行為でおこなわれることはほとんどなく、店のスタッフによるミスで起こることが大半です。

悪意のないミスによるトラブルなので未然に防ぐのはむずかしいですが、クレジットカードの利用明細をチェックしておけば、二重請求分を支払う実害は防げます。

月に1度は利用明細をチェックするのはもちろん、さらにネット明細を活用して、日ごろからこまめに履歴を把握しておくことをおすすめします。

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